暘州通信

日本の山車

●555 フェロシルト問題の終焉

2006年02月21日 | 行政・司法問題
■これまでフェロシルト問題について、明らかになっていることをつないで、【未知の部分を推理】し、【なぜ?の闇の部分】についてその因果関係を推理し、これに私見をまじえて、無秩序に羅列してきた。
■当然、厳しい反論を予想し、これでまた衆智が集まると期待したのだが……。
■まったくの期待はずれ、ブログの閲覧者のみが急増した。どうなっているんだろう?
■唯一、タカマサ氏は煩雑な[私見]にたいして、怜悧な分析を行い、ブログで公表された。
http://blog.drecom.jp/tactac/archive/412
■タカマサ氏の識見に率直に敬意を表する。■タカマサ氏は私の目の届かなかったところを、指摘され、私は随所で啓発された。■私の誤認を正し、足らないところを明晰な頭脳で補って下さった。感謝申し上げる。■小異はあろうが、大筋ではほぼおなじ見解ということらしい? ■フェロシルト問題をとりあげてから、ブログの閲覧者が増えつづけた。■ぜひ、タカマサ氏の意見をお読みいただいて、私論をご批判いただきたい。

■さて、大きな社会問題となったフェロシルト。■熱心に除去運動を展開された各位に敬意を表するが、趨勢ははかばかしくない。ひじょうに不本意な結末を迎えようとしていると感じる。
■容認できないものをあえて呑まされる、運動家たちの今後は見えないが、フェロシルト全量回収がどのように進展していくか不透明だ。あるいは、市民運動の努力が実るかもしれない。おそらく、それは長い闘いになるだろう。
■このあいだもフェロシルトの有害物質は、限りなく流失と拡散を続けるだろう。
これを即とめる方法はあるが、当局は絶対に執らない。三重県は自らの非を証明することになるからだ。かくてコザカシイ小役人の悪知恵で、環境汚染はすすむ。
■三重県の反対運動が最近急に低調になってきたのも気にかかる。三重県はパブリックコメントがほとんどないといっているようだが、もしかしたら本当かもしれない。そうだとしたら県民の無関心は三重県にとっては喜ばしいことだろう。

■語りつくせないが、最後に。
三重県の行政責任追求は今後さらに厳しくすすめ、その責任は法に照覧して、法廷で裁くところまでもっていかなければならない。
■フェロシルト問題が生じた原因のひとつは「認めてはならないものを、リサイクル品と認めた」三重県にある。■その認定のウラは「闇につつまれている」が、決して「産業廃棄物」といわないところに鍵がある。
■三重県はその社会的地位をもって君臨し、その認可権者の権限で談合を繰りかえして、【認めてはならない産業廃棄物をリサイクル品として認める認可を金で売った】と見られている。そしてそれは、前北川三重県知事にはじまる。
■三県合同捜査本部はどこまで迫れるか? 司法の腕のみせどころ。
■しかし、おそらく「なにもしない」だろう。司法の矛先が向けられることがあれば、それは、石原産業ということになる。■立件する法的証拠を欠き、違法・不法行為をあてはめる法がないのだ。■仮に法廷まで持ち込んでも、現行の裁判はどんな理由をつけてでも行政を敗訴にはしない鉄壁の万則がある。
■かくて、行政と政治家の腐敗はすすむばかり。無くなることはなく、むしろはびこるばかり。
■毎年見られた春をつげる風物詩、知多の潮干狩の姿がめっきり減った。環境汚染はとどまることなく進行している。