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ロシア、半導体不足で民生用半導体を軍事用に転用

2022-11-05 10:34:08 | 日記
ロシアは、西欧諸国からの制裁により、半導体不足が深刻になってきたという。ウクライナ侵攻により、ロシアでは武器の生産が進められているが、そこで使用される半導体がいよいよ不足し始めたようだ。ロシアでは民生用、軍事用の殆どの半導体の多くが西欧諸国から輸入して使用していた。それがウクライナ侵攻によって西欧諸国からの供給が全くなくなってしまった。現在、民生用の製品はある程度輸入することが出来るが、半導体そのものは輸入がストップしている。そこでロシア政府は苦し紛れに、輸入した民生品の中で使用されている半導体を抜き出して軍事用に転用しているという噂だ。


半導体そのものを抜き出すことは非常に手間がかかる事だが、それを敢えて行わなかればならなくなる状況に陥っているということなのかもしれない。半導体製造装置、半導体を作るための素材、など半導体は簡単に製造することはできない。恐らく、ロシアには、半導体関連の設備産業は殆どないのではないか。それでは、中国から輸入すればいいじゃないか、と思うかもしれないが、そう簡単にはできない。もしも、武器と同じように半導体を中国がロシアに提供していることが解ったら、西欧諸国は中国への半導体の提供を制限するかもしれない。そんなことになったら中国の工業生産は完全にストップしてしまう。


中国政府は、自分たちの事を犠牲にしてまでロシアにそこまでしてあげることはしないのではないか。中国政府は自国の工業を犠牲にしてまでロシアに加担をすることはないだろう。ロシアは完全に味方になってくれる国は北朝鮮やイラン、シリアしか見当たらない。中国は自国の事の方が重要なのだ。そうはいってもロシアと中国は陸続きだ。少しは中国がロシアに手を出すこともあるかもしれないが、少なくとも表立ってはやらないだろう。工業製品の場合、生産地や生産国が何らかの形で分かってしまうことが多い。分からない形で手助けをすることも考えられるが、今の中国は、自国を犠牲にしてまでしてロシアを救済することは考えられない。


ロシアの半導体不足は当分続くことになるだろう。解決策は今のところ見当たらない。ウクライナ戦争の終結まで待つしかないかもしれない。中国が裏の手を考えてくれることをロシアは期待しているのではないか。その内にロシアが破綻するかもしれない。

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