今から約30年前、東京都足立区で小学校の女性の先生が殺されました。殺人者は闇に隠れ、時効になったのですが、事件は実行犯が時効後の自首という思わぬ展開で、明らかになりました。犯人はその学校の警備員で、当時、区の職員でもあったのです。この事実に世間は驚愕しました。時効という法の盲点をついて、殺人者が堂々と普通の生活しているのです。確かに、この殺人者は怯えた日々を続けていたのでしょう。家は鉄条網で覆われ、異常なものものしさに包まれていたと言います。私にもこの男に対する解決策を思いつくことは出来ません、・・・だからといって、この男の罪が償われたとも思いません。割り切れない事件であったのです。足立区は遺族に2500万円の和解金を支払うことで同意したと言います。さらに、2009年4月28日、除斥期間が適用されるために不可能を思われていた遺族からの民事賠償請求を、最高裁は認める判決を下しました。けれど、法律といえども、正義の前には無力なのかと。それはそれで新たな悩みを生みます。そして、2010年4月27日に刑事訴訟法が改正され、殺人に対する時効が廃止されました。
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