年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

強い風が吹く時と強い雨が降る時

2016-09-20 00:00:00 | Weblog
 台風16号のもたらす被害状況がTVニュースに流れている。どうしたんだろう、川の氾濫により道路が破壊され住宅が流される。そしてこの前の台風によって凄惨を極めた岩手・岩泉の介護施設の関係者がTV取材の記者に話していた言葉に想定外の水が流れてきた・・といってた想定外の言葉。同じように九州の介護施設で人命に被害はなかったものの、想定外の川の水が溢れて流れ込んできた・・などと想定外の言葉で辛いことを話していた。

 山が荒れている。山が儲からないと云われて長い年月が経つ。それでも山が儲かっていた時代には山林業に携わる人が多く山がきれいになっていたんだろう。更にその前の時代には薪の材料を山に取りに行き、落ちた小さな木々などが集められ生活するためにの燃料用に日常的に使われていたことによって山が整備されていた。しかし、生活様式の変化と山が儲からなくなると放ったらかしの状態になった。薪などの日常生活の中での言葉は消えた。今残るのは薪能くらいか。今山が荒れている。

 橋脚に木々が溜まりそれが水の流れをせき止め堰堤を水が超え、橋が流されたあとの映像を眺める。戦争の爆撃攻撃を受けた街並みとどう違うんだろう。一方は人為的他方は自然からの威嚇。

 自然からの攻撃を人は想定外であったという。人が考える想定内が怪しい。一言で言えば、ナメテルのんとちゃうか・・ということになるんだろう。想像でき得る範囲を考える現代人のキャパが薄っぺら。自然の猛威など人工で立ち向かえると考える今の時代があるのだろうか。怪しい。

 つくずく思うこと、上流をきれいにしておかねば下流が乱れるであろうこと。
 受刑者が懲役刑を満了し社会に出ていくことを考えると、つまり受刑者が元である矯正施設から社会に流れ出ることを考えると、さらさらと大海原まで流れ着き行くことを考えると、最低限流れの障害物にならないように注意をして出さねばと思う。現在自分は出し所の寸前にいて、大海原に出て行く人たちの仕事の相談係である。今日面接室に連行されてきた人、IQが100以上も高く精神科の投薬治療を受けている人、累犯障害者のレッテルが張りつかないように・・・と。
 相談室の窓から見ると南東の空は黒い雲が覆い、横殴りの雨が窓ガラスをたたきつけているも、部屋の中は音が聞こえてこなかった。