行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

コジュケイとガビチョウ

2022-03-21 20:00:43 | 
3月10日、この日は暖かい春日。
長池公園の里山地区に行って見ると、
コジュケイとカビチョウが競うように大きな声で囀り、
姿を見せてくれました。


里道を歩いていると眼の前をコジュケイが速足で横切りました。
中国原産のキジの仲間、
1920年頃から狩猟の獲物として放鳥されたものが、
いまは野生化して、温暖な地方の平地や低山地の人里近い雑木林などに生息しています。


「チョットコイ、チョットコイ」と大きな声で囀るコジュケイ、
青灰色と黄褐色からオレンジ色の体色に赤褐色の斑紋が入り、
カラフルな美しい毛色です。
全長は30cm弱、小鳥とは言えない大きさです。


こちらに向かってくるコジュケイを正面から、
胸部のオレンジ色と灰色にインパクトがあります。


雌雄同色のコジュケイですが、
脚の真ん中あたりに蹴爪といわれる突起が見られるのが雄だそうです。
山斜面下の湿地に現れたこの個体、蹴爪が見られます。
道を横切った上の個体は蹴爪が見られないので雌です。


山斜面下の湿地にガビチョウも現れました。
水を飲みに来たようです。
コジュケイに比べるとやや小さく、20cmを少し超える大きさです。


カビチョウも中国や東南アジアからの外来種、
繁殖力が高く、ペットとして輸入されたものが放鳥され、
関東地方、中部地方を中心に定着し、
在来種が減少していく中、増え続けています。


眼の周りから後方に眉状に伸びた白い紋様が特徴、
この写真、歌舞伎役者が見えを切っているように写りました。
体色は地味ですが美声、かなり大きな音色で囀ります。
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3月中旬の草の花

2022-03-20 20:00:16 | 花,植物
3月12日の里道散歩、
暖かさにゲンゲ、ヒメオドリコソウなど野の草が花を開いていました。


シソ科ヒメオドリコソウ。
水際にピンク色の小さな花を咲かせていました。
水面の水色にふわふわの紅色の葉が映えてきれいな絵が撮れました。


同じ場所のヒメオドリコソウ、
こちらの葉もふわふわ柔らかそうですが、色は薄緑です。
図鑑によると、日向に生えるものほど葉が紅色となるそうです。
オオイヌフグリ、ホトケノザとともに早春の代表的な草の花です。


田んぼの草の中にゲンゲがいくつか咲いていました。
マメ科ゲンゲ属の越年草、
中国原産、レンゲソウ(蓮華草)あるいはレンゲとも呼びます。
花茎が葉腋からまっすぐに伸び、
先端に輪生状にいくつか花がまとまってつきます。


そのゲンゲの花にレンズを向けていると、
ちょうどミツバチがやってきました。
そういえばレンゲ蜂蜜、アカシア蜂蜜と並んでよく目にします。


フキの花、
フキノトウの薹が立つと蕗の花になります。


道ばたにたくさんの花をつけたカラスノエンドウを見つけました。
花は蝶形で赤紫色、
野原や畑地にごく普通に生えるマメ科の越年草です。
葉は羽状複葉、小葉の先端が矢筈状にへこむところからヤハズソウとも呼ばれます。
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散歩道の梅の花

2022-03-19 20:00:13 | 鳥と植物
3月初中旬の散歩道、
目をひかれ、またなにげなく写した梅の花を。


公園の山道、
幹から出た小枝の白梅が絡み合っていました。


梅は木全体を見映えよく写すのはけっこう難しい。
どうしても見かけのよい花部分を切り取りって写すことになります。


紅い萼片と長い蕊が魅力の白梅です。


梅にウグイスではなく、梅にメジロ。
今年はメジロが少なく、
梅メジロもこの一点だけ。


白梅にエナガ。
エナガと梅の花の組み合わせは初めての撮影です。


庭木の紅梅、
派手に枝いっぱいに花をつけていました。


その紅梅にシジュウカラが来ました。

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ウグイスカグラ、ジンチョウゲ、ミツマタ

2022-03-17 20:00:34 | 花と虫
3月9日、
昨年に比べ今年は遅いようですが、
ウグイスカグラ、ジンチョウゲ、ミツマタが花を開いていました。


スイカズラ科ウグイスカグラ。
山野に自生して、よく見られる落葉低木です。
3月、まだ他の木々の芽吹きの始まる前の山野に、
漏斗形、小さな薄紅色の花を咲かせます。


花は葉より少し早く開き、
枝先に1花か2花、垂れ下がるようにつきます。


少し、ステージの進んでいたウグイスカグラ。
広披針形の葉が芽吹き、雌しべも長く伸びてきました。


3月16日のウグイスカグラ。
樹いっぱいに花がついていました。


春の訪れ、ジンチョウゲが甘い芳香を放っていました。
今年は蕾の期間が長かった。


ジンチョウゲ、
花びらのように見えるのはガクだそうです。


同じジンチョウゲ科のミツマタも咲き出していました。
こちらはほんのりと甘い香りを漂わせていました。


ミツマタは落葉低木、
常緑のジンチョウゲと異なり、花の時期には葉が見られません。
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スノーフレークとハナニラ

2022-03-16 20:00:44 | 花,植物
急に暖かくなり、
里の道ばたにスノーフレークやハナニラなど、
春の花があわてて咲き出しました(3/9)。


道際にスノーフレークの大株、
たくさんの白い花が開き始めて、開き咲き出していました。


鳥撮りに来たのですが、
急遽、望遠ズームで花撮り、
春先に咲くスノーフレークは好きな花の一つです。


ヒガンバナ科スノーフレーク。
オオマツユキソウ(大待雪草)、スズランスイセン(鈴蘭水仙)の別名があります。
よく似た花のヒガンバナ科スノードロップは、
少し早く2月に咲き、別名はマツユキソウ(待雪草)。


スズランに似たベル型の白い花、
花弁の先端の緑色の斑点がこころよいアクセントになっています。


花はベル型で下向きに咲きますが、
咲き始めは横向きに花を開くようで、蕊を見せてくれます。
蕊も素敵です。


星形の小さな白い花、
ハナニラの花も道ばたに咲き始めていました。
丈夫な球根植物、植えっぱなしでも増え、毎年花を咲かせます。


ハナニラはネギ科あるいはユリ科に分類され、
明治時代に園芸植物として導入された花、
それが逸出し、いまは野生化して、道ばたなどによく見られます。
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サンシュユの花

2022-03-15 20:00:57 | 花,植物
3月9日、
サンシュユの黄色の花が咲き出し、
そして、ミモザが真っ黄色の花をたくさんつけていました。


暖かくなり、蕾を閉じていたサンシュユが開き出しました(3/9)。


サンシュユ、
ミズキ科ミズキ属の中国原産の落葉小高木。
春3月、葉が出る前に枝いっぱいに黄色い花を咲かせます。
それゆえにハルコガネバナの別名があります。


カワヅサクラのピンク色を背景にサンシュユの花。
この花から、秋にはグミに似た赤い果実ができます。
よく見ると、昨年の果実が萎びて黒くなり、花が咲いても残っていました。


一つの花のように見えるのは小花の集まり、
枝先に直径2 - 3cmほどの散形花序をつけ、
そこに4枚の苞葉に包まれた黄色の小花が多数つきます。
花径は4~ 5 mmで花弁は4個で反り返り、雄しべは4個。


ミモザが房状にたくさんの黄色の花をつけていました。
前日の3月8日は国際女性デー、
この日にヨーロッパでは女性にミモザの花を贈る習慣があることから、
「ミモザの日」でもあるとテレビで知りました。


WEBで調べて見ると、「ミモザ」とはギンヨウアカシアやフサアカシアなどの
黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称のことだそうです。
この写真の花、フサアカシアの方と思われます。
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ミスミソウなどスプリング・エフェメラル

2022-03-14 20:00:16 | 花,植物
ひな祭りも過ぎた3月5日、6日の散歩道、
ミスミソウなど、春の妖精(スプリング・エフェメラル)を写しました。


城山公園の山斜面にミスミソウの花が咲いていました(3/5)。
2日ほど前に通った時にはまだなにもなかったので、
咲いて間もない花たちです。


ここのミスミソウ、元は植えられたものと思われますが、
少しずつ増えながら、毎年花をつけます。
昨年は早く、2月下旬に花をつけていました。


葉が三角形に近く三つに分かれているのでミスミソウ(三角草)、
キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草です。
ユキワリソウの名もあり、
スプリング・エフェメラル(春の妖精)といわれるものの一つです。


花弁のように見えるのは萼片、
色は白、紫、ピンク色などがあります。


道沿いの民家の小さいスペースにユキワリイチゲを見つけました。
多分、植栽されたものでしょうが、
本州西部から九州に自生するキンポウゲ科の多年草です。
そして、この花もスプリング・エフェメラルと呼ばれるものの一つ、
丘陵地帯の山際、道の側などに生育します。


キンポウゲ科フクジュソウ。
2月に咲き出した載せたものと比べて花数、花弁数が少ない種のようです。
フクジュソウもスプリング・エフェメラルの一つです。


里山の道沿いにクロッカスの花。
ヨーロッパアルプスなどでは雪解けの山に群生して見られるクロッカス、
日本に自生していませんが、春早く花をつけ、
初夏には姿を消すクロッカス、
スプリング・エフェメラルといってもよいかも知れません。
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オカヨシガモとハシビロガモ

2022-03-13 20:00:39 | 
昨日に続いて多摩川の鴨、
草藪をかき分け、河川敷を奥に進むと、
大きな溜り池がありました。
そこにコガモの他にオカヨシガモとハシビロガモが数十羽いました。


オカヨシガモが雌雄で並んでいました。
カルガモより少し小型です。


逆光下、部分的に色かはっきり出ていませんが、
雄が2羽すれ違うように泳いでいました。
尻部と嘴が黒色、
全体の色彩も他の鴨の雄に比べると地味なオカヨシガモです。


オカヨシガモの雌。
鴨の雌はどれも似たような色あいそして模様です。
一部は北海道で繁殖するとのことですが、
基本的には大陸から冬鳥として渡来します。


オカヨシガモ♂とハシビロガモ♂が
知らんふりするかのようにすれ違いました。


逆光だと色が出ないので、
草藪をかき分けて順光で撮れる場所に移動してハシビロカモの雄。
頭が緑色、背は白色と黒色の模様、胸は白色、腹・脇は赤褐色、尾は白色と色彩豊です。
ちなみに嘴はオスが黒色でメスが黄褐色です。


長く太いヘラ型の嘴が特徴のハシビロガモ、
この嘴を水面に付け、水を吸い込み、
水とともに入ってくる植物プランクトンなどを濾しとり餌とします。
くちばしの側面にはくし状のものがあり、水を排出します。


雌2羽が仲良く並んでいるように見えますが、
手前の個体は嘴が黒色になりかけています。
多分エクリプス(非繁殖期、換羽前の雄)です。
日本では冬鳥、湖沼、池沼、河川などの淡水域にいることの多いハシビロガモです。
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コガモ

2022-03-12 20:00:56 | 
困った時は多摩川の河川敷で鳥撮り、
今年は稲城側が河川工事で入れる場所が少ないので府中側に。
電動自転車にカメラバックを載せて行って見ました(3/5)。
府中側の河川敷も工事の影響か、小鳥が少ない、
けっきょく、河川敷に深く入り、鴨を撮りました。


コガモの小群が流れに逆らって前進していました。
一羽だけ、大きさ、嘴が異なる鴨が混じっていました。
ハシビロガモ雌のようです。


雌雄のコガモ
逆光で色がうまく出ていませんが、
頭部が茶色で緑色の模様があるが雄です。


雄が2羽で追いかけっこ。


足音に驚いて水辺から飛び立ったコガモの雄2羽、
紫色に翼鏡を見せて、仲よく並んで飛んでいきました。


コガモの翼鏡は構造色、普通は緑色から青色に見えると記載されていますが、
紫色に見えることもあるようです。


コガモは子鴨ではなく小鴨、鴨の種類名。
日本に来る鴨の中ではもっとも小型の鴨、
オオバン(カモ科ではなくクイナ科)とハシビロカモ♂と比較して見ると
小型であることがよくわかります。
また、順光で撮れたこの写真、コガモの頭部の緑色がきれいに出ています。
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目覚め、ルリタテハとドングリ

2022-03-11 20:00:38 | 昆虫
急に暖かくなった3月初旬の里山道、
冬眠から目覚めたルリタテハがいそがしく飛び回り、
木の幹に翅を休めました。


枯れ葉の中から跳び出し、
勢いよく飛んだルリタテハ、
フユヅタの絡まる樹の幹にとまり、
翅をゆっくりと開いたり、閉じたりしていました。


ルリタテハは成虫で越冬するタテハチョウ科の蝶。
春の訪れとともに目覚め、
平地の森林内などを飛びまわります。


翅を閉じた裏面は細かい模様のある濃褐色、
樹皮や落ち葉に似せた地味色です。
翅の外縁はもともと小さな凹凸が見られ、越冬で傷みではありません。


翅表面は濃い黒褐色の地に
「瑠璃」の名の通りの鮮やかな瑠璃色の帯模様が入ります。
翅を閉じた翅裏は地味ですが、翅を開いた翅表は鮮やかで目をひきます。


別の個体、地表にとまり翅を広げて、
春の日を体いっぱいに浴びていました。


ルリビタキがいたすぐ近くの斜面、
いくつものコナラのドングリが根を伸ばし、芽を出していました。
ドングリの芽吹きです。


芽吹きのドングリの横にはセントウソウの羽状複葉が伸びていました。
セントウソウ、
3月下旬から4月、もう間もなく白い小さな花をつけるセリ科植物です。
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