椰子糖

アジア食材店でこんなのを見つけた。


タブレット状になっている、茶色い椰子のお砂糖。

「どうやって使うんでしょう？」と店の人に聞くと、「知りません」という答え。

この店ではよくある話だ。だが、そんなことにひるむ私ではない。

「粉状のもあるんですけど」・・と店の人。

でも、粉だとつまんないじゃん。ずっしりしたタブレットだから惹かれたんじゃん・・と強引にタブレットを買ってきた。

さて椰子糖というのは、別名パームシュガーともいう。私はヤシ科植物にこよないロマンを感じる人間だし、ヤシからいろんなものが採れることは知っていたが、まさか砂糖まで採れるとは！

具体的にはサトウヤシとニッパヤシから作られているらしい。

サトウヤシは見たことないが、ニッパヤシならベトナムに行った時に見たし、中身を食べたこともある。

▼ニッパヤシの外見


▼ニッパヤシの中身（アタップフルーツ）


へぇぇ～あれが砂糖にねぇ～。

じゃぁ～どうやって使おう。タブレットのままだと使いづらいだろうから、１～２個すりつぶしておこうか・・


・・と思ってすり鉢を出してきた。


ところが、簡単にすりつぶれてくれない。何で粉のを買ってこなかったんだろうと後悔。


１個をすりつぶしても、べチャットしたのが出来ただけなので、もう１個加えてすりつぶそうとしたら疲れてきた。


思い立って、すり鉢の上から包丁を当ててみたら、スウっと切れた。な～んだ、タブレットを直接包丁で切って使えばよかったんじゃん。


折角細かく砕いたので、保存容器へ。写真に撮ると、まるで土みたい。実物はそうでもないんだけど。

ちょっとつまんで食べてみると、美味い！

黒砂糖みたいなんだけど、ちょっと湿っていて、酸味があって、フルーティ。

口の中に広がるロマン。

あぁ～ヤシ科植物よ、偉大なり！

※紅茶に入れて飲んでみたけど、おいしかったよ。味わい深くて。