行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ナヨクサフジ、カラスノエンドウ白花

2015-05-11 20:00:57 | 花,植物
多摩川の河原、
種が流れてくるのか、鳥が運ぶのか、
様々な植物が見られます。


藤のような草の花が咲いていました。
クサフジかと思いましたが、
ナヨクサフジです。


ヨーロッパ原産のマメ科の一年草、
葉や茎、花の形はクサフジそっくりですが
花色がクサフジに比べ濃く、
鮮やかな紫色です。


カラスノエンドウ、
春、どこにでも見られる赤紫色の花、
ヤバズエンドウの別名があるマメ科の越年草です。
ちなみに名を漢字にすると「烏の豌豆」ではなく、
「烏野豌豆」だそうです。


カラスノエンドウの白花、
シロバナヤハズエンドウが
赤紫のカラスノエンドウと並んで咲いていました。


スズメノエンドウ、
これも「雀野豌豆」で「烏野豌豆」に比べ
小さな白紫色の花をつけるマメ科越年草です。
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ハリエンジュの花、トチノキの花

2015-05-10 20:00:12 | 動物
野山、河川敷き、公園などに
ハリエンジュの白い花が一斉に咲きだしまていました(5/6)。


マメ科ハリエンジュ、
ニセアカシアの名もあります。
一般にアカシアと呼ばれているのはこの木、
アカシアの蜂蜜もこの花からのものです。


その白く垂れ下がる花は
白藤のように見事です。


北米原産で明治の初期に渡来、
やせ地でもよく育ち生長も早いので、
早期緑化として街路樹などとして植えられた木が
各地で野生化し、在来の植生をかく乱するとして
問題にもなっています。


河川敷の雑草の中に咲くハリエンジュ、
葉は典型的な羽状複葉です。


植樹されたものでしょうか公園の道にも
ハリエンジュが満開、
その手前にはトチノキが茎頂に花をたくさん咲かせています(5/6)。


公園の丘に上ってのそのトチノキの花、
気が付けば、もう夕方の5時、
日もずいぶん長くなりました。


そのトチノキの花序、
たくさんの紅色の花、
長い雄蕊、雌蕊の元には子房が膨らみ出しています(5/9)。
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マルバウツギ、コゴメウツギなど

2015-05-09 20:00:40 | 花,植物
ゴールデンウィークの一日、
散歩道に見つけた白い小花の木たちを撮って見ました。


マルバウツギ。
アジサイ科ウツギ属の落葉低木、
山野の日当たりのよい場所によく見られます。
他のウツギ類に比べて葉の幅が広く、
丸みがあります。


真っ白な花びらに赤みを含んだ黄色の花芯、
長い蕊がよく映えます。
ウツギの名の木々は
枝の中が空洞であるところから空木の名です。


ヒメウツギ。
これもアジサイ科ウツギ属の落葉低木、
自生もしていますが、
庭木としてよく用いられています。


アジサイ科ウツギ属ガクウツギ。
白い花のように見えるのはガクで
花はその上の薄黄色の部分で、ガクアジサイに似ています。、

この他、アジサイ科でウツギの名が付くものに
ウツギ、ノリウツギ、バイカウツギなどがあります。


コゴメウツギ。
ウツギの名がありますが
こちらはバラ科。


特徴のある花びら、
鋸歯が深く特徴のある三角形の葉、
これで見分けが容易にできます。


カナメモチ。
モチの名がありますがモチノキ科ではなく、
バラ科カナメモチ属です。
花をマクロレンズでアップにして見ましたが
こうしてみるときれいな花です。


春の新葉が紅いところから、
アカメモチ、ベニアカメの別名があり、
各地で生け垣としてよく利用されるカナメモチです。

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カワトンボ

2015-05-08 20:00:49 | 昆虫
5月の初日、
上谷戸の小さな流れに
早くも美しい色の(ニホン)カワトンボがたくさん見られました。


翅が美しい褐色、
腹部が白く粉をふいたようです。
成熟した雄です。


同じく翅が褐色ですが
体色は緑のメタリック、
未成熟の雄です。


透明翅のカワトンボ、
縁紋が赤褐色ですので
これも雄です。
腹部が白くなり始めています。


イタドリの葉にとまった透明翅のカワトンボ、
縁紋が白色で腹部末端の形から雌と思われます。


ブルーメタリックのきれいなカワトンボ、
未成熟のうちは雄でも縁紋が白色だのものがありますが
この個体も腹部末端の膨らみから雌と思われます。
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変な樹ギョリュウ、変な草ヤセウツボ

2015-05-07 20:00:50 | 花,植物

5月初日、散歩中に見つけたおもしろい樹、
針葉の葉に薄紫色の房状の花をたくさんつけています。


針葉樹にこんな花がつく、
見たことも聞いたこともありません。


図鑑で調べてもわからず、
「このきなんのきオフ会」に投稿して、
中国原産ギョリュウ科ギョリュウ(御柳)と知りました。
葉は針葉に見えますが広葉の小高木、落葉樹だそうです。


葉を撮って見ました。
これで広葉樹、樹は奥が深く、難しい。


こちらは草、ハマウツボ科ヤセウツボ、
マメ科、セリ科、キク科などに寄生する
寄生草で葉緑素がありません。
全身茶色で目立ちませんがちょうど黄褐色の花が咲いています。
昨年5月ドイツでもこの草を見ました。
それもそのはず、ヨーロッパ、北アフリカよりの帰化植物だそうです。

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ツメクサの仲間5種

2015-05-06 20:00:56 | 花,植物
4月の末日、
多摩川の草原、
その途中道に見つけた
ツメクサの仲間5種を並べて見ました。


ムラサキツメクサ、
河原や野原などによく見られる
ヨーロッパ原産のマメ科の多年草、
アカツメクサの名もあり、
赤紫色の花と葉の緑色のとり合わせの美しい花です。


シロツメクサ、
クローバーの名で親しまれ、
野原などによく見られるマメ科の多年草です。
ガラス製品の緩衝材(詰め物)として
ヨーロッパより渡来したと書かれています。


タチオランダゲンゲ、
紅色をしていますがムラサキツメクサとは違い
花の真下に葉がありません。
これもヨーロッパ原産のマメ科多年草、
多摩川の草原にて、はじめて見る花です。


コメツブツメクサ、
黄色花の小さなツメクサです。
群落を形成して咲く、ヨーロッパ原産の一年草、
上3つと同じく多摩川の河川敷にて。


ベニバナツメクサ、
花を見るとなるほどと思える
ストロベリーキャンドルの別名があります。
ヨーロッパ原産のマメ科一年草、
これは住宅地に接した道端にて、
園芸用として植えられたものが逸出したと思われます。
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アマドコロ、ホウチャクソウ、ミヤマナルコユリ

2015-05-05 20:00:55 | 花,植物
4月下旬から5月にかけて、
ゴールデンウィークの声とともに、
林縁の草原などに同じような釣鐘状の白い花をつける
アマドコロ、ホウチャクソウ、ミヤマナルコユリ、
よく似た花としてよくとりあげられる草たちを撮り並べてみました。


キジカクシ科(ユリ科)アマドコロ。
互生につく楕円形の艶のある葉がきれいです。


下向きに花をつけるアマドコロですが
上を向く、変りものもいるようです。


イヌサフラン科(ユリ科)ホウチャクソウ。
林間を歩くと普通に見られる多年草です。


花が開き蕊が見えるホウチャクソウ、
花の形はアマドコロやナルコユリに似ていますが
つき方が違い、直ぐ見分けができます。


ミヤマナルコユリ。
花柄は葉腋から下垂して2個~4個に枝分かれし、
先端に花を両側に振り分けるようにしてつけます。


垂れ下がらず、葉の上に花がきている
珍しいミヤマナルコユリがありました。


これはまだ蕾ができたばかり、
その蕾も振り分けされずまっすぐ下垂しています。
6月と花期が遅いナルコユリと思われます。
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春の野花に吸蜜するギンイチモンジセセリ

2015-05-04 20:00:14 | 昆虫
ギンイチモンジセセリが発生しているのではと、
多摩川の草原を歩いてみました(4/30)。


年数回の発生があるギンイチモンジセセリですが
名の由来である後翅裏に翅の付け根から外縁に向かって、
一条の銀(白)帯がはっきり見られるのは春の最初の発生個体だけです。


環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に
指定されているギンイチモンジセセリですが
局地的には多く見られ、
ここ多摩川の草原にはけっこうたくさんいます。


このギンイチモンジセセリ、
花にとまることはあまりないと思っていましたが
昼時のせいか、
この日は春の野花にとまる姿をいくつか見ることができました。
カタバミの黄色の花にとまりました。


カラスノエンドウの花にとまるギンイチモンジセセリ、
これから蜜を吸うのでしょうか、吸い終わった後でしょうか、
口吻(コウフン)がゼンマイのように渦をまいています。


シロツメグサの花にもギンイチモンジセセリ。


ハルジオンは蜜が多いのでしょうか、
いろいろな蝶が吸蜜に来るようです。
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ミズキの花

2015-05-03 20:00:35 | 花,植物
5月の声を聞くと、
林縁のところどころに白い花が
まるで棚田のごとく、階段状になるのを見ます。


ミズキです。
幹から水平に広がって伸びた枝葉が階層をつくり、
その枝葉の上に白い小花を隙間なく咲かせています。


ミズキ科サンシュユ属の落葉高木、
ミズキの名は水分が多く、
春先に枝を切ると水がしたたり落ちるからだそうです。


崖下のミズキ、
うまい具合に上から花と葉を観察できました。
葉は幅のある卵形で枝先に多く、
小花が上向きに密集しています。


花の一隅をさらにアップにすると、
小花は4弁で4本の長い雄蕊と1本の雌蕊があり、
秋には青黒い実がたくさんつきます。


桐も5月の声を聞くころになると、
薄紫色の独特な形の花を咲かせます。
背景は竹林、まさしく「竹の秋」で黄葉しています。

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セリバヒエンソウ、オドリコソウ

2015-05-02 20:00:52 | 花,植物
4月最後の日、
林縁に撮ったおもしろい形の草の花二つ。
セリバヒエンソウそしてオドリコソウです。


セリバヒエンソウ、
明治時代に観賞用に中国から渡来したといわれる
キンポウゲ科の一年草ですが
ところどころに野生化して見られます。


葉の形が「芹」に似ているので芹葉(セリバ)。


花の後方の筒状の距(きょ)が尾でしょうか、
燕が飛んでいるようであるところから飛燕草(ヒエンソウ)。


4月~5月、
青紫色の2センチほどの小さな花を
1つの花柄に2輪から4輪咲かせます。


白色のオドリコソウ。
シソ科オドリコソウ属の多年草、
4月~6月、野山や野原の半日蔭の
ちょっと湿った場所に薄紅色や白い花を咲かせます。


花の形が「すげ笠」をかぶった踊り子に
似るというところからの名ですが
そう思いこまないとなかなかそのようには見えません。
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