東京都は16日、2013年9月に実施した「多重債務110番」の結果について発表した。電話を受けた人の年齢では、その約半数が50歳以上の高齢者であることが、現実の厳しさを示す。この年齢が多いということは何のために借金をしたのかということでも分かる。若い人ならば、たぶん、十数年前のことならば、その借金は遊興費に消えたというのが、映画でも、ドラマでのよく出てくる話である。もちろん、現在でも、目的の中には遊興費もある。だが、その割合は極端に低くなっている。多くは低収入・収入の減少やそれに伴う住宅ローンの返済、さらには事業費の補てんなど借りざるを得ない状況に追い込まれた結果である。幸いというか、最悪のことだとも言えるのだが、当時の消費者金融はこんな人でも借金ができた。藁にもすがりたい人には手軽な存在だった。返す当てもないし、この後に、どんな地獄の生活が待っているかも考えられなかった。一時しのぎに駆け込んだのだ。そのような相談例の中でも、なんでと思われるものがあった。50歳代の女性からというもので、「借金返済のためということで、離れて暮らす息子から金を無心され続け、毎月50万円を数年間渡し続けた。」というのである。振り込め詐欺の温床はこんな親子関係の中にある。
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