行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ケンポナシ、サンゴジュ、テイカカズラ

2018-06-20 20:00:52 | 花,植物
ケンポナシ、サンゴジュ、テイカカズラ、
5月下旬から6月初旬の山道に写した樹木の小さな白い花を紹介します。


谷戸の奥、
普段はあまり行かないところに、
高木に咲く見慣れない花を見つけました。


花色は白ぽい緑色で、
葉は大きく、ギザギザの鋸歯、
縁が波打っています。


家に帰って調べてみると、
クロウメモドキ科ケンポナシです。
秋に果実とともに花柄(実をつけている茎)が肉厚となり、
この花柄が食べられ、梨のような食感と甘みがあるそうです。
山地の湿った環境にまれに自生する落葉高木です。


同じ里山の人家もない山道、
けっこうな高木が道を覆うように、
白い小さな花をたくさんつけていました。
サンゴジュです。
沿海地の山地に自生するとのことですが、
多摩丘陵には自生はないそうなので、
古くに植採されたと思われます。


レンプクソウ科ガマズミ属サンゴジュ。
秋、この花がすべて果実になった思えるほどに
真っ赤に熟した果実がたくさんつきます。
その姿をサンゴに見立てたのが名の由来です。


高木に蔓を絡ませて樹頂まで這い上がり、
テイカカズラが花をつけていました。
ホスト樹木はミズキでしょうか、
蔓に幹ががんじがらめに縛られています。
見事な自生のテイカカズラです。


キョウチクトウ科テイカカズラ。
山野に自生し、岩や木に絡んで這い上がります。
花は白色から淡い黄色、
香りがよく、江戸時代から垣根や盆栽としても使われています。

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ノビルの花、ウツボグサの花

2018-06-19 20:00:30 | 花,植物
梅雨入り前の好天だった6月の初日、
谷戸の草道にノビルの花、
そして、ウツボグサの花を写しました。


ネギ科ノビル。
土手や畑地などに普通に生える多年草です。
春、地下につく小さなラッキョウのような鱗茎は
酢味噌和えや醤油漬けなどにして、おいしく食べることができます。


5月~6月、
花茎を伸ばし、その先に茶色の球状物をいくつかつけます。
その球状物はムカゴ(珠芽)と呼ばれるもの、
地面に落ちて、やがて新しい個体が発芽します。


そして、ムカゴに加えて、数は少ないのですが
花をつける個体があります。
その花は散形状に10個ほど。


ノビルの花に蟻が吸蜜に来ていました。
蟻と比べるとムカゴそして花の大きさがわかりますが、
花は直径1cmほど、淡紅紫色で長い雄しべが6本、
見どころのあるきれいな花です。


シソ科ウツボグサ。
土手や道端に生える多年草ですが
人里近くではめっきり見かけることの少なくなった植物の一つです。


6月~7月、茎の先に太い花穂をつけ、
紫色の花をたくさん咲かせます。
花後、夏草の中に黒い枯れ穂が残るので、
カコソウ(夏枯草)の名があります。
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ウメモドキとウメガサソウ

2018-06-18 20:00:57 | 花,植物
5月下旬、たまたま同じ日に写した
ウメモドキとウメガサソウ、
名にウメの文字があるということで、
一緒にして見ました。


モチノキ科モチノキ属ウメモドキ、
雌雄異株、上はその雌株の雌花です。
小さな花ですが、ピンク色の花弁に
緑色の大きな雌蕊と美しい色合いです。


秋に枝いっぱいにつく赤い実が美しく、
庭木や盆栽として尊重されますが
花も実に負けない美しさです。


ウメモドキ雄花、
雄蕊が4~5本に退化した雌蕊が隠れています。


雌花に比べて、
花数が多く、花が固まって付きます。


ウメガサソウ(梅笠草)、
ツツジ科ウメガサソウ属の常緑の小低木、
近くの公園の林に花が咲いていると聞き、
マクロレンズを片手に観察に行きました。
多摩丘陵では、なかなか見られない花とのことです。


高さ5〜10cmと小さな木本、
花は直径1cmほど、
傾斜地に咲いているものを狙いましたが
180mmのマクロレンズで下向きに咲くその花の中を写すのはけっこう難しい。


花の形が梅に似て、下向きにつくことが名の由来、
花期は長くても10日ほどとのことです。
ちょうどよい時期に観察できました。

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クチナシとナツツバキの花

2018-06-17 20:00:00 | 花,植物
6月初旬の散歩道に
クチナシとナツツバキの白い花を撮りました。


アカネ科クチナシ。
甘い香りのする白い花です。
秋につく果実からは、正月の栗きんとんなどに使われる
くちなし色素がつくられます。


「クチナシの白い花、おまえのような花だった」とうたわれていますが
この花、咲くとすぐに黄ばんでしまい、
その白さ、容貌が落ちてしまうのです。


クチナシの八重咲きの花、
こちらの方が香りも強く、白さも際立ちます。
しかし、実がつくのは一重の花です。


ツバキ科ナツツバキ属ナツツバキ。
6月~7月、白い花を咲かせます。


椿は花色がいくつかありますが夏椿は白色だけ、
椿は常緑ですが、夏椿は落葉します。


花の直径は5~7cmほど、
花びらの縁に細かいギザギザがあります。


一日花、
毎日次々と新しい花を咲かせます。
その白い花にベニシジミがとまりました。


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サカキの花そしてハクチョウゲの花

2018-06-16 20:00:49 | 花,植物
5月の末日、
常緑の光沢の葉に白い花が開き始めていました。
榊(サカキ)です。
そして、垣根の一隅に白い小さな花、
ハクチョウゲを見つけました。


サカキ科サカキ、
枝葉は神棚や祭壇に供えたり、
神事に用いられる植物として、馴染みのある樹木です。
6~7月、側枝の基部に白い花を下向きに付けます。


咲きはじめの5弁の花は真っ白、
光沢のある葉の緑によく映えます。
雄しべは多数あり、花柱は2~3裂します。


葉は常緑で、いつも青々としているため栄樹(サカキ)、
神事に用いられるため榊の字が生まれました。
日本で作られた漢字の一つだそうです。
関西では山地などに多く自生しますが
関東での自生は少なく、
関東地方での神事には、ヒサカキが代用されます。


花は咲きはじめは白ですが
すぐに黄色になるようです。
まだたくさんの蕾がある中、
もう黄色になり始めた花がありました。


アカネ科ハクチョウゲ。
1cmほどの白い花、
花びらの縁が波打ち、中心部が淡い紫色、
趣を感じる花です。


江戸時代に中国から渡来した常緑小低木、
刈り込みに強く、生垣などによく利用されます。

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ホタルブクロも梅雨の花

2018-06-15 20:00:13 | 花,植物
ホタルブクロ、
梅雨入りの頃、
平地から山地の草原に釣鐘形の美しい花を見せてくれます。
アジサイと同じく、雨降りがよく似あいます。


今年は草抜きをしなかったせいでしょうか、
植えた覚えがないホタルブクロが我が家の庭に
花をたくさんつけていました(5/30)。
薄い紅色の花です。


キキョウ科ホタルブクロ。
日当たりのよい草原や林縁などでよく見られる多年草、
釣鐘形の花がよく目立ちます。


花の中を覗いて見ると紅色の斑点模様、
柱頭は3裂しています。


草原や林縁などに見られる山野草ですが
美しいので、花壇にも使われます。
様々な園芸品種も開発されているようです。


白色の花。
子供がこの花の中に蛍を入れて遊んだのが
ホタルブクロの名の由来と言われています。


野道や山道に白花と淡い紅色
そしてこの赤紫色が混在して咲いています。


最後にホタルブクロによく似た花、
3色並んで咲いていました。
カンパニュラの一つ、園芸品種です。



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紅白のシモツケ、キョウカノコ

2018-06-14 20:00:33 | 花,植物
5月下旬から6月初旬に写した花から。

シモツケとキョウカノコ、
木本と草本の違いがありますが両者ともバラ科です。
キョウカノコはシモツケソウの園芸品種、
とてもよく似ています。


シモツケ。
バラ科シモツケ属の落葉低木、
シモツケソウ(下野草)に対し、
キシモツケ(木下野)とも呼ばれます。


北海道から九州にかけての日本各地の山野に自生しますが、
庭木や公園木としてもよく利用されています。
シモツケの名は下野の国(栃木県)ではじめて見つけられたからとのこと。


シモツケ、
紅色の花が多く見られますが白花もあります。
葉は細長く、先端が尖り、
縁にははっきりした不ぞろいな鋸歯が見られます。


シモツケの花、
長い雄蕊を持つたくさんの小花が集まり、
半球形の花序をなします。


キョウカノコ。
シモツケソウの園芸品種と言われています。
こちらも、長い雄蕊を持つたくさんの小花が集まり、美しい姿です。


シモツケソウより花色が濃く鮮やかです。
葉はキョウカノコの方が深く鋸歯が入ります。
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長谷寺にて

2018-06-13 20:00:48 | 風景
鎌倉での写真教室の現地勉強会、
建長寺からバスと江ノ電を乗り継いで、
最後は長谷寺に行きました(5/16)。


長谷寺は山の裾野に開かれた広いお寺、
たくさんの観光客が訪れていました。
そんな観光客の中に、東南アジアの僧侶の姿がたくさん見られました。
お寺には、このオレンジ色、よく似あいます。
この法衣、「けちゃ」というそうで、日本の袈裟の語源とのこと。


弁天窟に入ると、
「けちゃ」を纏った東南アジアの僧侶が数人、
暗い洞窟ですが、弁天様の灯かりを頼りに、
弁天像の前のその姿にレンズを向けてみました。
どこか不思議な感じのする写真となりました。


和み地蔵。
その通り、癒される可愛さです。


良縁地蔵、
これもなるほどと思わせる可愛いお地蔵様です。
お地蔵様ファンになりそうです。


長谷寺は山に開かれたお寺、
鎌倉の海、海岸が見渡せます。
由比ガ浜でしょうか、
白波がよせていますが、もう水の中に人の姿が確認できました。


少し沖合にはたくさんのウィンドサーファーの姿、
帆が海に美しく映っていました。
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鎌倉建長寺

2018-06-12 20:00:24 | 風景
夏のような陽気だった5月16日、
鎌倉で写真教室の現地撮影会、
円覚寺から建長寺に向かいました。


建長寺三門、
ここにもたくさんの外国人観光客の姿がありました。
円覚寺と似た二重門ですが、
こちらの方がより大きな建造物です。
建物がねじれているのか、
正面から見ると一階と二階の屋根が平行ではないように見えます。


三門のすぐ横に鐘楼。
中の梵鐘は国宝、関東一美しい梵鐘と言われています。
音色が人の泣き声に似ているということから「夜泣き鐘」とも呼ばれているそうです。


三門から仏殿へ向かう参道の両脇に
何本かの古木が所狭しという様子で生えていました。


ヒノキ科の樹木、ビャクシン(イブキ)です。
立て看板によれば、樹齢は760年、
大きいもので高さ13m、周囲6.5mになるそうです。


ただ写しただけですが
法堂の中の五色幕、
よく見る原色ではなく、袈裟にも見る中間色です。


法堂の外壁、
木で組まれています。
木の質感に歴史、美しさを感じます。

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鎌倉円覚寺

2018-06-11 20:00:14 | 風景
久しぶりの風景写真です。、
5月の写真教室現地勉強会は鎌倉寺院巡りでした(5/16)。
まずは北鎌倉駅からすぐの円覚寺へ。


円覚寺総門。
この日は日射しが強く、夏のような暑さでした。
楓の新緑もコントラストが強すぎて、
うまく写せません。


三門(山門)。
門というにはあまりにもりっぱな二重門、二層建ての建物です。
空が白いので、空が入らないようにと、
一階部分、縦横の柱と梁で画面をいっぱいにしました。


三門の二階部分、
細工が施された木がびっしりと組まれています。
この建物、1783年に再建されたものだそうです。


境内風景。
5月ですので、何とかカエデの緑をと思いましたが
日が強く、新緑になりません。
境内を歩く人たちも夏の様子です。


道から覗いた方丈、
障子の向こうに人影が見えました。
元来、方丈は住職が居住する建物ですが、
現在は各種法要、坐禅会や説教会、講演会など、多目的に使われているそうです。


コントラストの強さを嫌い、
日射しの弱い場所に移動。
苔の石垣を背景にいい被写体を見つけました。


この先にお寺カフェがあるようです。
読んでみると抹茶などのお品書きでした。
添えられたシモツケソウの花と松ぽっくりが実に素敵、
心が和みます。

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