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千葉ロッテマリーンズというチーム

2005-05-26 | ■野球/バファローズ/スポーツ
現段階でのパ・リーグの首位、千葉ロッテマリーンズがセ・リーグの最下位ジャイアンツを3タテし、貯金も22となりました。

ロッテは、現在のパ・リーグの中で、チーム名につく「親会社」がもっとも長く続いている球団です(ちなみに昨年までは「近鉄」が最古でした…)。球団設立は1969年。当時は「ロッテオリオンズ」という名前でした。1992年に本拠地を川崎球場から千葉・幕張のマリーンスタジアムに移し、「千葉ロッテマリーンズ」として生まれ変わりました。

オリオンズ時代初期のロッテは、それなりには強かった。1971年、1974年(この年は日本一になった)の2回の優勝をはじめ、前期もしくは後期のみ優勝という年もあったし、3位以内には常に名前があったような気がします。ところが、オリオンズ時代後半になると、5位。6位の常連になってしまいます。近鉄ファンには忘れられない、あの「10.19」のダブルヘッダーが行われた1989年も最下位でした。そんな状況は、マリーンズとなってからも変わらず、ユニフォームにピンクを取り入れたりしたこともありましたが、弱小チームにはどんなユニフォームも似合わない、とさえ思ったものでした。近鉄が優勝してジャイアンツと日本シリーズを戦った時、「巨人はロッテより弱い」と発言して巨人選手の怒りを招いた投手がいましたが、逆に言えば、それほどロッテは弱かったということなのです。

そんなロッテが唯一輝いた年がありました。1995年、初めての外国人監督ボビー・バレンタインのもとでマリーンズは2位になったのです。ところが、バレンタインはシーズン後に当時の広岡GMによって解任されてしまいます。次シーズンに向けて期待を寄せていたであろうマリーンズファンの失望を察したものでした。その後の9年間、マリーンズはまたもやBクラスに甘んじることになります。

2004年シーズンから再びボビーが帰ってきました。そして、今年、マリーンズはパ・リーグのトップに…。もともと投手力では12球団一の防御率を誇っていたチームですが、今年は、西岡、今江といった若い選手とベニー、フランコ、李の外国人選手が引っ張るような形でとにかく打ちまくっています。ただ、かつての近鉄のように、ホームランで豪快に点を取るのではなく、二塁打、三塁打といった長打と盗塁といった足を生かした「走る野球」が見ていて爽快です。投手陣では今や貴重なサブマリン、渡辺俊介投手が華麗な投球術で魅了してくれます。

マリーンスタジアムは、何回か近鉄戦を見に通いましたが、その名の通り、潮の香りのするすばらしい球場です。海からの強風が吹いたり、トンボの大発生があったりもしますが、野球は太陽の下でやるもんだ、という当たり前のことを思い起こさせてくれる野球場です。

もしかしたら、パ・リーグで一番目立たなかったチームが今やジャイアンツにつけいるスキを与えない勝ち方で3連勝する。私にとって、近鉄なき今年のパ・リーグの興味は、千葉ロッテマリーンズの戦い方に焦点が合っていきそうです。

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