半ば運動を兼ねて週3回ロープウェイ街から商店街を通り市駅まで歩いている。時間にして約15分がその日の散歩時間になるだろう。今日の夕方のその帰途散歩途中、アーケード商店街のシャッターが閉まった前の路上に何やら拡げて座っている青年を見かけた。端っこで色紙にいっぱい書き込んでいる様子。ちょっと風変わりな青年であったが、何かしら目に優しい力が感じられたのでそこで足を止めた。すると説明書きに路上詩人と書かれた数年前の読売新聞の記事が目に入った。そしてその横に今まで自分が漂流していた経路が年次を追って書かれている。東京から歩きながらいろんな各地を回っていることがわかった。その青年に彼の略歴を見ながら、随分と悩んだ時間が続いてるね・・などと話しかけると、座った姿勢から目を上げて、ハイと答えてくれた。この九州宮古島では何があったんだろうか、ここらあたりの年はアメリカで必死にもがいた時間じゃなかったの・・、と。すると彼はまたハイそうです、じゃこの国道9号線を歩いてた時は人家が何もなく寂しかっただろう、ハイその通りですね・・とまたまた答えてくれた。後ろを多くの通行人が通って行くが、自分たち二人の会話に気付く人はいない。ふと横を見ると、「あなたをインスピレーションで言葉にします。」「お代は気持ちで結構です。」とあったので、じゃ私をインスピレーションで書いてくださいな、と頼んだところ。彼は自分の世界に入り集中して私を見つめて、和紙を出し筆に墨をたっぷりふくませると、一気に書いてくれた。○を描いた。路上詩人の彼にとって私へのインスピレーションは○が浮かんだらしい。路上詩人の名前は北谷隆策さんと云う。
市役所での管理職研修二日目が今日で終わった。
市役所での管理職研修二日目が今日で終わった。