行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ムラサキシキブ、ヤブムラサキの花

2023-08-20 20:00:48 | 花,植物
6月4日の公園の山道散歩、
ムラサキシキブとヤブムラサキの花が咲き始めていました。


山道の低木の枝に淡紫色の小さな花がまとまってついていました。
ムラサキシキブ(紫式部)です。
日本各地の林などに自生し、
また公園木などとして使われるシソ科の落葉低木です。


花期は6~7月、葉腋から集散花序を出して、
小さな淡紫色の花をつけます。
秋には熟して紫色になる果実も見どころです。


カメラのWB(ホワイトバランス)を
オートから白色蛍光灯に変えて同じ花を写して見ました。
淡紫色の花が少し鮮やかになりました。


これもWB(ホワイトバランス)を白色蛍光灯にしています。
ムラサキシキブの名は平安時代の女流作家紫式部からもらっていますが、
もともと「ムラサキシキミ」と呼ばれていたそうです。


ムラサキシキブの花を写したので、
ヤブムラサキの花を探して見ました。
ムラサキシキブによく似た淡紫色です。
これもWB(ホワイトバランス)は白色蛍光灯にしました。


ヤブムラサキはシソ科ムラサキシキブ属の落葉低木、
山地の明るい林内や林縁に生育します。
開花時期は6~7月、葉腋から短い集散花序を出し、
淡紫色の小さな花を数個付けます。
ムラサキシキブに比べると花冠、萼には白い星状毛が密生します。


6月10日
コムラサキも花を咲かせ始めていました。
シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木、
ムラサキシキブやヤブムラサキより若干遅れて花が咲くようです。
園芸品としてよく流通しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

栗の花とベニカミキリ

2023-08-19 20:00:00 | 花と虫
6月3日の散歩道、
ところどころに栗の花の独特の匂いがしていました。


前日からの雨も上がり、
この日は青空と白雲のきれいな、
8月の今に思うと過ごしやすい初夏の日でした。


栗畑の栗の木には栗の雄花が咲き出し、
独特の匂いもしてきました。


畑の栗の木に近づいて見ると、
黄白の雄花の中に赤いカミキリムシを見つけました。
前胸、上翅が赤色で前胸には黒紋が見られるカミキリムシ、
ベニカミキリです。


ベニカミキリは栗の花によく集まります。
昨年は集団でいるのを見ましたが、この日は一匹だけ、
注意深く、さらにレンズを近づけましたが、飛んで逃げられてしまいました。
ベニカミキリはよく飛ぶカミキリムシなのです。
晴れの日だと、青空に赤い翅が映り、きれいな飛翔姿です。


頂上付近の葉にムシヒキアブの一種がとまっていたので、
青空を背景にして一枚。
栗の木は雌雄異花、同じ木に雄花と雌花がつきます。
圧倒的に雄花が多く、たくさんの房状花序をつけ、
それぞれにたくさんの雄花がつきます。


雄花の盛りが過ぎた6月8日、
栗の木に近づき、雌花を探して見ました。
雄花が多いとなかなか雌花が見えづらいのです。


雌花の多くは、花序の基部に隠れるようにひっそりと咲きます。
大きさは5mmほど、小さな球形です。
この雌花が受粉し成長すると毬栗(いがぐり)になります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

榊と夏椿

2023-08-18 20:00:54 | 花,植物
6月3日の散歩道、
榊と夏椿の白い花が咲き始めていました。


植栽されたものですが、
公園道に榊(サカキ)の花が咲いていました(6/3)。


モッコク科サカキ属の常緑小高木、
花期は6~7月ごろ、
側枝の基部近くの葉腋に白色の小さな5弁花を下向きにつけます。
花色ははじめは白く、すぐに黄味を帯びてきます。


上と同じ構図、
白いうちに白をきれいに撮りたく、
カメラのWB(ホワイトバランス)設定をオートから白色蛍光灯にして見ました。


これもWBは白色蛍光灯、
花の黄味が弱くなり、白花に映っています。
榊は枝葉を神棚や祭壇に供えるなど神事に用いられ、
日本の神道においては重要な植物です。
別名はホンサカキ、マサカキ。


やはり6月3日、
公園道にナツツバキ(夏椿)が早くも花をつけていました。
ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木、
6~7月、葉のつけ根付近に直径5~6 cmの白い花を上向きに咲かせます。


ナツツバキは5弁花、花の縁には細やかなしわが見られます。
朝に開花し、夕方には落花してしまう一日花だそうです。
たくさんの蕾がありますが、樹一面に花がということにはなりません。


ナツツバキのすぐ近くにセイヨウノコギリソウの白花が咲いていました。
上からその花を写すと、素敵な花模様ができました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユリズイセン

2023-08-16 20:00:48 | 花,植物
6月初中旬の散歩道、
赤とピンクのユリズイセンを写しました。


6月初旬、
道ばたに赤いユリズイセンが花をつけていました。
中南米原産らしく見事な原色です。


誰かが植えたのでしょうか、
緑の草原に赤いユリズイセンの花、
見事に目立っていました。


ユリズイセン科もしくはアルストロメリア科 、
ユリズイセンともアルストロメリアとも呼ばれる花です。
花被片は6個、外側にある3個は萼で幅が広く、
内側にある3個は花弁で幅が少し狭くなるようです。


6月中旬の南山、
畑地跡に見事なピンク色の花が群生していました。


赤色のものとは花の様子、花弁の感じが違って見えますが
これもユリズイセン、アルストロメリアと呼ばれる花です。
ユリズイセンという和名はもともと原種の一つに付けられたものですが、
今ではアルストロメリア属全体を指す呼び名として使われているそうです。


中南米原産のアルストロメリア、
美しい花を咲かせることから世界で広く栽培され、
野生化もしているようです。


赤色系の暑い花が続いたので最後に青色。
6月初旬、今年もガクアジサイの青色の装飾花が咲き出しました。
夏の始まりです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イチヤクソウ(一薬草)

2023-08-15 20:00:54 | 花,植物
お盆休み、台風で予定が狂いましたが、
例年どおり、孫たちが遊びに来ました。
まだ、小さな子もいて、泣いたり笑ったり、振り回されています。
そんなこともあり、ブログの投稿を2、3日、さぼりました。
今日は6月3日のアルバムから。


公園の林縁、
大木の根元にイチヤクソウがきれいに花を咲かせていました(6/3)。


この個体、斜め下向きに花を6個つけています。
花は白色の5弁花、先端が湾曲した長い花柱(雌しべ)がよく目立ちます。


少し離れた林間にもイチヤクソウが花をつけていました。
ここは何茎が疎らに生えていました。


イチヤクソウはツツジ科イチヤクソウ属の常緑の多年草、
低山の林中に生育します。
花期は6~7月、葉の間から長さ15~20cmほどの花茎を伸ばし、
総状花序をつけ、3~10個の花をつけます。


花は下向きの広鐘形で花弁、萼片は5個、
雄しべはたくさん、雌しべの花柱は細長く、湾曲し、
長く伸び柱頭は小さく5裂します。


花を上から見ると、細い萼片がきれいな模様になっています。
萼片は5個で離生し、披針形で先が尖ります。


イチヤクソウの葉、
葉も特徴的できれいです。
一薬草の名の由来は、花期の全草を乾燥させてものが民間薬と使われていたところから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月初旬のタテハチョウ

2023-08-12 20:00:20 | 昆虫
5月下旬~6月初旬の散歩道に写した蝶を集めて見ました。
どれも普通種ですが、タテハチョウ科の蝶たちです。


6月になって山地を散歩、
草陰にヒカゲチョウがいました。
体色の表現は難しいのですが、図鑑の表記どおり黄土色とします。
ナミヒカゲとも呼ばれます。


5月下旬の林縁の草原にクロヒカゲを写していました。
翅模様、色合いともにヒカゲチョウによく似ています。
クロヒカゲはナミヒカゲと比べると、
後翅裏面の中央を走る帯が大きく湾曲します。
図鑑には、体色はナミヒカゲより濃色、オスは黒褐色でメスは茶褐色と表記されています。
この個体はメスです。


地味な褐色の翅表、多分、クロヒカゲと思われます。
ヒカゲチョウとクロヒカゲ、地味な褐色の翅表もよく似ているのです
そして両者ともなかなか翅を広げません。


5月下旬、草原にテングチョウ(天狗蝶)を見つけました。
頭部の下唇髭(パルピ)が天狗の鼻のように長いことが名の由来です。


翅表面は茶褐色で橙色の紋が見られます。
テングチョウは成虫で越冬する蝶、
6月頃発生し、盛夏は休眠、秋に再び活動し、そのまま越冬します。


6月初旬の谷戸の草原にて。
ハルジオンの終わりの花にキタテハが何匹か吸蜜していました。
キタテハも成虫で越冬する蝶、年何回かの発生があります。


まだ6月初旬ですが、どれも夏型です。
夏に発生する夏型はくすんだ黄色で縁取りや斑点が黒っぽく、
秋に発生する秋型は黄色の部分が鮮やかな山吹色で、
褐色の縁取りが薄く、黒い斑点も小さくなります。
秋型が越冬するので、春に見られるものも秋型と同じ体色です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花蜂と花

2023-08-11 20:00:07 | 花と虫
5月下旬~6月初旬、
花に吸蜜に来たミツバチをマクロレンズで撮って見ました。


5月下旬、
ニシキギ科マサキの花が咲きはじめていました。
その花にセイヨウミツバチが吸蜜にきていました。


花壇の赤紫色の花にもセイヨウミツバチ、
探せばいろんな花に吸蜜しています。


同じ花にニホンミツバチもいました。
セイヨウミツバチより黒っぽく、
腹部に規則的な縞模様が見られます。


多分ニホンミツバチ、
青色の小さな花の中心に太い口吻を適確に突き入れていました。
こんな太い口吻どこに隠していたのでしょうか。


サラサウツギの花にコマルハナバチのオス。
淡黄褐色のふわふわの毛が特徴、
巣が解散した後の5月~6月だけに見られるミツバチ科の蜂です。


我が家のツツジの花にコマルハナバチ♀を写しました。
メスは、黒色で腹端がオレンジ色、
オスと違ってメス(働きバチ)は春から活動しています。


ハルジオンの花に、ハチではなくハエでした。
調べてみるとマルボシヒラタハナバエです。
全体的に丸みのある体つき、
腹部は黄褐色で、楕円形の黒紋があります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホタルブクロ、ヤブレガサ

2023-08-10 20:00:16 | 花,植物
散歩道にホタルブクロの花がところどころに開いていました。


6月1日、久しぶりにのぞいた公園、
植え込みの後方に赤紫色のホタルブクロ(蛍袋)が群生していました。
今年ももうホタルブクロが咲く時期となりました。


白色の花も混ざっていました。
場所と群生する様子から植栽されたものと思われます。


散歩道の道ばたにも赤紫色のホタルブクロが咲いていました。
ホタルブクロはキキョウ科の多年草、
初夏に大きな釣り鐘状の花をつけます。


丘陵の山道に白いホタルブクロも開き始めていました。
日本全国に分布し、山野の草原や道ばたによく見られる多年草です。
美しいので山野草として栽培もされています。


薄紅色の花、
筆者の散歩フィールドではこの色が一番よく見られます。
釣鐘形の花は直径2 - 2.5 cm、長さは5 cmほど、
花冠は浅く5裂し、粗い長毛があり、内側に濃紫色の斑点が見られます。


同日の丘陵道、
ヤブレガサの花が咲き始めていました。
ヤブレガサ(破れ傘)はキク科ヤブレガサ属の多年草、
芽出しの頃の若い葉の様子が破れ傘のようなので春に人気のある山野草です。


やはり丘陵道に
アカショウマ( 赤升麻)が群生して咲いていました。
花と3出複葉の葉を入れてフレーミング。
ユキノシタ科チダケサシ属の多年草です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一重八重のドクダミ

2023-08-09 20:00:08 | 花,植物
一重のドクダミと八重のドクダミが混在して咲いていました。


6月1日、公園の林縁の草原に
一重と八重のドクダミが並んで咲いていました。


ドクダミはドクダミ科ドクダミ属の多年草、一属一種の植物だそうです。
花期は初夏、茎頂または茎の上部の葉腋から、
棒状の穂状花序を伸ばし、花序の下方から上方へと小さな花を多数咲かせます。
花弁も萼片もない小さな花です。


花弁に見えるのは総苞と呼ばれるもの、苞葉とも呼ばれます。
花は総苞片の中心にある棒状花序の黄色い部分、多数の雄しべと雌しべが密生しています。
八重のドクダミは、この総苞片が縦に重なったものです。


一重のドクダミは身近な雑草、
5月下旬~6月、道ばたや草原の湿った陰地に群生して見られます。
八重のものはそれの自然変種それとも園芸品でしょうか、
半栽培状態のものをときどき目にします。


八重花が2つ並んでいました。
ドクダミは古くから生薬、民間薬として知られ、
ゲンノショウコ、センブリとともに日本三大民間薬の1つです。
どくだみ茶やハーブ、食品としても利用されています。


不完全な八重花がありました。
そしてこの花、花被片が白色と緑色の混色、
総苞が葉ということが分かります。


この八重花も下の大きな花被片が白と緑の混色、
6月下旬のハンゲショウのような色あいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウラギンシジミ、ムラサキシジミ

2023-08-08 20:00:29 | 昆虫
6月初旬、
散歩道にウラギンシジミとムラサキシジミを写しました。


木の葉にウラギンシジミ♂の姿。
体や色に傷みないきれいな個体です。


ウラギンシジミ、
その名のように翅裏が白(銀)色の大型のシジミチョウです。
成蝶で越冬するウラギンシジミ、
ちょうど第一化の発生時期となるのでしょうか、
羽化後間もないようで、望遠マクロですぐ近くによれました。


オスの翅表面は濃い茶色の地に鮮やかな朱色紋、
緑の中では特に鮮やかに映ります。


別の日、ウラギンシジミ♀も写しました。
メスの翅表面は茶色の地に白から淡い水色の紋が入ります。


ムラサキシジミも成蝶で越冬するシジミチョウ、
ウラギンシジミとほぼ同時期に第一化が発生するようで、
傷みのない個体が葉にとまっていました。


葉の上に影を写して、
ムラサキシジミがいました。
ちょうど真上に飛んでいる蚊が写っていたので縦にトリミング。


ムラサキシジミ、
翅裏はシミが浮かんだような茶褐色と地味色ですが、
翅表は青紫色の紋が見られ、鮮やかです。
しかし、夏の個体はなかなか翅を広げてくれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする