野生動物が人間に逆襲しているようだ。日本でも、熊が人間の生活圏内に現れ出して、私たちを慌てさせている。秋田では人間が襲われたし、日光でも市街地で、サクランボを求めて、歩き回っている。秋になれば、柿である。これがいつ人間になるか分からない。さて、これはインドの話である。ネパールとの国境に近いウッタルプラデシュ州の都市バハライチ近郊で、狼よる人間への襲撃が相次いでいる。この地区には外部からの侵入を防ぐドアや窓がない家が多い。だから、狼たちに寝込みを襲われるのである。それも赤ん坊や子どもたちが多い。これまでに計32の集落で、子ども9人を含む10人が死亡し、40人以上が負傷した。こうなると、人間の集落は狼にとって、牧場である。野生の鹿などを狩るよりもはるかに容易に、えさにありつけるのである。しかも相手はこれまで天敵がなかった人間である。無防備そのものである。(くちなし亭、2024.09.07)
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