一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

自動車運転致死傷罪には限界

2017-11-02 05:20:38 | 日記

上記の法律、今の現状を見ると適用には大きな限界が存在する。この法律は飽く迄も自動車を運転していることが条件になっている。運転していない状況でこの法律を適用するのは大きな限界が出てきた。今回、東名高速で起きた事件は自動車を運転していない状況で起きたものだ。検察庁は自動車運転致死傷罪で起訴したが、果たして裁判官はこの法律の適用を是とするであろうか。拡大解釈をすれば適用が可能ではあるが、裁判官がそこまでやるかどうか。

法律は作った時にはすべてをカバーできるとは考えていない。問題は自動車というものを使った犯罪をどのような法律でどのように罰するかである。少なくとも自動車を武器或いは武器のような形で使った場合にどのような法律の適用が出来るのか。今回の高速道路で行った行為は、高速道路の中央に強制的に車を止めさせたことが、どのような犯罪構成要件になったか、という事だ。今の道路交通法では、何も事故が起きなければ交通を遮断させたことに対する犯罪でしか罰せられない。

この際、法律を改正して、高速道路での交通遮断に対して、厳しい罰則規定を造るべきではないか。遮断させた方法、手段は関係なく故意に遮断させたことに対する罪である。高速道路を遮断させることで極めて大きな危険を生じさせるという事だ。殺人罪に匹敵すると考えればいい。危険性の高い行為を行った罪に対しては、厳罰に処するというのが適性である。高速道をの遮断によってどのような危険が起きるかは予測できない。

そのような犯罪に対しては、例え死傷者が出なくとも最大懲役20年位のものにすべきではないか。死傷者が出た場合には死刑、無期懲役を最高とすべきであろう。遮断した人間が直接手を下さなくても、高速道路の遮断という行為が原因となっているのだから厳罰を受けるのは当然である。今の自動車運転致死傷罪とは別のものである。高速道路だけでなく高速鉄道も同じだ。世の中が高速化しているのだから法律の制定も様々なことに対応しなければならない。

法制審議会という諮問機関があるが、何故か閉鎖的である。スピードの速い世の中について行かないと、せっかく作った法律が適用できなくなってしまう時代だ。少しでも先を読むことも必要ではないか。未来の交通は現在の交通とは違ったものになってしまうかもしれない。

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