さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

コンクール本選を見に行く

2010-01-10 23:38:58 | ただの日記
今日は所属している音楽教室のコンクール本選の日(自分は一次予選で敗退)。どうやら満席らしく、早々にチケットを入手していた私は余裕で観客席入りをする予定であったのだが、今朝からひどい頭痛に悩まされ、満足に歩くことも出来ないほどの辛さだった。


これでは折角満席の中チケットを確保したのに、行けなくなってしまう。近所の鍼灸院に駆け込んだら、頭の後ろから背中にかけて詰まっていて、足が非常に冷えているとのことだった。治療をしてもらったら、額や頭皮から汗が吹き出し、滴り落ちると共に、頭と顔が逆に冷え込んでまるで貧血のような状態になった。そのままフラフラと電車に乗ったら乗り過ごし、築地市場駅から歩くつもりが、築地から歩くことに。でも横目に快晴の下の築地本願寺の姿を拝むことが出来た。ここは元気な時にまた来よう。

会場に着く頃にはやや気分が良くなった。コンクール会場の浜離宮朝日ホールは以前職場の合唱団の演奏会でも使ったことのあるホールだ。観客として初めて入るが、何となく懐かしい感じがする。ここで一人で演奏できるなんて素敵だなあ。前半が金管楽器&木管楽器、後半が弦楽器&声楽&作曲。ゲスト演奏もある、演奏会としても聴き応えのあるプログラムだ。本選出場者はすでに入選以上の賞がもらえることは確実なのだが、金・銀・銅のどの賞がもらえるかは本日の演奏次第なのだ。また楽器横断的に聴衆が投票する、聴衆賞なるものも設けられていた。

前半の管楽器だが、ホルンやフルートの難しさは何となくわかるものの、アルトサックスとクラリネットは難易度が良く分からない。サックスというのは随分大きな音が出る楽器なのだな。以前サックスとトランペットの二重奏を生で聴いたことがあるのだが、サックスの変幻自在な音と大きな音量に、新米トランペット学習者としては少し悲しくなった覚えがある。アルトサックスの2人の演奏は素晴らしく、どちらが金賞になってもおかしくない出来だった。

後半に入って、バイオリンの演奏になると、彼らがどれだけ難しいことをやっているかが分かるだけに、思わず聴く方にも気合が入る。一番最初の男の子はおそらく一次予選の控え室でちらっと目撃していると思う。上手い子がいるな、と聴いてて思わずドキッとした子だ。もっとイイ楽器を使えば、もっと響くだろうに。でも勢いのある素晴らしい演奏だった。もう一人の子も難曲に挑み、オクターブなども美しく出ていた。バイオリンの最後の奏者は、一次予選で私の前に弾いた人で、あの時この人の演奏を舞台袖で聴いていて、あまりの上手さに自分が弾くべき曲も忘れてしまいそうになったのだ。今日の演奏も良かったが、個人的には、今でも耳に残っている一次予選の時のインパクトの方が強かったかなと思う。本選前の出場者のアンケートで一日何時間練習してますかという項目があり、バイオリンの本選出場者はみな一日1~2時間と回答していた。私みたいに週末だけ練習する奴はやはりダメなのか。

さて次は声楽。声楽の人達は女性人はみんな立派なドレスを着てる。いいなあ、こんな格好で私も歌いたいよ。イタリア古典歌曲+オペラアリアの組み合わせの人が多かったが、古典歌曲の方は私もよく知っている曲なので・・・ああ、私もここで歌えたらなあと、聴いていてウズウズ。コンクール参加者の最後は作曲部門。いいなあ、私も曲作りたい。やりたいことが多すぎて困るよ。

ゲスト演奏で一番感動したのは、2度目のアンコールで演奏された小犬のワルツ。う~ん、よくこの曲をフルーツで吹くよ。特に中間部の高音の前打音のところなんてフルートだと難しいだろうに。

表彰式も入れると、2時半から7時頃までの長丁場になったが、色々自分の今後の練習の仕方について考えさせられるところの多い本選会だった。金賞はアルトサックスの子の内の一人、聴衆賞は例の一次予選の控室で見た男の子だった。私は今年もコンクールにチャレンジするのだろうなぁ・・多分。一次予選突破は難しいだろうけど、去年クロイツェルのような基本を暗譜で完璧に弾けるように練習したことで、何となく一皮剥けたような気もしないでもないので、今年も恥をしのんで。。。。

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