18才のスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんの発言にちゃちを入れるわけではないが、食品の生産と消費に変化を呼びかけた記事を、その題名に誘われて読んでみたのだが、よくわからんと言うよりも、本人は目指す方向は分かっていても、その手段となると混乱し、聞き手を惑わせているようだ。話はコロナウイルスのまん延から始まるのだが、それは動物から人へと感染して広がった。その動物は人間が山野を開拓していくことで、人間との接触が生まれた。それは他の感染症、例えば、エボラとか、サーズとか、エイズとかも同じである。だから、環境保全は重要なのだと主張している一方、話は突然に、食糧問題に移り、彼女の要点は、間違っていたら申し訳ないのだが、動物性由来の食糧から植物由来の食料に移行すべきだと説く。だが、それは長い間、人類が取り組んできた山野を開拓して、田畑を作ることではなかったのか。結局、彼女は何が言いたいのか分からないのである。彼女の主張は化石燃料の使用の縮小による地球温暖化の防止だけではないようなのだが、化石燃料の使用増加が本当に地球温暖化につながり、地球の気候変動を起こしているのかどうかはまだ結論が出ていないのである。世の中には、これが正義だと突っ走る輩が多いのである。正義とは手段とセットで主張してもらいたい。（くちなし亭、2021.05.24）
Y-FP Office Japan トップページ
