ドイツ東部2州で1日、州議会選があり、チューリンゲン州では移民排斥などを訴える右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が州議会レベルで初めて第1党になった。今回の州議会選は、来年秋にある総選挙の前哨戦の位置づけで、AfDの躍進はショルツ政権にとって打撃となりそうだ。ドイツはメルケル元首相政権時代に、移民の受け入れを積極的に行っていた。当時は経済の成長期にあり、人手不足が深刻化していた時期である。だから、移民も受け入れやすい状況であった。だが、そのドイツも経済の悪化がささやかれ始めた。一方、移民を出している中東の情勢は長引いている。イラク、シリア、レバノンの内戦は今も終わっていない。さらに北アフリカの経済難民も海を超えて、ヨーロッパに向かっている。だから、イタリア、フランスをはじめとする欧州の国々で、難民の排斥を叫ぶ政党が力を持ち始めた。その波がドイツにまで押し寄せ始めているのである。(くちなし亭、2024.09.02)
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