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山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

山の装備

2012年11月22日 | Weblog

 山へ行く(登る・歩く)場合、色々と準備が必要となる。一般的に初心者は、必要以上の準備をする傾向があるようです。これは、山の経験がないために、「山に対する不安」から「あれもこれもが必要なのではないのか」と考えることに起因すると考えられる。また、山の案内書・ガイドブックなどに書かれていること(装備)を鵜呑みにしていることもある。

 私も、山を初めた頃は、服装から履き物・靴は勿論のこと、山の案内書に従って様々な装備をあれもこれもとザックに詰めて出かけたものです。最近、山慣れをしたせいか、年をとったせいかわからないが、山行きの装備について自分なりに考え、選択することが出来るようになってきた。以下に、山の装備についていくつか記してみたい。

 山の装備(その1)  

 山へは、何を履いて行くか?この場合、対象となる山やその時の季節・天候等によっても大きく異なる。 山へ行く以上は、その山にあった靴を履いて行きたいものだが、その山へ行ったことのない者にとってはどんな靴がいいのかよくわからない。富士山なのか穂高岳なのか?あるいは、大山なのか三瓶山なのか。はたまた、我が家の裏山なのか。

 山行の形態にもよるだろうし、季節のこともある。しかし、山へ行く大方の人たちは、一旦山靴を購入すると、いつでもどこでも、どんな山でもその靴一足で済ませてしまうようになる。最近では、初めに購入する靴はスリーシーズン用が多いかな?雪山とか、冬に山へ向かわない人はそれで良い。また、最初からオールシーズン用を購入する人もいるかもしれない。以前は、山靴の種類が今ほど豊富ではなかったから、山靴といえばこのオールシーズン用だった。この靴で、春夏秋冬と歩き、登り攀じた。私など、最近まではそうだった。

 しかし、あちこちの山を歩き、登っているうちにいろいろと気づいたことがある。それは、「我々の生活の中で日頃使っているものでも利用できるということ」です。良いい例がゴムの長グツ」。一般にいう「ゴム長」で、何処の店でも売っているやつだ。ただし、ゴム長にも各種ある。長さも色々、底の作りも色々、スパイクの打ってあるゴム長もある。最近これらが、日本の山でよく使われていることに気づいた。 「長グツを履いて山登り?」と思われるかもしれないが、これが意外にいい。つまり、日本の山に合っているということ。

 また、トレールランニング用の靴やいわゆる運動靴等もちょっとした山登りにはいい。とくに、トレールランニング用の靴は、軽くて頑丈。底は滑らないような作りとなっている。冬期をのぞけば、日本のほとんどの山は、この靴でいいような気もする。実際、トレールランニングの連中は、この靴でアルプスの山々を疾走している。最近よく見かける「山ガールズ」たちが履いている靴は軽くて使いやすそうだが、どんな作りになっているのだろう。

 現在、私が山用に使っている(持っている)靴を参考のために記してみます。

       冬期用・・・・2足 皮革と合皮(極寒用) オールシーズン用としても使える。

       兼用靴・・・・1足 山スキーの兼用靴

       スリーシーズン用・・・・1足 合皮

       トレールランニング用・・・・2足

       沢 用・・・・1足  

       長グツ・・・・5足

       *長ぐつの内訳・・・・ 極寒用 1足   観察用 1足   スパイク 1足    ゴム長 2足(長・短)

 これらの靴のなかで、冬場は除いての話だが特に使用頻度の高いのが、ゴム長(短)とトレラン用のシューズ。たまに、岩場など多い山では底のしっかりしているスリーシーズン用を履くことがある。山の様相によって使い分けをしています。(観察用とは、一部の国立公園などに入る時に使用するもの。スパイクは、スパイクつきの長靴のことで、積雪期の山で意外と重宝する。釣り師がよく使っている。)

 最近、ゴム長(短)を履いて大山に登りました。頂上付近のキャラボクには樹氷の林。木道には、部分的にですがうっすらと雪(霜?)が。登りは問題は無かったけど、木道の下りで少々難儀しました。ダブルのストックを持ってきていたのでこれが大いに威力を発揮してくれました。ただし、登山靴でもいやらしい感じでしたが・・・。

 トレールランニング用の靴は、もともとが山用に作られている。これで平地を歩くのはもったいない気がする。一方、ゴム長の使用範囲についてはよくわからないことがある。小さい頃、雨や雪が降ったときに使用した覚えがあるが、大きくなってからは、ゴム長を履くことはなかった。「格好が悪い」ということもあったし、街場の生活では、通勤用の革靴があればそれでほとんどがカバーできた。

 私が、ゴム長に関心を持つようになったのにはそれなりの理由がある。多くの山を登ったり、歩いたりして行く過程の中から、自然に考えるようになり、いつの間にか使用頻度も高まってきた。

 登山靴は他の靴に比べてリスクが少ない。だから登山靴なのだが、オールシーズン用の靴なら、面倒くささ、重量、固さを等気にしなければ確かにオールマイティです。晴れでも雨(条件付き)でも雪でも、岩でも重荷を担ぐ時でもいい。捻挫もしにくい。

 しかし、欠点もある。

 その1は、「面倒くささ」。

  登山靴を履いたり、脱いだりする時のあの面倒くささ。そんなことを言うと横着者といわれそうですが・・・。

 その2は、重くて固いこと(オールシーズン用の靴で)

 岩場などの山道を歩くときは、これが安全の確保につながるのだが、岩場もなく、山道がよく整備されているような道ではあまり利点はなく逆に足が疲れる。登山口までの長が~い林道歩きなど登山靴では大変だ。

 その3は、雨に弱い。

 馬鹿をいうなとしかられるかもしれないが、これは事実。登山靴なら雨でも大丈夫と思っている人が多い。ただ、それにはいくつかの条件がある。その条件とは、「真新しいこと」と「日頃のメンテナンス」。これさえクリアーされていればまず水は浸みてこない。(この条件は、雨具についてもいえるのだが、雨具については別の項で述べてみたい)

 新しい靴なら、少々の雨でも水がしみ込むことはない(安めの靴はわからない)。スパッツを着ければさらにいい。しかし、使用頻度が高いと老化現象も早い。水はジワジワとしみ込みはじめ、一旦しみ込みが始まった靴は、乾燥させてももう以前のような防水力は戻らない。こうなった靴の防水力を高めるには、防水スプレーの助けを借りるしかない。つまり、「日頃のメンテナンス」が必要となる。最近の靴の防水はいいと思っておられる人も多いと思うが、水がしみ込む時期は、意外と早くやってくる。 これは、私の経験の中からのことですが・・・。(雨のザアーザアー降る日、2~3時間ほど歩いてみればわかる) 靴の防水に関しては、 防水用のスパッツを着ければ良いという人がおられるかもしれません。確かにそうですが、私もあれこれ防水用のスパッツを探してみました。しかし、靴をうまくおおって防水をしてくれるような品物には出会いません。これは、おかしなことだと思います。靴の防水能力の高さを宣伝するあまり、こちらの開発がおろそかになっているのかもしれませんね。

 以上は、ゴム長に関心が行くようになった理由の一つですが、他にもあります。

 それは、各地の山でゴム長の靴で歩いておられる沢山の登山者に出会ったこと。以前、何かの雑誌(?)で、どこかの山小屋のご主人が、山ではこれ(ゴム長)が一番だと話しておられたことを覚えている。その時は、そうかな~と半信半疑。まあ、日頃から使い慣れているのでそういうことなのかなと思っていました。ところが、100名山を終え、200名山・300名山を登り始めた頃から、時折ゴム長の登山者に出会う機会が増えてきました。はっきり覚えているのは、300名山の「米山」でのこと。この山は、標高高くはないけど、頂上からの眺めはいい。頂上には、こぎれいな山小屋もあり、佐渡ヶ島や妙高山や燧岳を見渡せる。この山で、毎日のように登っているという地元の登山者に出合い、いろいろなお話を聞くことがありました。その折、登山靴ではなくゴム長を履いておられるのでその「効用」について伺うと、これで充分だといわれた。

 また、東北の200名山、「焼石岳」に登った折り、多くの地元の登山者がやはりゴム長を履いておられたので、冗談半分で、「東北では登山靴は売ってないのか」と聞くと、笑いながら、この山はこれで登るものだとおしかりを受けた。確かに、じめじめした箇所も多くあって、その通りだなあと納得したことがある。概して、東北の方々は、ゴム長を履いて歩く人が多いようだ。

 100名山登山の折には、さすがにゴム長を使用している登山者は見かけなかったように思うが、その頃は、このことにあまり関心がなかったから見落としていたのかもしれない。

 私がゴム長に関心を持つようになったのはこのような理由による。そして、ゴム長を履いて初めて山に登ったのが、今年の正月で、登った山は、「武甲山」。雪はなかったが、寒い日でした。薄い靴底を通して寒さと共に伝わって来る「土」の感触が、とても新鮮だったのを今でも覚えています。意外に歩きやすくて、履いたり脱いだりがとても簡単。この時からゴム長を頻繁に使うようになりました。

 ゴム長についてちょっと長くなりました。山で使える靴は、色々あるということで、山によっては普段の生活の中で使っているものでも結構利用できるということです。ゴム長は安価で便利です。一足準備しておくといいですよ。何だか、「ゴム長」の宣伝みたいになりました。ご勘弁を。

           上段左より スキー兼用靴 極寒用(冬)用 オールシーズン用(皮靴)  スリーシーズン用                         

           中 段    極寒用ブーツ スパイク ゴム長靴(中) ゴム長(短)   観察用

           下 段    散歩用 トレラン用(1) トレラン用(2) 沢用

              

 

 

 

     山行きの装備  靴 (fin)                    

 


大山最新情報

2012年11月13日 | Weblog

 11月12日(月)

 晴れ間ののぞきそうな天気予報を見て、久しぶりに大山へ。

                 南光河原の駐車場前は工事中。いつかの豪雨で被害が出たようです。

          

         いつものように河原の横手からスタート。ひっそりとして人影はない。秋の深まりをひしひしと感じる。

          

 2合目あたりから、先行していた人影を見る。4合目で一息入れ5合目でポットに入れて来たコーヒーを飲んでいたら、ドヤドヤと数名の若い外国人が登って来て「ここはどこらあたりですか」と日本語で聞くので、5合目だから丁度中間地点だと教えてやる。半袖で、中には短い半ズボンの者もいた。「頂上は寒いよ」と言うと、「大丈夫」だという身振りで笑いながら答えた。

                 6合目にて。天気はあまり良くない。頂上は吹雪いているらしい。

           

                   8合目あたりから、様相は一変する。正に冬モード。

          

  木道は所々滑りそうな箇所があり、ミニアイゼン(滑り止め)をつけて歩く人もいた。靴に「荒縄」を巻いて下山してきた夫婦がいた。これなら滑らないだろうし、木道を傷めないで済む。この夫婦は、よほど山慣れているのだろうが、感心なことだと思った。「荒縄」は、少し細めだったから、山用に用意したものだろう。こういう使い方を知っている人は今では少ない。クツに荒縄を巻くのは、雪国の生活の中から出てきたものだと思う。良い勉強になった。

          

                      頂上。避難小屋から外人さんたちが出てきた。さすがに寒そうです。

          

                     頂上も、間もなく雪に埋もれることだろう。そうすれば、いよいよ山スキーが始まる。

          

                            元谷へ下り、大神山神社まで。参拝者、観光客がパラパラ。

 

           

  大山寺で、おもしろいものを発見。温泉が出来るそうです。ついでに、美味しい大山ソバでも出せば良い。そういえば、大山寺郵便局の隣に「足湯」が出来ていました。

                       

 帰りは、尾高の温泉で汗を流す。300円也。ここの温泉は、3時からだが意外と静かだし清潔で大山の眺めも良い。経営がかわってから料金も安くなった。300円という金額は、全国的にも安い方。

 ドングリ村に寄ったら、新ソバ粉が出ていました。明日は、久しぶりにソバ打ちでもしようかな。

 

 

 


自転車こいで その2

2012年10月30日 | Weblog

  10月26日(金) 

秋たけなわ。久しぶりに自転車を引っ張り出して出かけました。目的地は、美保関灯台のある地蔵崎。ビュッフェの「カレーライス」の味も気になっていた。ここのカレーを司馬遼太郎も食ったそうです。

 美保関町まで、約2時間。アップダウンに幾分くたびれた。ここから、灯台の駐車場まで最後の昇りです。アジ子釣りを見物してから一気にこぎ上がる。

              

  フランス人技師による設計。日御碕灯台と兄弟(姉妹)関係。どちらも同じ所から切り出された石を使っているそうです。 美保関灯台の方が古い。

              

  灯台ビュッフェでカレーを食べ、コーヒーを飲む。確か、カレーが900円でコーヒーが400円。暇なときに時々訪れるけど、いつも静かでいいところです。残念ながら、隠岐の島は見えません。

       

               

                            与謝野鉄幹・晶子の歌碑

       

                 地蔵崎 わが乗る船も 大山も 

                               沖の御前も   紺青のうえ  (右手 鉄幹の歌)

 さすがに著名な歌人だけあってうまく詠んでいます。紺青(こんじょう)とは、紫色を帯びた青色のことで、ブルシャンブルーと呼ばれるそうです。このたぐいの人物は、本当に良く言葉を知っていて感心します。

        地蔵崎の釣り場に下りて見ました。急な岩場の登り下りがありちょっと危険な場所があります。

      

  それから3日後、今度は七類港まで車で行って、ここから自転車を下ろして雲津まで。途中、諸喰港に寄ってみたら、こんな物が立っていました。

      

 「のんのんばあ」とは、少年時代の水木しげる(本名・武良茂)の家にお手伝いに来ていた「景山ふさ」という老婆のこと。境港では神仏に仕える人を「のんのんさん」と呼び、ふさは拝み屋の妻だったため「のんのんばあ」と呼ばれた。のんのんばあはしげる少年にお化け妖怪の世界を語って聞かせ、後年の妖怪漫画家・妖怪研究家への素地を作ったとも言える人物である。のんのんばあは1933年(昭和8年)に肺結核で死去した。

                                                                           (    これは、ウキペヂアからコピーしたものです )

 「くもづおおはし」まで行って引き返す。このコースの登りはかなりきつい。以前は、途中休まず行けたが今回はだめでした。体調が悪かったのか、日頃の不摂生がたたったのか、さほどの距離ではないのにとにかくバテた。

          

        きついけど、静かで良いコースです。途中の港は人気もなくてわびしい感じがしますが、これがまた良い。

          


道迷い(200名山・300名山)

2012年09月03日 | Weblog

 山で道に迷わないためにはどうすればいいか? 今年の道迷いの反省から考えてみました。

 まず、どんな時に道に迷ったかです。

 1 残雪期の山で。

  5月2日(曇り) 安平路山

  この山の登山口は、休憩舎の横。すぐに登りとなるが、間もなくトラバース気味に進むが雪が出てくる。踏み跡もあるので忠実に跡をたどる。しばらくして、単独の下山者に出会う。山の様子を聞くに、彼は道を間違えて大変な目にあったとのことでした。もともと、テント泊の計画だったので慌てなかったそうだが、それでも2泊したそうです。

 迷った理由は、踏み跡。正しいルートを行くきちんとした踏み跡ならそれを忠実にたどればいいが、時々変な踏み跡に出くわすことがある。これは、先行者が道に迷ったときの足跡。残雪期には、この手の踏み跡は意外に多い。案の状、私もこのケースにはまり込んだ。この日は、天気も悪く見通しがきかなかった事もあったのだが、「地図もコンパスも持たずに」山に入ったのがいけない。山を甘く見ていた事への手痛いしっぺ返しだった。ただ、この時は下見的な山登りだったので、「おかしい」と感じてすぐに引き返したのがよかった。

  5月7日(曇り時々小雪) 奥茶臼岳

 似たような経験を、この後、奥茶臼岳でやっている。この時も、足跡通りに歩いていたら、何か変?倒木だらけになり、おまけに足跡もなくなる。斜面を登り返して赤テープのあった地点まで引き返す。消えかかったような足跡を調べていたら、木の陰に次の赤テープを発見。やっと正常ルートに戻りました。残雪期といっても、山奥に入れば雪は多いし、木々には、雪がびっしりと付着している。目印が雪に隠されていることも多い。何とか頂上に達して無事帰ることが出来たけど、「ハイランドしらびそ」の方に聞いたら、時期的にまだ早いとのことでした。この日も天気は良くありませんでした。また、登りと下りとでは目印を見つける条件は違う。

 今年は、いつもより早い時期から「名山巡り」をスタートさせたこともあり、今までに経験しなかった新しい体験をすることになった。これらの体験から「残雪期の道迷いの条件」をまとめてみる。

1 時期的なことから 

 山登りの時期は、一般的には梅雨明けから。100名山とか200名山・300名山を目的とする登山者は、登山シーズンを待ってから行動を起こす。深田久弥の100名山の場合も、登山の時期はほぼ限られている。しかし、残雪期に登る山は、5月の連休頃から登り始められるようだ。笈ヶ岳・猿ヶ馬場山などはその典型。道路も、この日を目標に整備(雪かき)されている。

 しかし、残雪期に登る山でも雪の多い山では、この時期より遅れるので登山者も少なく、従って道も悪い。今年登った安平路山、奥茶臼山、池口岳などがこの例だ。こういう山については、事前によく調べておく必要がある。

 2 踏み跡から

  雪の上に残る足跡は、初めて登る者にとって大変に助かる。少々吹雪いた時でも、足跡さえ見失わなければ目的地に着くことが出来る。しかし、これを過信してはいけない。誤った方向へ進む足跡もある。このような場合、やはり地図とコンパスが必要。

 3 行きと帰りの条件の違いから

  残雪期の場合、頂上に立てば帰りは大丈夫だと思いがちです。なにせ自分の足跡をたどれば帰れるから。これも、意外と当てになりません。固い雪なら、足跡もはっきりしないし、逆に、雪が溶けている場所は足跡が残りません。さらに、行きと帰りでは目線が違い、行きでは見えていた目印などが見えにくくなることもあります。(このことは、残雪期だけに限りませんが・・・)

 4 天候から

  天気の悪い日は、無理をしないこと。残雪期といっても天気次第では冬と同じ。冬山の怖さを知っている人は良く理解できると思う。雨からみぞれ、そして雪に風。最悪のパターンです。何度も通った山でもこれは怖い。視界が遮られ、目標物が見えなくなると人は慌てる。心理的な動揺が、方向感覚を麻痺させる。これが怖い。

 5 歩きの特性(残雪期だけに限らない)

  人は真っ直ぐに歩こうとする特性を持っているらしい? 目の前に障害物などが無い場合、そのまま真っ直ぐに進もうとする。これが道迷いの原因になることもある。そんな経験はありませんか?

 2 残雪期以降の山で

  7月25日(晴れのち曇り) 笊ヶ岳

  笊ヶ岳は、一般的には泊をともなう山です。しかし、日帰りも充分に可能な山。朝早くにスタートして、お昼前に頂上着。写真を撮ってすぐに下山を開始した。急いだのは、下山に要する時間が掛かるということと、天候が心配だったから。午後3時前後か、かなり降りた頃、周囲が暗くなり一雨来そうな雰囲気でした。一本道なので迷うようなことは無いはずなのだが、一瞬「おやっ?」と思い立ち止まる。行く手に倒木が・・・。登るときにあったかなと思い出そうとするがわかりません。この辺りは、木々がまばらで踏み跡がはっきりしません。どちらへでも歩けそうでした。それに薄暗くなっていて先の見通しも悪い。心配になり、はっきりしている道まで一旦引き返して周囲を見るに、どうも先ほどのルートで良いようです。思い切って倒木を越すと、道がありました。登りと下りとでは、周囲の風景が違って見えるし、記憶も曖昧な場合が多い。

 8月8日(曇り) 男鹿岳 

  この山は、残雪期に登る山だと思う。しかし、この事がわかったのは、後の祭りでした。登山口まで3時間の歩き。夏草の生い茂る廃道を行きます。登山口は、福島県と栃木県との県境にあり、ここも夏草が生い茂っていました。テープを頼りに頂上を目指しました。山頂近くは大変な藪となっていて目印を見つけるのに神経を使います。やっと頂上に達し、いつものように写真を撮って下山開始。大藪も終わりホットした頃です。登山口も近いと感じていました。後で思うに、そのまま下れば良かったのです。しかし、目印が見えません。一旦赤テープがある地点まで引き返し、何を勘違いしたのか右手の方を探し始めました。これは、全く方向が逆。ズルズル斜面を下りおかしいと思い、一旦引き返します。途中まで引き返し様子を伺うと、遙か下の方角に道路の側壁が見えました。落石を防ぐためにコンクリートで固めた壁です。その方角へ下れば帰れると思い、考えることもなくどんどん下って行きました。急な斜面も何のその、気づくと沢に降りていました。

  「道に迷ったら尾根に登れ。沢に降りるな。」という格言に見事に反しています。登山口の方向が確認出来たという安心感もあったからですが、考えてみればその方向へ真っ直ぐに行けるはずはなく、途中には、深い沢や急な崖もあり、沢に降りてしまうと方向がつかめなくなります。 いけないのは、一旦沢に降りると後戻りは難しいということ。今降りてきた急な斜面を引き返すには、それなりの体力と時間を要します。それがいやなので、安易な方(沢を下ること)へ進もうとするのは本能的なものだろうか。 沢の怖いのは、必ずと言って良いほどに「滝」があることです。小さい滝ばかりではなく、大きな滝もあります。幸い大滝は無かったのが不幸中の幸いです。 

 滝が現れるたびに恐る恐る下を見ては、降りれそうなルートを探していくつかの滝を下りました。その内、沢の様相が変わり、川幅も広くなって、幾分人間臭さのする河原に出ました。時間的には、午後3時を過ぎていたと思います。幾分暗くなってきて焦りを感じはじめ、「遭難」という言葉がちらつきはじめます。木々におおわれた河原の中、「ヘリが来ても見つけてはもらえないだろう」とか、「誰か遭難の連絡をしてくれるだろうか」などと弱気になっていた時、ふと上の方を見たら、何か道のようなものが見えます。「おぼれる者は、藁でもつかむ」ではないですが、とにかく登って見ることにしました。「道路」でした。ただ、この道が今朝方歩いて来た道かどうかは、はっきりしません。栃木県側の道に出ているとすれば、この道は深山ダムにつながっているはず。深山ダムは、数日前に下見しておいた所です。何とか「遭難」は免れそう。遠回りになっても仕方がないと自分に言い聞かせながら急ぎました。途中、足跡らしきもの(釣り師の?)もあり幾分元気も出てきました。3~40分も下った時、突然道が無くなりました。水害で流されたようです。この時やっとこの道が栃木県側だと確認出来ました。それでは、この道を引き返せば必ず峠に戻れる。くたびれ果ててはいたものの気を取り戻し引き返すことにしました。何せこの日は、朝食は摂ったけれどその後は何も口にしていません。「アワを食って」食べる余裕が無かったらしい。

 この後、峠に向かって歩きますが、何とまたまた道がなくなります。いよいよビバークを覚悟しました。ライターでも持っていたらよかったなと反省。火があれば夜を過ごすのはそう苦痛ではないからです。この時は、ヘッドランプはあったがライターはありませんでした。日暮れは近づいて、周囲は暗くなりつつあります。この時、ふと上を見ました。これもほんの偶然ですが、まだ「運」もついていたようです。先ほどと同じように、何か道のようなものがぼんやりと見えます。かなり上の方ですが、なにやらあるようなので這い上がることにしました。        ガードレールをつかんだ時は、正直ほっとしたものです。道は、上と下とへ続いています。峠は当然上の方ですが、下の方はどうなっているのか気になり少し下りて見ると、山崩れで道が無くなっていました。 道の様子もわかってきて安心しましたが、後は時間との戦いです。6時前にやっと峠にたどり着きました。沢の中とは違い、まだ幾分明るいのが天の助けです。枯れ枝を拾い杖として、小走りで急ぎました。まだ体力は残っていたようです。途中暗くなり、ヘッドランプを灯して夏草におおわれた廃道をひたすら歩き、そして帰りました。この日は、合計14時間近く歩いていたことになります。 

 以上が、男鹿岳道迷いの概要です。繰り返しになりますが、反省点をまとめてみます。

 1 おかしいと思ったら目印があった地点まで引き返す。正しい道が見つかるまでこれを繰り返す。面倒くさがらない。 

   こんな時は、心理的に動揺していることが多い。荷物をおろしていっぷくする位の余裕が欲しい。

 2 道に迷ったら、尾根に登れ。沢に下りるな。

   これは、1と同じような行動でもある。疲れていると登りより下りが楽。楽な方(沢)へ向かいがちです。

 3 地図・コンパスに加えて、ヘッドランプ・ライターを。

   いよいよの場合、ライターが欲しい。たばこを吸わない人はライターは持たないが、ザックに入れておくと良い。

 4 年をとると判断力が低下する? 年寄りの冷や水。

   これだけはどうしようもない・・・。

                                                                             

          

 


新しい山行です。2011年9月から 詳しくは投稿欄・過去の記事から見てください。

2012年08月01日 | Weblog

     

                                                袈裟丸山 太郎山 女峰山                       

                              平成24年7月29日~31日

                        詳しくは投稿欄・過去の記事より見てください

         

  

                          櫛形山 国師ヶ岳 和名倉山                 

                            平成24年7月26日~28日

                           詳しくは投稿欄・過去の記事より見てください

                     

 

                                笊ヶ岳                          

                                 平成24年7月25日    

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                               山伏 七面山                      

                             平成24年7月22日(日)~23日(水)                             

                       詳しくは投稿欄・過去の記事より見てください 

            

 

                               三瓶山                         

                              平成24年7月7日(土)

                     詳しくは、投稿欄・過去の記事より見てください

     

 

 

                                   最近の大山と自転車による大山一周                

                           平成24年6月5日(火) 14日(木)

                      詳しくは、投稿欄・過去の記事より見てください

    

        

                       平成24年度200名山・300名山                

                         高塚山・大無間山  5月31日~6月1日  

                        詳しくは、投稿欄・過去の記事より見てください

    

 

                      平成24年度200名山・300名山                  

                      安平路山 池口岳 黒法師山 5月25日~29日

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                     奥出雲広島県境の山々 5月17日、18日             

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                      安平路山と池口岳 最新の登山口事情             

                               平成24年 5月現在

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                        平成24年度 200名山・300名山               

                         熊伏山 奥茶臼山 5月5日(土)~5月7日(月)

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                        平成24年度 200名山・300名山               

                   小秀山 奥三界岳 南木曾岳  4月29日(日)~5月1日(火)

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                     日本200名山・300名山 残雪期に登る山          

                              笈ヶ岳 4月 28日(日)

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                                日本200名山・300名山 残雪期に登る山     

                       野伏ヶ岳 猿ヶ馬場山 (笈ヶ岳) 4月13日(金)~15日(日)

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                        大山槍尾根 新キリン沢 4月9日(月)             

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                     大山縦走と剣沢・振り子沢スキー 4月2日(月)              

                          詳しくは、投稿欄・過去の記事より見てください                        

                                下蒜山スキー登山   3月27日(火)                                                                                                                                                                                           詳しくは、投稿欄・過去の記事より見てください   

 

 

                               大山横手口沢滑降 3月14日(水)                 

                         詳しくは、投稿欄・過去の記事より見てください  

              

 

                                 大山大の沢滑降 3月8日(木)                                                                                  詳しくは、投稿欄・過去の記事より見てください                                         

           

 

                                    自転車こいで (その1)                 

                           詳しくは、投稿欄・過去の記事よりみてください。   

                                          

                                               大山スキー 3月                

                          詳しくは、投稿欄・過去の記事よりみてください。

                     

 

 

       

                                             冬場の鍛錬は自転車で                   

                           詳しくは、投稿欄・過去の記事よりみてください。

          

 

 広島県民の森から吾妻山へ                                                                             2月13日(月)~14日(火)

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                                         雪の大山                        

                                1012.2.4(土)

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                                           雪の吾妻山                   

                                   1012.1.30(月)                                                   

                       詳しくは、投稿欄・過去の記事よりみてください。

 

     

 

                                              広島県民の森                      

                                        1012・1・26(木)

                  つかの間の青空 バックは、左から毛無山、いら谷山、牛曳山

         

  シニアのリフト券は2000円。雪質はまあまあでした。コースを外れて林に入るとスキーがかなりもぐり、抜け出すのが大変。         出雲峠から烏帽子方面へは、連日登山者が入っているようです。ただ、松江方面からは時間が掛かるのが難点か。

 

                                                              年末・年始の名山                                                                                                          12月28日より その1 その2

                        毛無山 御坂黒岳 武甲山 (和奈倉山) 三頭山 御正体山 箱根山 大山 

                           天下茶屋 太宰が顔をのぞかせそうです

                                                   詳しくは、投稿欄・過去の記事よりみてください。

     

 

                     

                                        雪の大山                                                             

                                          (12月12日)

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                                            しばらくぶりの大山です                                                                                                                                                                                              (11月28日)

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                           東北200名山・300名山(その1)                                                                                                   米山 守門岳 粟ヶ岳 朳差岳 二王子岳 祝瓶山

                                             (10月5日~12日)

                                詳しくは、投稿欄・過去の記事よりみてください。 

                                       朳 差 岳                                                                                   

             

 

                                       東北200名山・300名山(その2)             

                                                 摩耶山 以東岳 太平山 乳頭山 五葉山 焼石岳

                                      (10月13日~19日)

                                詳しくは、投稿欄・過去の記事よりみてください。

                                    焼石岳 中沼   

                  

 

                          東北200名山・300名山(その3)             

                          和賀山 神室山 船形山 泉ヶ岳 一切経山 大滝根山

                                 (10月20日~26日)

                                  神室山よりの鳥海山

         

                             詳しくは、投稿欄・過去の記事よりみてください。

                              

      

                              此秋は 何で年寄る 雲に鳥 (芭蕉 笈日記)

 

 

                             北陸・甲信越 200名山・300名山(その1)                 

                                 毛勝山 青海黒姫山 焼山

                                      (9月6日~9月11日)                                                                                                                    

                            

月  と  剣  と                        

                   

 

                北陸・甲信越 200名山・300名山(その2)                         

朝日岳 赤牛岳

(9月13日~17日)

詳しくは、投稿欄・過去の記事より                                                                    

               

 

               北陸・甲信越 200名山・300名山(その3)                           

飯綱山 斑尾山 その他

(9月18日~19日)

詳しくは、投稿欄・過去の記事より    

 

     

   


三瓶山 縦走

2012年07月14日 | Weblog

 7月7日(土)、三瓶山  

 梅雨の中休みということで久しぶりに山歩きです。本当は、膝の調子がよくないので、リハビリを兼ねて出かけました。東の原から登山道に入る。ここの道もだいぶん荒れてきた感じがする。入り口に「熊注意」の標識あり。熊を目撃したという情報があったらしいが・・・? しばらく歩くと、牛の糞があちこちに現れてくる。スキー場が閉鎖になってからは放牧をはじめたらしい。今日は、休日なのでリフトも動いていたが早朝なので客は少ない。とりあえず大平山まで登る。

                          左から孫三瓶、子三瓶。右端が親三瓶。 

     

 この写真は、最近新しく購入したカメラのもの。ニコンD3200。レンズは18-200mmのズーム。約2400画素。一枚の写真を作成するにはいいと思うが、ブログ用にはどうだろうか。画素数が多いのでパソコンに負担が掛かり手間ばかり掛かる。

 孫三瓶まで樹林の中を歩く。途中、室ノ内へ降りる道との分かれにぶつかるが真っ直ぐ孫三瓶へ。久しぶりに、孫三瓶から風越(峠)を眺めてみたかったからでもある。

                                                孫三瓶より風越峠

       

                                 左三瓶温泉へ、右室ノ内。

        

     この峠を風が吹き抜けていく様はいい。良く晴れた日、孫三瓶に立って見る風景は何ともいえない。特に、秋はいい。

                                 子三瓶より見る風越(峠)

        

                  

                              男三瓶頂上は賑わっている。      

         最近の登山スタイルは変わってきた。若い人は、半ズボンにタイツ、それにつば広の帽子が目立つ。

                            望遠レンズの威力。粕淵辺りか。              

  

  膝が気になっていたが何とか一周する。三瓶温泉に入り汗を流す。休憩室で休んでうとうとし、大変いい気持ちでした。 

 

 おまけ

  ブログ用のカメラは、もっと画素数の低いほうが使いやすいようだ。コンパクトサイズは軽くていい。作品を作るならべつだが・・・・。

 梅雨明け10日という言葉があるが、認識不足だった。この意味は、梅雨が明けた後の10日間は特異日らしく、好天が続く傾向があるとのことです。私的な理解は、「梅雨が明けてから10日ぐらい経つと山も安定してくるので登山日和となる」でした。今年の梅雨明けは何時になるのだろう。                               

     


大山情報と自転車による大山一周  平成24年6月

2012年06月15日 | Weblog

 6月5日(火)

 大山の山開きも終わりいよいよ梅雨入り。その合間をぬって下宝珠から振り子沢へと歩いてみました。

                              宝珠尾根で出会ったヤマシャクヤク

               

                                 崩壊進む屏風岩

    

       上宝珠辺りで落石を聞く。この時期、北壁には近づかない方がいいです。堰堤辺りから眺めるのがベスト。

                カッコウがしきりに鳴いていました。 ユートピアからの縦走路入り口付近

          

  振り子沢に下ってみる。けっこうな残雪に驚く。砂滑り下部にもまだ雪が消えずに残っていました。砂滑りは、一時大雨で砂が流され、下の岩が出ていたようですが、今はまた元のように砂が溜まっています。

    

 6月14日(木) 自転車で大山一周

  梅雨の中休み。今日は以前から考えていた自転車による大山一周の決行です。前の晩、酒を飲みながらあれこれ準備して寝る。ところが、前夜飲み過ぎたせいか寝起きが悪い。夜明けと共に出かけるはずが、8時過ぎとなった。

 止めようかとも思ったが出かけることにした。大山寺について川床の道路工事を思い出す。全面交通止め。仕方なく、回り道をして香取の展望駐車場まで行き、まずは船上山を目指す。ほとんどが下りなので楽。

                             小学生たちが自然観察を。

  

         船上山を越えると、いよいよ本格的な登り。正面に見える山を越えて三本スギまでが前半の難場。

 

            

        幾分ゆるやかになったので峠を越したかなと思ったら甘かった。もう15分ほど登りが待っていました。

           

 登りきると後は下り。県道東伯野添線 の44号に出る。三本杉まで頑張って昼食とする。

        タイム : 香取10時~山川木地峠11時25分~古布の大杉(三本杉)11時50分 昼食休憩

 小休止の後、出かけようとしてふと見ると少し離れた所に軽トラが止まってまっいてなにやらこちらを伺っている様子。そういえば、以前ランニングでここに来たときも同じようなことがあった。監視をされているようでいやな気分になったが、地方によってはこのような体制がしっかりしているところがある。地域ぐるみで三本杉(神社)を大切にしているのだろうか?

 三本杉から30分ほどで地蔵峠570m着。だいぶくたびれてきた。

                   地蔵峠展望台の裏手に山グワの実が。熟れ具合もよくうまかった。

               

 きつくなるのはここからだ。養魚場までは何とか持ったが、ここから新小屋峠までが苦しい。自転車を押して歩くことが頻繁になる。しかし、峠を越して鏡ヶ成にでれば御机までは一気の下り。

                   14時20分   御机から見る大山。槍尾根からキリン峠。

              

 ここから奥大山スキー場を経て、鍵掛け峠、三の沢までが後半の難場。必死になってペダルをこぐが長くつづかなくなる。 

                 木谷登山道入り口。土砂が流れ出している。以前は見かけなかった光景です。

              

                    何とか三の沢まで帰り、横手道を通って大山寺まで。

        

   これで中ノ原スキー場まで上がれば苦しかった自転車こぎも終わったようなものだが、今回はそうはいかない。大山寺~香取間は迂回路を行かなければならない。 

 いったん大山寺口駅方面に下り、途中から大野池横を通って香取に抜ける。途中で近道をしようと思い脇道の農道に入ったが行き止まり。残念でした。しかし、グミの実が実っている木を見つけて手当たり次第に食べる。今日はクワの実とグミの実を食べたことになる。

                       香取のこの道は長い。行きはよいよい帰りはつらい。

               

                  御机14時20分~大山寺16時~香取展望駐車場17時30分。

 大山寺からの迂回路に時間が掛かったが、バテてていたからしょうがない。自転車による大山一周は、大体半日コース か?私の自転車はサイクリング用ではないので余計に時間がかかる。マウンテンは、頑丈だけれど遅い。自転車屋の説明では、サイクリング用自転車は、この手の自転車の2~3倍は進むらしい。しかし、自転車を替えればもっと早くなると思うのは考えが甘いだろう。日頃の鍛錬が肝心か?

  「ツールド大山」の記録を見ると、大体3時間~?ぐらい掛かるようです。サイクリストにとっては手軽なコースなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 


 奥出雲県境の山々 5月17日(水)~18日(木)

2012年05月20日 | Weblog

 久しぶりに吾妻山から広島県民の森へと1泊2日の山旅。テントを担いで鍛錬を兼ねてのものです。なにせ、今年の名山行脚には、日帰りは難しそうな山々が多く、テント泊の覚悟をしておかないといけません。テント、水、食料等を担いで歩く準備運動でもあります。

 吾妻山登山口大峠の駐車場に車を停める。ここから、広島県側への車道を歩く。途中、通行止めの標識があったが歩く分には関係ないものと判断して進む。歩くには丁度いい加減の天気。寒くもなく暑くもなくです。道ばたに、タキナを見かけました。山菜採りには手頃な場所でしょうか?

                 道路工事                                   これでは車は通れない

                            

 広島県との県境に近いあたりで工事中。これではしばらく通れそうにありません。

      やっと吾妻山の広島県側に着く。 一昔前はもっと原っぱが広がっていた。ただし、牛もいたけれど・・・ 。   

    

                吾妻山山頂より、烏帽子、比婆山を望む。島根県側は、やはり島根県らしい?

             

           島根県側の休憩舎。右手は管理棟。まだ水道の水は出ませんでした。その代わり、緑は一杯です。

            

                   比婆山(御陵)                             立烏帽子山頂

                     

                   広島県民の森上の展望園地。ここでテントを張れば良かった。

                     

 県民の森のテントサイト。最近「アウトドアー菊信」で購入したウルトラライトソロのテント。まだ支払いが済んではいません。今回は、このテントの使い心地を試す必要もありました。

            

 テント本体は、メッシュでいわゆる昔の蚊帳のよう。それにフライを掛けます。夏場は、涼しくていいでしょう。風混じりの雨にはどうか?フライと本体の間からから吹き込んで来ないか?この点が少し心配ですが、何せ軽い。究極の一人用です。

 受付で使用料を払いました。500円くらいかなとおもっていたら「2,000円」と言われて一瞬我が耳を疑う。つい大きな声で「2,000円?」と言ってしまいました。最近、あまりキャンプ地でテントを張ったことがないので「相場」というものが分かりませんでした。北海道などでは、芝生やクローバーにおおわれた無料のキャンプ場もあります。十勝岳の麓の銀嶺荘は500円。ただ、高価な所もあったように記憶している。テントは水さえあれば何処でも張れるので、見晴らしの良かった展望園地でも良かった。または、管理棟には寄らずに、どこかの隅の方にでもそっと張れば済んだかもしれない。

 結局、写真にあるような場所に張ることになりました。夕刻、ブヨが出てきて気分は悪いし、川に近かかったので、瀬音が耳についてなかなか眠れません。ラジオを聞きながらうとうとしました。

 翌18日(木) 県民の森から少し下がったあたりから牛曳山に入る。頂上近くで登山道沿いにミヤマヨメナの群落を見る。花期には少し早かったけど、もうしばらくすれば素晴らしい花の道になるはずです。何年か前に見た記憶があります。夕刻、薄暗い山路に白いミヤマヨメナの花々が咲き乱れる様は異様な感じがしました。ちょっとした穴場かもしれない。

             ここから山に入る                                滝もある。水場もある。

                      

                          牛曳山頂上。標識が見当たらなかった。     

       

          ユキザサ                     ミヤマヨメナ                     マイズルソウ

          

                                  ラショウモンカズラ?

      

 牛曳山から伊良谷山、毛無山を経て出雲峠に下り、烏帽子に登り返して大峠に下る。途中、雷鳴も有り雨も降ったがたいしたことはなかった。

 

 

  


安平路山と池口岳 最近の登山口周辺事情 平成24年5月初旬

2012年05月13日 | Weblog

 安平路山も池口岳も200名山ですが、登山口が大変な奥地にあるためはじめて訪れる者は戸惑う。私は両山ともまだ登ってはいませんが登山口周辺については見てきましたのでここに紹介しておきます。6月頃からの山のようですのでこれから登られる方の参考になると思います。

 安平路山 2363m 長野県

 南木曾町妻籠宿を通る国道256号線を阿智村方面にしばらく行き大平街道に入る。くねくねした道路を上り切ったところが大平峠。茶店があり、斎藤茂吉の句碑が建っています。途中キャンプ場などあるがさらに進むと大平宿につく。廃村らしいが、民宿もある。街道脇に大きな碑があるのですぐに分かる。ここから、左方向に林道が延びている。摺子木山へ登るルートだが、これが安平路山に続く。

                                            大平宿 時代から取り残されたような感じがします。

   

 

      

解説書では、大平宿から歩くようになっているが、車は入る。奥に進むとゲートでロープが張ってあります(すぐに外れる)。ここにも車は数台置けるが、ここから歩くと1時間30分ほどの林道歩きとなる。遠慮がちに縄を外し、車を入れる。但し、外した縄は元のようにしておかないといけない。後は、車の腹をこすらない程度のロースピードで40分、休憩舎のある登山口着。この道はかなり悪い。雨でも降ったら落石や土砂崩れが心配です。まあそんな時には車では絶対入らないことです。

 休憩舎の横に車数台は止められる。トイレもある。舎にあったノートを見たら、「整備が終わりました。良い山登りをしてください」とかいてあった。「車でどうぞ」という意味ではないかもしれないが、車の腹さえこすらせなければここまで来ることが出来ます。まあ、歩いても1時間30分ほどだから、歩く方が無難かもしれない。

 休憩舎横から登山道が延びています。30~40分も歩けば摺子木頂上への分岐に出ますが、この連休には雪が残り登山道が隠れていて踏み跡をたよりに進みました。ところが、この踏み跡が当てにならず摺子木山さえも確認出来ずに敗退でした。登る途中、「お~い」という絶叫に近い叫び声がしてギヨッとしました。単独行の男性が大きな荷物をしょって現れました。安平路山に登るのに3日掛かったそうです。摺子木山の頂上あたりで、足跡がメチャメチャになっていて道に迷ったそうですが、私を見つけて安心されたようです。3日間、山では人に会わなかったそうです。また、安平路山の下にある小屋の戸が開かなかったのでテント泊まりをしたと言っておられました。

       

   

 この日は、天気も良くないし、道もはっきりしないので途中で引き返しました。休憩舎まで帰ったらさっきの男性が車の中で眠っておられました。よほどくたびれたのでしょう。

 このあたりは、6月に入ればシャクナゲが美しいそうです。登るのはそれまで待った方が利口でしょう。

 池口岳  2392m 長野県 静岡県

 この山の登山口まではやはり大変です。南木曾村から飯田市に抜け遠山郷へ入る頃、池口岳登山口の標識を見ます。後はこの道をどんどん進めばいいです。終点に人家かあります。遠山邸です。この家の前辺りに2~3台車が停められ、ガイドブックにはここから歩くことになっています。私もここに車を置いて案内板を眺めていたら、上から車が下りてきました。どうもまだ行けそうなので進むことにしました。道はちょっと狭いがアスファルトでしっかりしています。終点にもスペースがあり、その前に登山道入り口の標識がありました。遠山邸からあるけば30~40分位は掛かりそうです。ここに車を置いて早めにスタートすれば日帰りもいくらかは楽になりそうです。

                              左に入る。まっすぐ行けば遠山郷。 右手にバス停とトイレ有り。         

                                                                        


蒜山へ 下蒜山スキー登山

2012年03月31日 | Weblog

今日(27日)は良い天気。蒜山へ出かける。昨夜、蒜山3座のスキー縦走を考えて上蒜山登山口に自転車を置き下蒜山より歩くつもりだった。しかし、出発が遅かったので時間内に縦走する自信がなくなり下蒜山だけのスキー登山とする。

                   まだ雪はたっぷりありました。今日も反省をしながら下蒜山に向かう。

                             中蒜山。雪の具合も良い感じでです。

  下蒜山に着きました。下蒜山の雪解けは他の2山に比べてかなり早い。写真右手の奥が頂上。その手前の稜線は地肌が出ているが裏側の樹林帯には雪がしっかりと着いています。

 5合目です。ここまで来れば一息つける。兵庫県から来たと言う男性に追い抜かれた。彼は幾分軽装でした。下る時だいぶ苦労していました。ここから下蒜山は稜線の右側を登る。トレースがありました。帰りは、樹林帯の雪の斜面を斜滑降気味に滑り下る。

  良い天気です。兵庫の男性と暫しお話してから中蒜山に向かってスタート。

 ほんのしばらく滑れますが・・・。

 

 中蒜山が目の前に。自転車を上蒜山においておけば良かったとここで反省しました。時間的にも充分間に合った。天気も良かったし。下蒜山から中蒜山にかけてはあまり滑れるところはありません、中蒜山からの下りと、上蒜山からおろがたわへは滑れます。以前、もっと雪の少ない時期に縦走したことがあるのでわかる。

 下蒜山を振り返って。

 結局この日は、ここから引き返す。下蒜の頂上から、樹林帯の中に入り、斜滑降と横ずらしで5合目まで下る。途中、兵庫の男性を追い抜く。レッキングシューズに軽アイゼンを着けたような装備なので下りに苦労していた。8合目あたりはかなり急斜面です。部分的にスキーを外して歩くが、下りはまだ結構滑れました。

 下蒜山の雪は、間もなく溶けて無くなるでしょう。これからの蒜山のスキー登山なら、中蒜山と上蒜山周辺だと思う。