日本の夏の風物詩、夏の甲子園大会に向けて、各地で都道府県大会が相次いで始まっていますが、球児たちにとっては、今年の夏は、いつもとはちょっと違う夏になりそうです。
昨日から宮城県大会もスタートしたようです。今朝の新聞によれば、バックネット裏で試合を観戦していた各校の監督さんたちが、目を真っ赤にして球児たちの戦いぶりを見ていたのだとか。自分の率いるチームにも、津波の犠牲になったり、家族を亡くした子どもたちがいるのでしょう。あるいは、家を失って学校からもチームからも離れなければならなくなった子どももいるのかもしれない…。監督にしてみれば、3月10日までと同じメンバーで夏を戦いたかったことでしょう。なんだか、うるうるきてしまいますね。
福島県では、原発事故の影響で、学校そのものが休校せざるを得ないところもいくつもあって、高校生たちは別の学校で学ぶことを余儀なくされています。部活動もしかり。
学校が変わっても何しても、好きな野球ができるならまだ幸せというべきかもしれません。野球が出来ない状況になってしまった子どもたちもおそらく大勢いることでしょう。甲子園という夢を戦わずして断念しなければならなかった子どもたちの無念さを思うと、ほんとにかわいそうでなりません。
思うのですが、被災地でないところの大多数の高校球児たちに、野球ができなくなった部員もいるのだから、野球ができる幸せをかみしめて…とかよく言いますが、そういう「当事者意識」って、高校生たちに求めるのはけっこう酷かもしれませんよね。自分自身がそういう目に遭っていないのに、野球ができなくなったことをイメージすることは、なかなかできないと思う。大人だって難しいのに。
青森県黒石市にある黒石商業高校は、被災した宮古市の宮古商業高校と姉妹校で、野球部も毎年春と夏にお互いの学校で交流戦を行ってきたのだそうです。そんな関係もあって、大震災後、黒石商の野球部員は、いちはやく宮古に駆けつけて、ボランティア活動を行ったのだとか。年に2回しか会わないとはいえ、お互いに顔を見知っている同士だから、たぶん、黒石商の部員たちは、宮古商の選手たちの気持ちに立って考えられるのだと思う。自分たちが毎日普通に「野球ができる幸せをかみしめる」こともできるのだろうなと思う。
「いざという時でない時」のつながりって、やっぱり大切ですね。
岩手県大会は14日から、福島県大会は13日、青森県大会も同じく13日から始まります。被災地の球児たちも、そうでないところの球児たちも、同じように、最後の夏を、そして、野球を精一杯楽しんでほしいと思います。
昨日から宮城県大会もスタートしたようです。今朝の新聞によれば、バックネット裏で試合を観戦していた各校の監督さんたちが、目を真っ赤にして球児たちの戦いぶりを見ていたのだとか。自分の率いるチームにも、津波の犠牲になったり、家族を亡くした子どもたちがいるのでしょう。あるいは、家を失って学校からもチームからも離れなければならなくなった子どももいるのかもしれない…。監督にしてみれば、3月10日までと同じメンバーで夏を戦いたかったことでしょう。なんだか、うるうるきてしまいますね。
福島県では、原発事故の影響で、学校そのものが休校せざるを得ないところもいくつもあって、高校生たちは別の学校で学ぶことを余儀なくされています。部活動もしかり。
学校が変わっても何しても、好きな野球ができるならまだ幸せというべきかもしれません。野球が出来ない状況になってしまった子どもたちもおそらく大勢いることでしょう。甲子園という夢を戦わずして断念しなければならなかった子どもたちの無念さを思うと、ほんとにかわいそうでなりません。
思うのですが、被災地でないところの大多数の高校球児たちに、野球ができなくなった部員もいるのだから、野球ができる幸せをかみしめて…とかよく言いますが、そういう「当事者意識」って、高校生たちに求めるのはけっこう酷かもしれませんよね。自分自身がそういう目に遭っていないのに、野球ができなくなったことをイメージすることは、なかなかできないと思う。大人だって難しいのに。
青森県黒石市にある黒石商業高校は、被災した宮古市の宮古商業高校と姉妹校で、野球部も毎年春と夏にお互いの学校で交流戦を行ってきたのだそうです。そんな関係もあって、大震災後、黒石商の野球部員は、いちはやく宮古に駆けつけて、ボランティア活動を行ったのだとか。年に2回しか会わないとはいえ、お互いに顔を見知っている同士だから、たぶん、黒石商の部員たちは、宮古商の選手たちの気持ちに立って考えられるのだと思う。自分たちが毎日普通に「野球ができる幸せをかみしめる」こともできるのだろうなと思う。
「いざという時でない時」のつながりって、やっぱり大切ですね。
岩手県大会は14日から、福島県大会は13日、青森県大会も同じく13日から始まります。被災地の球児たちも、そうでないところの球児たちも、同じように、最後の夏を、そして、野球を精一杯楽しんでほしいと思います。
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