風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

シェリー酒

2013年02月18日 | 出版
某月某日、日曜日。今月来月とまったく資金繰りの目処が立たない小生は、当然のようにゾンビのごとく寝ていた。「困ったなあ。入金の当てがまったくない。あっちには義理が立たないし、こっちにも義理が立たないし、どうするかなあ」と布団の中でウダウダ考えてみても、なにも名案は浮かんでこない。一番の原因は、12月、1月と大量返品をくらったのと、当て込んでいた企画がポシャってしまったことにあり、それでにっちもさっちもいかなくなってしまったのだ。
しかし、布団の中でもだえ苦しんでいても、当然ながら、いいことが起きるわけもない。しょうがないから、のっそり起き出し、まずはコーヒーを飲みながら朝刊を読むことにする。読書欄を見ていたら、クソくだらねえことをどっかのアホが偉そうに書いていやがる。なんでそんなことを書いているのか、うっすらと背景も見えてくるけれど、しかし、これはなんだろうねえ。イスラエルに少し脅されて、朝日新聞はビビッテやがんの。いささか腹が立つ。現在、小生がひそかに進めている企画にも差しさわりが生じるというものだ。
ついでに、朝食をいただくことにする。そのままボケーとTVを見ていたら、妻が「買い物に行かないといけないから、あんた、早く用意しなさいよ」との厳命が下る。はあ、買い物ですか。「近くのスーパーが改装で休みになっちゃったから、今日は遠くまで行きたい」とのこと。おかげでなんのTVを見ていたのかも忘れてしまった。そういうわけで、一駅先のスーパーまで歩いていくこととなる。
クソ寒いなあと思いつつも、テクテク裏通りを妻と歩くことになる。陽は出ているが、風がきつい。しかし、それもあと数週間の辛抱だろう。適当に北上し、歩くこと30分以上。ようやく環7沿いのOKスーパーへ。ここは儲かっているんだろうなあ。たまに新聞に全面広告を打っている時がある(東京版だけ?)。小生も、いまの仕事を辞めて、こういうまともな仕事をされているところの従業員にでもなりたいものだ(もう年齢的に無理か)。
妻の買い物メモを見るが、何が書かれているのかさっぱりわからない。とりあえずは3Fのお酒のコーナーへ。見るとOKブランドのワインと輸入物のシェリー酒が置いてある。こっちはなにせ、「酒もってこい、酒」という気分だ。両方とも買い物カートに入れておく。妻が「お酒を買いに来たわけじゃないのよ」と激怒するが、「いいじゃねえか。酒ぐらい飲まなきゃやってられねえんだよ」と逆ギレし、押し切っておく。
重い荷物をかつぎ、ようやく帰宅。もうお昼時である。先ほど買ってきたものでお昼ご飯となる。当然、食前酒としてシェリー酒を開け、チビチビなめ始める。妻も一口飲んで、「なにこれ!全然甘くないじゃない」と憤慨し始めた。小生は内心、シメシメこれで独占できるとほくそえむことになる。酒が甘かろうがどうだろうが、それが酒であるのならば、それでなにも問題はないのだ。
そうこうするうちに囲碁のお時間。なんだか黒が厳しいのかなあと見ていたらオシッコに行きたくなる。オシッコから戻ってみたら、なんだか白のほうが厳しそうだ。あれ?何が起きたのかな?白が優勢そうなまま進んでいくのを見ていたら、またオシッコに行きたくなる。戻ってみたら、今度は圧倒的に黒のほうがよさそうだ。いやあ、プロの碁って難しすぎて、何が起こったのやら、小生にはなかなか理解しにくい。
囲碁が終わった後、MXテレビに回したら、ヘップバーン主演の『シャレード』なんて放送している。オープニングの音楽がなかなか面白い。そのまま、またボケーと観始めていたら、妻も面白そうだと観始めやがる。「池袋になんか買いに行くっていなかった」と妻にたずねたら、「じゃあ、この番組が終わったら行く」。この映画は面白そうだけれど、気になる本もあるので、書店にも行きたい。そこで、「じゃあ、先に池袋に行っているから、5:00に落ち合わない?」とたずねると、「それでいいよ」とのこと。
よしよし、ほな先に行くべと、小生はそそくさと家を出ることにする。まずはジュンク堂へ。日曜日の池袋ジュンク。お客さんでごった返している。買い物かごを持ってエレベーターを昇り降りしている人のかごの中身を見てみると、弊社の刊行物を入れている人に遭遇することはなかった。う~む、どうしてなのだろうか。
ジュンク堂であるコーナーをチェックし、次いでリブロへと向かう。ここも結構なにぎわいだ。イベントコーナーでは、「手相占い企画」なんてやっている。世の中、まだ占いなんて好きなんだねえ。ここでもあるコーナーをチェックし、そのまま東武百貨店の旭屋書店へ。そこでもあるコーナーをチェックし、妻を待つことになる。
そのまま、東武でどうでもいいようなものを購入し、それをかついで家路につくこととなる。酒も抜けてきたので、一度もどってからジョギングに出かけることにした。そういうわけで、結局、なにもいいことはなかった。

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