行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

初冠雪の富士山

2015-10-21 20:00:28 | 風景
一週間前の10月12~14日、
孫の顔を見に、静岡菊川の次男夫妻のところに行ってました。


12日は絶好の秋晴れ、
富士山がきれいでした。
ちょうど前日の11日に雪が降り、
今年の初冠雪の富士です(東名富士川SAより)。


これも東名富士川SAのビュースポットより、
富士の裾野と東名高速道路、
アカトンボが画面に入ってくれました。


由比ガ浜、
ここは東名が海と接して走っています。
そこから海を入れて初冠雪の富士山。


菊川市は茶どころ、
少し市街を外れると茶畑がいたる所にあります。


公園の高台の下、
10月の茶畑は来年の新茶に向けて
美しく刈りこまれていました。


少し角度と露出を少し変え、
茶畑の作りだす直線を。

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ヌルデの樹を巡るいろいろ

2015-10-20 20:00:09 | 花,植物
日本全土の山野に自生し、
アカメガシワと並んで代表的パイオニア樹木であるウルシ科ヌルデ、
幼木は普通に草原にも生え、
木本ですが雑草のように思えます。
しかし、樹木として観察してみると葉の形もおもしろく、
そこそこ美しい花が咲き、
昔から人に役立つ樹であるのです。


望遠レンズで写したヌルデの雌花(9/27)、
近眼の私、メガネをかけても肉眼では
はっきりとはわかりませんでしたが、
こうしてみるとなかなかきれいな花です。
蜜も多いと見え、ハラナガツチバチが3匹ならんで吸蜜していました。


上から3週間後、
同じ樹にできたヌルデの果実です。
熟すると、酸塩味のある白い粉に被われ、
信州ではかつてこの実を塩の代用にしたとのことです。


ヌルデの樹に、
時にはこんな実らしきものを見ることができます。
五倍子(ゴバイシあるいはフシ)と呼ばれる
ヌルデシロアブラムシによる虫こぶです。


この五倍子、タンニンを多く含み、
皮なめしにや黒色染料の原料として
今でも使われる有用品なのです。
樹木の木五倍子(キブシ)や夜叉五倍子(ヤシャブシ)は
これらの果実がタンニンを含み、
五倍子の代用品として使われたところからの名だそうです。


そのヌルデの葉、
羽状複葉でその葉軸に翼(よく)があり、
一度見たら忘れられない姿です。
そして、葉にもぶつぶつとした突起物、
虫こぶが見られます。
紅葉もしているものも多く、見どころが多い樹なのです。


ウルシほどかぶれることはありませんが
ウルシの仲間、
白い樹液を器具などに塗ったのが名の由来といわれています。




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ササキリ三様

2015-10-19 20:00:29 | 昆虫
10月の草野に見つけた薄黄色と緑色、
そして、8月に見つけた幼虫、
3様のササキリを集めて見ました。


顔や脚や胴体が緑色ではなく、
薄い黄色です。
翅は美しい光沢の黒褐色、
姿形は間違いなくササキリです。


ウィキペディアには
成虫にも飴色かかった黄褐色の体色のものがいるとの記載があり、
これがその飴色かかった黄褐色と思われます。


きれいな緑色の顔と脚、
翅と体の側面が黒褐色、
図鑑などに見る普通色のササキリです。


イナゴにやや似ていますが
翅の黒褐色が鮮やか、体型もスマート、
黒褐色の大きな眼が特徴です。


8月に見つけたササキリの幼虫、
腹部は黒色、頭部は飴色かかった黄褐色です。


体色は異なりますが、
くりっとした眼、
長い触角は成虫と同じです。
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アケビコノハ幼虫、ビロードハマキ

2015-10-18 20:00:37 | 昆虫
どこか滑稽な姿のアケビコノハの幼虫、
そして、きれいといえばきれいな
ビロードハマキとホタルガ、
秋の野に見つけた蛾を3点、集めて見ました。


体の前部にある一対の眼状模様、
きもんかいい、
知らなければ気味悪くもある、
不思議な姿のアケビコノハ幼虫です。


ヒイラギナンテンの葉に数匹がいました。
そのユニークさに魅せられ、
いろいろな角度から撮ってみました。


アケビやムベそしてヒイラギナンテンの葉が
幼虫の食草だそうです。
成虫は枯葉そっくりな前翅を持ち、
翅を閉じると落ち葉に擬態、
成虫も探して見ましたが見つかりません。
親もユニークなアケビコノハなのです。


この幼虫、
どちらが頭部なのかちょっと迷いましたが
眼状模様に近い方が頭のようです。


木の葉に乗るようにしていた
細かな白色紋模様のこの虫、
ビロードハマキの名を持つ蛾です。
飛びそうもない形に、
マクロレンズに取り換え安心して近づいて見たら、
見事に飛んで逃げられました。
どちらが頭かわからず、撮れたのはこの一枚だけ、
尻尾の方にピントが来てしまいました。


マダラガ科ホタルガ、
黒マントを羽織ったようなオシャレな装い、
色使いです。
山道をふわふわと飛ぶ姿をよく見ます。

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河原のコセンダングサに集まる虫たち

2015-10-17 20:00:16 | 花と虫
多摩川の河原道に秋の定番、
コセンダングサが群生して咲いています。
その花びらのない花ですが蜜はたくさんあると思え、
いろいろな蝶や虫たちが集まってきていました(10/3)。


ふつうは黄色の管状花だけのコセンダングサですが
管状花の外側に白い舌状花がついたものがときどき見られます。
これをシロバナコセンダングサと呼ぶようです。


ツマグロヒョウモン♀、
南方系の蝶で1990年代までは
関東地方では見られなかった蝶とのことですが
今や夏の盛りから晩秋までどこにでも見られます。
繁殖能力のとても高い蝶です。


アゲハチョウ科アオスジアゲハ、
これも南方系の蝶ですが
年々、目にする機会が増えているように思います。
幼虫の食草はクスノキ、タブノキなどクスノキ科の樹木ですが
河原の草原を元気に飛びまわっていました。


シロチョウ科モンシロチョウ、
馴染みの蝶ですが秋の河原には以外と少ないようです。


シロチョウ科モンキチョウ。
幼虫の食草は河原に多いツメクサなど、
そのせいか春から晩秋まで河原によく見ます。


シロチョウ科キタキチョウ、
この蝶も多く見ます。
河原には白い蝶より黄色の蝶が多いようです。


蝶ではありませんが
トノサマバッタもコセンダングサにとまっていました。


コセンダングサに集まる虫たちを狙って
あちらこちらに隠れるように
カマキリが鎌を研いでいました。


ナガコガネグモも虫たちを狙って
コセンダングサの中に網を張っていました。

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モンキアゲハとクロアゲハ

2015-10-16 20:00:46 | 昆虫
いつのまにか10月、
揚羽蝶を見るのももうわずか、
そんな時期になり、
いままで撮れなかった黒い揚羽蝶、
モンキアゲハ、クロアゲハが花に吸蜜をしていました。


モンキアゲハ、
黒色で後翅の白紋が特徴、
日本最大級の蝶です。
紋はどう見ても白色、
モンシロアゲハの方が体を現しています。


そのモンキアゲハがメドーセージに吸蜜していました。
西日本や静岡などではよく見ましたが
この辺り(東京多摩地方)ではたまに見かける程度です。
見つけても飛びまわっていることが多く、
今までなかなか写せませんでした。


この個体、
メドーセージの花がよほど気にいったと見え、
花から花へとしばらく滞在していてくれました。


ふらふらと飛んできて
目の前にとまったとても大きな黒い揚羽、
もう翅がぼろぼろですが後翅の白い紋、
モンキアゲハです。
上のものと比べると腹部がずいぶん太いところからメスと思われます。
すると上はオス、個体差もありますが一般にはメスの方が大きく、
モンキアゲハのメスこそが日本最大の蝶といえます。


こちらはクロアゲハ、
紅いサルビアに吸蜜していました。
後翅裏のオレンジ紋など、
白紋がない以外はモンキアゲハによく似ています。


地面に盛んにとまろうとしていたのは
翅の傷みがないクロアゲハのオスです。
オスの翅表はオレンジの紋がなく、ほぼ黒一色なのです。


白いブッドレアの花に吸蜜していたクロアゲハのメス。
翅表のオレンジ紋がちらっと見えます。

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サネカズラの花、果実

2015-10-15 20:00:34 | 花,植物
古い時代に、
樹皮から採れる粘液を整髪料として利用したことから
美男葛(ビナンカズラ)の名もあるサネカズラ、
山野に自生しているマツブサ科のつる性の常緑樹です。
庭木や生垣としてもよく使われ、
美しい花と果実をつけます。


そのサネカズラの果実が美しく紅く染まっていました(10/10)。
となりにまだ青い果実も並んでいます。
サネカズラは花期が長く、
果実も幅をもって紅くなるようです。


7月下旬、
畑と道の境の植え込みの樹木に
絡まるようにして咲いたサネカズラの花と蕾、
サネカズラには雌雄異株、雌雄同株があり、
これは雄株、雄花です。


これは8月に見た雌花、
黄白色の花被片は雄花と同じですが
中央に球状に集まった雌蕊が薄緑色です。


上と同じ樹に咲いた雄花、
庭木として植えられたこの小さな樹は雌雄同株のようです。
やはり中央に球状に集まる雄蕊は紅色です。


こちらは9月初旬、
青い果実とまだ硬い蕾が並んでついている樹がありました。
いっぺんに咲かず長い間少しずつ、
花をつけ、果実を確実につくる
種の保存のためのサネカズラの戦術でしょうか。

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野菊の仲間

2015-10-14 20:00:27 | 花,植物
秋も盛り、
丘陵の細道に野菊を探して見ました。


キク科シオン属のユウガギク、
早いものは夏から咲いていましたが
勢いが増し、花数が増えてきたようです。


こちらもキク科シオン属ノコンギク、
ユウガキクに花の姿がよく似ています。
蕾が薄紫色です。


キク科ヨメナ属カントウヨメナと思われます。
上二つ、シオン属のユカガギク、ノコンギクに比べ、
舌状花弁の数が多く、丸みがあるように思います。
変異も多く、この3種の正確な識別は難しいのですが
なんとなくの感じで識別をしています。


キク科シオン属シラヤマギク、
これは舌状花弁の数が少なく、
花弁と花弁の間があいているので直ぐわかる野菊です。
丘陵や山道に見られます。


キク科オニタビラ属ヤクシソウ、
一般的には野菊の仲間に数えませんが
秋のキク科の花です。
咲きたての花はきれいです。


これもヤクシソウ、
大きな株に散らばってたくさんの花がついていました。


キク科アキノノゲシ属アキノノゲシ、
ケシの名がつきますがキク科です。
日本全土の河原から山野、
いろいろな場所に見られます。
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シロバナホトトギスなど

2015-10-13 20:00:28 | 花,植物
シロバナホトトギス、カシワバハグマ、ヒヨドリバナ、
10月の秋の野に咲いた白い花を集めて見ました。


城山公園の林間の草原、
いろいろな草の中に白いホトトギスを見つけました。
ユリ科の多年草ホトトギスの白花変種、
自生のものはほとんどないそうなので、
もともとは植えられたものと思われますが
自生しているかのように馴染んでいます。


ホトトギスの名の由来である斑点が全くありません。
花弁にわずかに黄色が見られるもののほぼ純白です。


これも林間の草の中、
キク科コウヤボウキ属カシワバハグマが花をつけていました。
よく似た花のコウヤボウキは木本ですが
こちらは多年生の草本です。


恐竜の肌のような円柱状の総苞が印象的なカシワバハグマ、
葉が柏の葉に似ており、
白い頭花が仏具のほっす(払子)に
使われる白熊(ヤクの尾の毛)に似ているところからの名です。


キク科ヒヨドリバナ属の多年草ヒヨドリバナ、
林間道のあちらこちらに筒状の独特の花をつけていました。
フジバカマとともにアサギマダラが好んでとまる花です。


こちらはいかにも多年草を思わせる草姿、
上のものとは花の様子、
葉の色などが少し違うようにも思われますが
変異が多いと記されています。
これもヒヨドリバナと思われます。


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ノダケとアシタバの花

2015-10-12 20:00:11 | 花,植物
10月初旬、
散歩道に数本のノダケが花をつけていました。
よく見ると、同じ株の中にも蕾、雄性期、雌性期と
異なる様子の花が存在しています。


セリ科シシウド属ノダケ、
関東地方以西の本州、四国、九州の山野に自生、
こんな姿の多年生草本です。


そのノダケの花、
正確には、濃い紫色の蕾と若干の開き始めた花です。


白く長い雄蕊が広がる雄性期の花、
白い雄蕊と紫の花弁のコントラストがきれいです。


花弁と雄蕊が落ち、
2本の柱頭が上向きに伸びた雌性期の花です。
自家受粉を避けるためでしょうか、
時間差を作り、それぞれの花が蕾、雄性期、雌性期をむかえるようです。


伊豆諸島などに自生し、
葉や茎が食用にされるアシタバ、
散歩道の道端などにときどき見られます。


アシタバもセリ科シシウド属、
ノダケとよく似た花が咲くようです。
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