今日はサンタクロースが年に1度の勤労の日であるクリスマスイブである。今でこそ、サンタクロースは各家庭のお父さんが勤めているが、昔は当然違っていた。最も古いサンタクロースは4世紀ころの小アジア、今のトルコに聖ニコラウスという司教さんがいて、貧しい家の子供たちのために、煙突から金貨を投げ入れたことに始まるという。煙突から落ちてきた金貨が偶然にも、靴下の中に入ったことから、その後、金貨が欲しい家では、クリスマスが近づくと、煙突掃除をして、靴下を飾るという習慣ができたと言われる。この話を聞いて、私は「なんだ。ねずみ小僧さんではないか」と思った。江戸時代、ねずみ小僧と言う盗賊が江戸の大名屋敷や旗本屋敷に忍び込み、大判、小判を盗み取り、(大判はともかく、小判や銅銭はあったと思われる。)江戸の貧乏人の家に投げ入れたという。もちろん架空話である。歌舞伎などで上演されたので有名になったのであるが、ねずみ小僧の墓が残っている。本所の回向院が有名だが、小塚原の回向院にもある。ねずみ小僧は庶民なので、大森の処刑場で殺されたはずだが、なぜか千住の小塚原に橋本佐内などとならんで、墓があるのである。(12月24日)
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