世界には9月危機説というものがある。世界危機を演出するものとしては、政治的、軍事的な衝突がある。北朝鮮問題はたぶん、9月に衝突するか。乗り切るかで、大きな違いを見せるだろう。中国の共産党大会での指導部人事がどう決まるかも大きな影響を与えるだろうし、それまで、必死に経済の安定化を図ってきたタガも外れるだろう。経済的にはアメリカの、トランプノミクスの進捗状況と財政の壁が懸念される。財政の壁とアメリカとメキシコの国境の壁という仮想壁と実際の壁がリンクしているだけに、ややこしい。さらにFRBのFOMC(連邦公開市場委員会)が開催される。そこで、決定される内容によっては、世界経済に大きな影響を与える。FOMCで、指標金利の引き上げが決定されれば、世界の株価に影響する。ドル高で、新興国通貨の下落を誘発する。最も影響を受けやすいのは中国の人民元である。保有資産の縮小(テーパリング)という手法を取るのであれば、当然、世界各国の中央銀行の動きを変える。日銀も秘かに、国債保有量の縮小に向かうだろう。日本企業はまだ体力がありそうだが、国によっては、国内景気に深刻な打撃を与えるかもしれない。(2017.08.24)
Y-FP Office Japanのホームページ上に、無料の「家計のキャッシュフロー表、自分で作成」コーナーを設けましたので、ご活用ください。