すっかり涼しくなった9月末日から10月初め、
谷戸の田んぼや野原に、
高原の避暑地から戻ってきたアキアカネが姿を見せ始めました。
そして、ナツアカネが赤く成熟して、
近くの山の木陰から野原に姿を現しました。
世界中が新型コロナにすっかり狂わされた2020年ですが、
コロナ渦の中でも日は過ぎ、いつのまにか秋も中頃となっています。

(アキアカネの雄1)
アキアカネは暑さが苦手、気温が30℃以上になると生活できません。
6月ごろ、平地の水辺で羽化しますが、
羽化後間もなく標高の高い山地へ移動します。
真夏の暑さを避けて、涼しい山地で避暑生活をするのです。
夏に山に上るとたくさんのアカトンボを見ることがありますが
避暑中のアキアカネです。
時によっては3000mの高さまで移動するとのことです。

(アキアカネの雄2)。
アキアカネ、羽化した時は雌雄ともに薄茶色ですが、
夏の避暑生活の間に成熟し、雄の腹部は赤色に変化します。
一般に赤トンボというとこのアキアカネのこと。
「夕焼け小焼けの赤とんぼ負われて見たのは---」と
懐かしい童謡に歌われている赤とんぼもこのアキアカネです。

(アキアカネの雌1)
アキアカネのメスには腹部が淡褐色のものと
腹部背面が紅くなるものの両方がいることを知りました。
上写真の雌1は淡褐色の方です。

(アキアカネの雌2)
雌2は腹部背面が紅いものを探して見ました。
腹部が紅いと、雌雄の見分けに戸惑いますが、
よく観察するとメスには腹部第8節下部に小さな生殖弁が見られます。

(ナツアカネの雄1)
ナツアカネも羽化するのは6月ごろ、
夜に水から出てきて稲の下部などで羽化するそうです。
羽化を終えた成虫は、夜が明けると飛び立ち、
近くの低山や丘の木陰に移動し、そんな場所で夏を過ごします。
夏の間はまだ未熟、雌雄ともに黄褐色です。
写真は9月中旬に谷戸の藪で写したナツアカネ♂。
成熟途中、腹部だけが真っ赤に染まっていました。
間もなく、胸部、頭部と赤く染まります。

(ナツアカネの雄2)
10月初日の谷戸の田んぼ近くで、
アキアカネに混じって、棒の先にとまっていました。
胸部、頭部ともに黄褐色から赤色に変わりつつあるナツアカネの雄です。
ナツアカネはアキアカネに比べて数が少なく、
たくさんいるアキアカネと一緒にいると探すのがたいへんです。

(ナツアカネの雄3)
より成熟したナツアカネの雄もいました。
アキアカネとは違い、胸部や頭部まで真っ赤に染まります。
さらに成熟すると赤さを増し、複眼まで赤くなります。

(ナツアカネの雌1)
柿の枝にとまったこのトンボ、
胸部黒条斑、腹部の模様から、ナツアカネの雌です。
特に雌は成熟しても、アキアカネとナツアカネの両者はよく似ています。
遠くから見分けるのは難しく、近くによって、胸部黒条斑を確認が必要です。
谷戸の田んぼや野原に、
高原の避暑地から戻ってきたアキアカネが姿を見せ始めました。
そして、ナツアカネが赤く成熟して、
近くの山の木陰から野原に姿を現しました。
世界中が新型コロナにすっかり狂わされた2020年ですが、
コロナ渦の中でも日は過ぎ、いつのまにか秋も中頃となっています。

(アキアカネの雄1)
アキアカネは暑さが苦手、気温が30℃以上になると生活できません。
6月ごろ、平地の水辺で羽化しますが、
羽化後間もなく標高の高い山地へ移動します。
真夏の暑さを避けて、涼しい山地で避暑生活をするのです。
夏に山に上るとたくさんのアカトンボを見ることがありますが
避暑中のアキアカネです。
時によっては3000mの高さまで移動するとのことです。

(アキアカネの雄2)。
アキアカネ、羽化した時は雌雄ともに薄茶色ですが、
夏の避暑生活の間に成熟し、雄の腹部は赤色に変化します。
一般に赤トンボというとこのアキアカネのこと。
「夕焼け小焼けの赤とんぼ負われて見たのは---」と
懐かしい童謡に歌われている赤とんぼもこのアキアカネです。

(アキアカネの雌1)
アキアカネのメスには腹部が淡褐色のものと
腹部背面が紅くなるものの両方がいることを知りました。
上写真の雌1は淡褐色の方です。

(アキアカネの雌2)
雌2は腹部背面が紅いものを探して見ました。
腹部が紅いと、雌雄の見分けに戸惑いますが、
よく観察するとメスには腹部第8節下部に小さな生殖弁が見られます。

(ナツアカネの雄1)
ナツアカネも羽化するのは6月ごろ、
夜に水から出てきて稲の下部などで羽化するそうです。
羽化を終えた成虫は、夜が明けると飛び立ち、
近くの低山や丘の木陰に移動し、そんな場所で夏を過ごします。
夏の間はまだ未熟、雌雄ともに黄褐色です。
写真は9月中旬に谷戸の藪で写したナツアカネ♂。
成熟途中、腹部だけが真っ赤に染まっていました。
間もなく、胸部、頭部と赤く染まります。

(ナツアカネの雄2)
10月初日の谷戸の田んぼ近くで、
アキアカネに混じって、棒の先にとまっていました。
胸部、頭部ともに黄褐色から赤色に変わりつつあるナツアカネの雄です。
ナツアカネはアキアカネに比べて数が少なく、
たくさんいるアキアカネと一緒にいると探すのがたいへんです。

(ナツアカネの雄3)
より成熟したナツアカネの雄もいました。
アキアカネとは違い、胸部や頭部まで真っ赤に染まります。
さらに成熟すると赤さを増し、複眼まで赤くなります。

(ナツアカネの雌1)
柿の枝にとまったこのトンボ、
胸部黒条斑、腹部の模様から、ナツアカネの雌です。
特に雌は成熟しても、アキアカネとナツアカネの両者はよく似ています。
遠くから見分けるのは難しく、近くによって、胸部黒条斑を確認が必要です。