プーチン大統領は沈黙する。

プーチン大統領はウクライナ戦争を戦争とは呼ばない。あくまでも特別軍事作戦である。だからと言うわけではないのだろうが、ウクライナ軍によるロシア領、クルスク州への進攻も、戦争とは呼ばない。単なる、ウクライナによる挑発行為で、テロ行為なのだという分けである。だから、この越境してきた数万のウクライナ軍に向き合う司令官は、軍ではなく保安省だという。あくまでも、事態を矮小化したいのだろう。だが、クルスク州などからは数万の避難民が他州へと逃げている。一部は首都モスクワにまで向かった人もいる。沈黙していたプーチン大統領はしぶしぶ避難民への補助を打ち出した。ただし、一人当たり、わずか1万ルーブル、日本円で1万5千ほどの金額だ。そして、軍に対して、10月1日までに、ウクライナ軍を追い出せと命じて、また、沈黙に入った。（くちなし亭、2024.08.25）

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