10月に入り各地で芸術・アート展が開催されているが、国立新美術館で開催されている「第59回 一陽展」、「第48回 一期展」の鑑賞に出かけてきました。
「一陽展」は、毎年観ているが故郷福井から知人などが出品されており、この日も福井から来られた出品者と一年振りの再会となりました。
今回の展示作品も絵画・彫刻の部で委員・会員・会友・一般と約500点の大作ばかりで、会場へ入るとその壮大な光景に圧倒されるようです。
丁度、会場では運営委員の先生方によるギャラリー・トークが始まっており、出品者の求めに応じて作品の講評があり、会場に居合わせた入館者と共に、コメントを聞きながら回っていた。
作品には、油彩・水彩・日本画など現代アートや古来の画風など非常に見応えのある作品ばかりですが、今回も一般で入選された知人に聞くと、支部の一次・二次の審査を受けた後、本部の審査をパスして今日の展示に至ったそうです。
知人の作品の一点です。
一陽展では、毎年シリーズものとして連作で描き上げているそうで、知人の作品も毎年シリーズで似たような作品が出展されていました。(下記の中の一点です)
故郷支部の指導者の作品「清泉への途」と題した大作も、シリーズ作の中でモチーフの着想まで半年近くかけて練り上げて、そこから具象化に向けて取り組まれるそうで、大作の由縁を聞きました。
広い会場を何回も回って鑑賞した中で、最も印象に残った大作ですが、砂浜に打ちあがった巨大な流木を描かれたそうですが、細部まで見させてもらい、よくぞここまで・・・と思える見事なものでした。(沈黙のかたち)
彫刻の部でも、現代アートとしてユニークな作品ばかりで、特に目立ったのが大木の幹から削りだしたようで、その制作過程を聞きたい思いでした。(ときめき マイハート )
余りの傑作と大作ばかりでじっくり鑑賞する時間が無かったが、感じたのは「アートには、かくあるべき・・」という決め事は無く、作者にも観る者にも感動が伝わることが大切だと・・・
一陽展を後にして、知人の作品が展示されている「第48回一期展」へと移動したが、こちらも同様に約350点の油彩・水彩・日本画の大作が展示されていました。
会場時間も押し迫っていたので、入館者も少なくじっくりと観て回ったが、総理大臣賞や文科大臣賞、都知事賞などを受賞されている作品もあり、素晴らしい感動を得ていた。
知人から制作過程の苦労話を聞きまたの再会を期して会場を後にした。