来シーズンに向けて、取り組もうとしている曲の一つが、このオペラの中の有名なアリア「この心の光(O luce di quest'anima)」という曲なので、オペラ全体に内容の勉強のためにDVDを見てみた。
リンダ・・・・・・・・・・・・エディタ・グルベローヴァ
カルロ(シルヴァル子爵)・・・デオン・ファン・デル・ワールト
ピエロット・・・・・・・・・・コルネリア・カリッシュ ほか
チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団
内容的には、ドニゼッティの量産作らしい軽薄さのにじみ出る作品で、かつリンダが狂気に陥るところなんて、ルチアそっくり・・。
でも、たった一つの、とっても印象的で効果的なフレーズがあるお陰で、すべてを許す気になった。
それは1幕目のリンダとカルロの明るい二重唱「早く来ておくれ(A consolarmi affrettisi)」に出て来る「ソ~♯ファ~ミレ・レ・♯ファ・ミ・レ~」で始まるフレーズ。
これが狂気に陥ったリンダが一声高く、一瞬歌ったかと思うと、途切れてしまう場面で一度思い出し、最後、カルロがリンダを正気に戻してあげようとして歌うシーンでまた出て来る。晴れてリンダは正気に戻り、二人は結婚出来てめでたしめでたしなのであるが、レコードほか録音技術がなにもない時代、オペラをたった一回見ただけで、強烈に印象に残る美しいフレーズが効果的に使われているということに感動した。
後年の作曲家は、こういう効果を狙ってライトモチーフとかを使うようになったんだろうが、ライトモチーフほどしつこくなくて、たった3回で脳裏を涼風のように吹きぬけるフレーズを作り出したドニゼッティって、やっぱり器用だし、素晴らしいなと思う。
DVDに収録されている歌手陣も素晴らしく、グルベローヴァが素晴らしいのはもちろん、私はズボン役のコルネリア・カリッシュもなかなか素敵だと思った。
リンダ・・・・・・・・・・・・エディタ・グルベローヴァ
カルロ(シルヴァル子爵)・・・デオン・ファン・デル・ワールト
ピエロット・・・・・・・・・・コルネリア・カリッシュ ほか
チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団
内容的には、ドニゼッティの量産作らしい軽薄さのにじみ出る作品で、かつリンダが狂気に陥るところなんて、ルチアそっくり・・。
でも、たった一つの、とっても印象的で効果的なフレーズがあるお陰で、すべてを許す気になった。
それは1幕目のリンダとカルロの明るい二重唱「早く来ておくれ(A consolarmi affrettisi)」に出て来る「ソ~♯ファ~ミレ・レ・♯ファ・ミ・レ~」で始まるフレーズ。
これが狂気に陥ったリンダが一声高く、一瞬歌ったかと思うと、途切れてしまう場面で一度思い出し、最後、カルロがリンダを正気に戻してあげようとして歌うシーンでまた出て来る。晴れてリンダは正気に戻り、二人は結婚出来てめでたしめでたしなのであるが、レコードほか録音技術がなにもない時代、オペラをたった一回見ただけで、強烈に印象に残る美しいフレーズが効果的に使われているということに感動した。
後年の作曲家は、こういう効果を狙ってライトモチーフとかを使うようになったんだろうが、ライトモチーフほどしつこくなくて、たった3回で脳裏を涼風のように吹きぬけるフレーズを作り出したドニゼッティって、やっぱり器用だし、素晴らしいなと思う。
DVDに収録されている歌手陣も素晴らしく、グルベローヴァが素晴らしいのはもちろん、私はズボン役のコルネリア・カリッシュもなかなか素敵だと思った。