MR.コールマンの挑戦日記

セカンドライフを迎えて趣味のランニングや街歩き、スケッチ水彩画、地域活動などの日常のあれこれを綴っています。

クレイホビー展を観て

2008年10月11日 | アート・文化

015 芸術の秋本番となり、いろいろなアート展示会が開催されているが、知人の紹介があり『クレイホビー展』を観てきた。

聞き慣れない言葉であったが、以前の「パンフラワー」と聞いて、すぐ理解できた。

聞けばメキシコが発祥の地だそうであるが、もともとは小麦粉によるパンを捏ねて花を造形したのが始まりだそうだ。

019 今は、パン粘土や樹脂粘土、紙粘土、石粉粘土などの種々の粘土を使って造形し、乾燥、色付け、活けこみで 花により空間を創りだす『粘土工芸』である。

その造形美は、彫刻や絵画とは違った実に美しいアートの世界である。

017 今回の作品展を観て大輪のバラや可愛い小さな花を組み合わせて、見事なアレンジメントには、しばし、その素晴らしさに言葉がなかった。

バラの花びら一枚一枚の複雑な三次元の形や微妙な薄さの造形は、実に見事である。

葉の形や葉脈も、一枚一枚に溝があったり、反りがあったりでその色付けとともに、優美で繊細な美は、匠の技である。

また、その色付けのグラジエーションには、単に綺麗であるというのではなく、一輪の花とそのアレンジメントの調和が見事であった。

018 造形の過程の技もさることながら、その発想の段階でのプラニングは、どうやって出来るのだろうか?

試行錯誤でやるのだろうか、ひらめきなのだろうか? 

空想の時からあの空間の完成までの過程は、どれくらいかかるのだろうか?

正に、センスと技と根気が結集されたアートであろう。

数々の素晴らしい作品を拝見して、 『癒しの空間』 がそこにあった。

いつかテレビで、洋菓子の造形美と美味しさを競う番組を見たが、どの世界にも匠の領域は奥が深い。

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