どうなる。イラン大統領選挙。

今年は選挙の年である。イランではライシ大統領が5月にヘリコプター事故で死亡したことを受け、今日、7月6日に決選投票が行われる。6月28日の第1回投票では対外融和路線を目指す改革派のペゼシュキアン氏が得票率42.45％で首位、欧米との対立を辞さない保守強硬派のジャリリ氏が38.61％の2位だった。もちろん、大統領の上に、最高指導者ハメネイ師がいるイランであるから、いかに、改革派と言えども、自由に国のかじ取りはできないのだが、民衆は現在のインフレによる生活苦からの脱却を望んでいる。このインフレは欧米による経済制裁によるものなので、もし、ペゼシュキアン氏が当選すれば、改善に向かう可能性も高い。さて、決選投票の行方だが、第1回投票では、政治に期待できない人たちが投票所に向かわなかった。事実、事前の審査で多くの改革派の指導者たちの立候補が取り消されている。そんな事情で、投票率は過去最低の４０％だった。ペゼシュキアン氏が改革派であることが知れ渡れば、投票率は上がり、ペゼシュキアン氏の当選確率が高くなる。（くちなし亭、2024.07.06）

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