ふるさとの歴史散歩で足羽神社に続いて、戦国武将の柴田勝家とお市の方の足跡を訪ねて市内の史跡を歩いてみました。
勝家、お市の方の菩提寺の西光寺には、境内の片隅に二人のお墓がありますが、北ノ庄城主のお墓とは思えない小さな石造りの祠があるだけで、些か寂しいですね。
境内には勝家公資料館や石碑がありましたが、貴重な石仏群が鎮座しており、由緒は残念ながら判りませんでした
勝家のお墓の前には、朝倉貞景公の寄進による梵鐘が残されており、大変貴重なものでした。
西光寺から木田の「安楽観音堂」に立ち寄ってみると、4年前に再建されたそうで15日の春祭りの準備が進められていましたが、眼病に霊験があると言われており、「安楽さん」と呼ばれ親しまれている千手観音像を仰ぐことが出来ました。
足羽川を渡り柴田勝家が築城した「北ノ庄城址・柴田公園」へ向かうと、北ノ庄城の復元模型がまだ残されていました。
NHK大河ドラマのお江人気の際に造られて既に撤去されたものと思っていたが、5層構造の北ノ庄城は、FRP製で出来ており、当時を偲ぶ城址公園のシンボルになっていました。
城址公園としては、街中の小さなものですが、柴田神社社殿や三姉妹神社などがあり、中でも中央に鎮座する勝家公の銅像と浅井三姉妹(茶々・お初・お江)銅像は、威風堂々の様相ですね。
北ノ庄城の後に結城秀康が築城したとされる「福井城」は、北ノ庄城址からやや離れていますが現在は城郭跡には福井県庁があり、何度訪れても当時を偲ぶことが出来るふるさと福井のシンボルとなっている。
お濠に映り込む御城本橋の光景も心に残る風景ですね。
橋を渡り城郭のお濠周辺は、皇居の千鳥ヶ淵に匹敵する光景が見られる桜の名所となっているようです。この日は、石垣の上から東方を望むと白山の白峰が見えていました。
城内を散策し北門から二の丸、三の丸辺りをぶらついて懐かしい街並みを一回りして、天守台跡に到着。
こちらには、今も福井大震災で崩れた石垣や福井の名前の由来となった「福の井」などが保存されています。
改装された御廊下橋からお濠に映る石垣やその先に見える順化小学校などの眺望が美しく、しばし橋の上からお濠を眺めながら懐古に耽っていた。
御廊下橋から中央公園の横にある松平春嶽公を祀る福井神社へと回ると、別格官幣社ですが社殿は超近代的なコンクリート造の斬新な社殿となっており、珍しい存在ですね。
また、境内には摂社の橋本左内公などを祀る恒道神社があり、松平春嶽公の銅像と共にその遺徳が偲ばれて、福井人の心の拠りどころになっているそうです。
夜になり近くのホテルから再度濠端に出てみると、濠にはライトアップされて昼の光景とは異なる幻想的な光景が見られました・・・