野村総研の試算によれば、２０４０年には、日本の空家率は４３％にもなるそうだ。４３％と言えば、２軒にⅠ軒が空き家になるということで、日本のあちこちにゴーストタウンができてしまうということである。団塊の世代が不動産神話に乗って、郊外に一軒家やマンションを購入した時代は、団塊ジュニア世代には、継承されず、逆ドーナッツ現象と言われる都心回帰現象が起こってしまった。だから、多摩ニュータウンなどの郊外の街は、取り残された高齢者だけの街になりつつあるのである。さて、私はこの空家率の高くなった街に、生活保護世帯や高齢者世帯の生活困窮者に、家賃を安くした住まいを提供すべきだと提案した。そこでは、集中した介護設備や、ショッピングの補助など、お年寄りに優しい街を造るべきだと申し上げているのである。介護には人手も必要なので、生活保護世帯の自立の道も開けるはずだ。古いＵＲ物件などには、５階建てでもエレベーターが無いところも多いので、エレベーターをつけ。街は、店舗を含めて、自由に、車いすや電動カート車などが走れることができるようにすれば、ある意味、未來都市になるはずだと主張したのです。でも、私のこの建設的な提案も、家の家内から、「それでは、姨捨山よ。」と、冷たく、あしらわれました。老人問題は難しいのである。(2015.1.16)
