二日目(8月1日)は、御来光を拝して御前峰に望み、お池めぐりの後に室堂センターに帰還し、朝食をとり7時50分にセンターを出発して、黒ボコ岩へ向った。
五葉坂を一気に下り、木道をしばし雪渓の残雪を眺めながら景色を楽しんだが、ここまでは 白山神社奥宮境内の石碑があり、休憩場所になっていた。
黒ボコ岩までのコースには、お花畑が広がり、ウグイスが耳元で鳴いているように感じるほど すぐ近くで鳴いていた。
余りに近くで聞こえるので、どこにいるのか探しても姿は見えず。何か我々について来て、励ましてくれるのか、からかっているのかと思えるほどであった。
8:10 黒ボコ岩到着。ここから観光新道にコースを取り、「うまのたてがみ」の辺りには、眼下一杯に花畑が続き、クロユリやハクサンフウロ、ゴゼンタチバナ、ミヤマキンバイ、オヤマリンドウ、ハクサンザクラなどなどの高山植物が満開で山肌を埋めつくしていた。
まさに、咲き競って「私の容姿が一番よ」とアピールしているようである。
ガイド役の同僚も、これ程の花が咲き揃っているのは、初めてだとしきりに感 心していた。
8:55 真砂坂を経て殿ケ池小屋着。
狭い小屋周りは、先に着いていたツアー客で一杯だったが、湯之谷や別当谷を眺められて最高の展望であった。
殿ケ池小屋からは、花畑を眺めながら尾根伝いにひたすら急坂の下りが続く。
このコースは、下りに利用するのが多いようであるが、老人の方も結構登ってきていて、さすがに疲労の色が見える。
別当出合への中間点(3K)に9:55着。このコースには、水補給箇所がないのも つらい。
尾瀬伝いに登り下りを繰り返して、禅定道への分岐点(あと2K)に10:20到着した。
しばし休憩後に、別当出合への急階段に取り付くが、長い下りが続いてきたので、膝が笑い出してきて、急段をおりてのバランスが取り難くなってきた。
膝が悲鳴をあげてきたところで、ようやく別当出合の登山センターに12:35到着。
やはり、長い下りに連続で体力も限界か?
そのまま一ノ瀬ビジターセンターへ向い 白山温泉にて疲れを癒し 久し振りの白山登山の神秘的な美しさや伝説に酔っていた。
登山客が絶えない人気の秘密が判ったようだ。
一方、別当出合周辺では、槌音高く 大掛かりな砂防工事が行われていたが、この自然がどのように保存されていくのだろうか?と、気になりながら霊峰に別れを告げた。