YS Journal アメリカからの雑感

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DIA

2011-03-07 08:54:08 | 雑記
先週の金曜日、5th Grade の上の娘のフィールドトリップに、chaperone (付き添い)の1人(クラスで5人位)として、DIA: Detroit Institute of Arts デトロイト美術館に行って来た。

アメリカ人の子供を英語で世話を焼かなくてはならないので、うちでは、chaperone は、私の役目となっている。まだ小学校なので、そんなに難しい所には行かないのだが、動物園、製粉工場、博物館等々、自分の娘を含む3-4人のグループを引率しながら、いつも子供より私の方が楽しんでいる。

今回の DIA であるが、付随のシアターには何回か行った事があるのだが、美術館そのものは初めて。2007年に全面改装されており、シカゴやボストンに比べて、小さいものの、その小ささが程よいサイズの美術館である。この日も実質2時間ほどであったが、駆け足で全館(3階建て)を見れたので、丸一日あればじっくり、ヘタすれば半日で全てを観賞出来そうだ。最近の傾向なのか、まとまったコレクションがないのか、何か1つドーンと言う見物はない。デトロイトという事もあるのだろうが、アフリカンアメリカン(黒人)の現代美術に力を入れて特色を出して行こうとしている感じはあった。美術音痴の私が知っている作品としては、ピカソが何点かとゴッホ(現在は展示されていない)がある。

現在、特別展示会として "Fakes, Forgeries and Mysteries" が催されている。デトロイト空港(ターミナル内を走る電車のモニター画面)で宣伝を観て以来気になっているのだが、フィールドトリップなので、入場が出来ず、欲求不満で帰ってきた。不完全燃焼なので、帰ってきてから DIA のホームページこのページの Podcasts (YouTube 直接なら、こちらの "Fakes, Forgeries and Mysteries #1-#5")を探って行くと、やっぱり思った通り、面白そうではないか。

4月10日までの限定開催なので、それまでに何とかリベンジしたいと思っている。

下の映像は、ダビンチの偽物の話。昔、ダビンチ展でも本物として展示された作品との事。1936年からデトロイト美術館の所有になっていた。しかし、ダビンチ作と確証がないので、調査した結果、偽物と判明した。



美術の素養がないので、絵画と言えば印象派位しか分からない(といっても知識があるわけではない)のであるが、なぜか、このような「巡る」話には、興味津々である。時々、どこか根本的な所がいかれているのではないかと思ってしまう。でも、このエピソードは面白い。(#5 のモネの偽物の話も)