ユースケサンタマリア晴明なくして、このドラマは成り立たない・・という構造がよくわかりました。
大旱魃。最後の望みは晴明。道長も何か差し出すよう要求する晴明。寿命を10年やるという道長。ではもらいますよ・・という晴明。そんなことできるんかい!
ちなみに道長は966から1028年初まで生きるから61歳くらいで亡くなったと思われるから、もし10年寿命を失ってたとしても当時としてはまあまあ長生き。道長という名前が良かったのか、糖尿病になるくらいたくさんものを食べていたからなのか・・まぁ、強運の持ち主である。
で、始まった雨乞い。なんか昔っぽくない節回しで、こんなんで雨降るんかいな・・と思ったが、死ぬほど繰り返せば降るものらしい。豪雨の中で横たわる晴明。死んでしまったのかと思ったら、道長から受け取った10年のおかげで生き延びたらしい。でも一気に老け込んだ。だがその老晴明が重要な言葉を道長に囁く。
今、貴方様の心に浮かんだ人こそ・・・道長はまっ昼間に堂々とまひろに会いに行く。
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だいぶすっ飛ばしたが、まひろが源氏物語に先だち「かささぎ語り」というジェンダーフリーな物語を書いており、これが女房たちにウケ・・・これが公達たちにも伝わり・・一条帝に中宮彰子の元に来ていただくには、亡き定子のサロン発・清少納言の枕草子に対抗できる女房が必要なのでは・・巷で噂のあの女なら・・という件も入っている。
また、父を失い、母は物語執筆に没頭して相手にしてもらえないのが不満で、母の書きかけの物語に火をつける賢子・・まるで朝ドラみたいだが・・為時パパ甘すぎる。理由はなんであれ付け火など許されないのに・・
といういろんな話をうまく晴明で繋いでいた。ほぼ創作なれど、構成としては面白い。