予算化をしておく

山下「幸子さんは将来、起業したいと思っていらっしゃいます。そうだとしたら、その将来の会社のあり方が個人事業主タイプであるか、株式会社形態であるかは分かりませんが、そうでない今から、準備をしていかなければなりません。その第一歩は企業活動の資金と個人のお金を分けることです。例えば、幸子さんは今、インテリアコーデイネーターの資格を取られましたよね。でも、会社を運営していくためにはもっと勉強が必要でしょう。そのための講習費用とか、本の購入費用などは明らかに企業経費です。それに、さらに企業の発展をめざすなら、カラー検定のような周辺知識を受検してみるとか、思い切って、宅建の資格に挑戦しておくとか。色々と費用はかかります。つまり、5年後に会社の設立を目指すなら、実は、今からが準備期間になるのです。そして、私の立場から申し上げますと、その費用はある金額を年間の支出から分離して、予算化しておく習慣をつけておくことが重要なことです。それはまた、個人のお金の予算化にも通じる話なのです。」

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