中国で、「中国の高速列車は1キロ走行するのに1万ワットが必要」という噂がSNS上で、広まっている。さすがに中国の高速列車でも、そのようなことはない。これは計算上の時間と距離を取り違えたもので、ある意味で、デマに該当する。中国鉄道科学研究院集団・機車車両研究所は当然これを否定する。立派な計算式を基にである。そして、最後に、列車はたくさんの人を一度に輸送できるので、運営の効率が高い。だから、乗客1人当たりのエネルギー消費量が少なくなり、全体の効率がさらに高まる。統計データによると、中国の高速列車が乗客1人を100キロ輸送するのに必要なエネルギーは、飛行機に比べて82%、大型バスに比べて約50%少ない。さらに、中国は世界最大規模の高速鉄道ネットワークを誇り、その経済効果が際立っていると結んでいるのだが、実際はどうかと言うと、中国特有の過剰なインフラ投資の典型で、乗客数が望めないようなところにまで高速鉄道網を造り、人を運ばず空気を運び、赤字の垂れ流し続けていることをこの噂は揶揄しているに過ぎないのである。(くちなし亭、2024.09.08)
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