ピカソ・マニマニア

ピカソの91年を 詩にしました。
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今日の日経新聞朝刊の文化欄

2009-12-17 10:01:26 | 日記
2009年12月17日 日本経済新聞朝刊の文化欄は 大変に充実していて面白い。

まず『私の履歴書』  作家の津本陽さん。
学徒勤労動員された和歌山中学生400人が 勤労環境の余りの劣悪さに 集団脱走をする。 人数が多いので二方法で脱出。 途中までは徒歩の一番隊が 予定の時間が過ぎても合流地点にやって来ない ところで今日は終わり。
自伝というより 映画「大脱走」なみの サスペンス。 さすが作家です。
あす以降の展開が待たれます。


次に『赤ずきん絵本十選』  板橋区立美術館学芸員の 松岡希代子さん。
きょうはその3で 大きく目を見張った赤ずきんが 同衾するおばあさんのナイトキャップを被った狼を 恐怖を感じながら見つめています。
不穏な空気は 少女にも読める どう対応するかが きっと問題なのですね。


『文化往来』は ストラビンスキー作曲の 「兵士の物語」
音楽大学を出た劇団四季出身の 石丸幹二さんの 一人芝居を取り上げています。
「兵士の物語」は アダム・クーパー主演のバレエで この秋見たばかり。
1918年、ロシア革命の翌年に書かれたなんて信じられない 今でも革新的な舞台でした。  まさに21世紀型の作曲家です。


連載小説は 辻原登さんの 「韃靼(だったん)の馬」
日経の朝刊小説は 「朝からこんなものを読まされるの?」感のものが続いていましたが 久しぶりに 気品のある格調高い小説です。
対馬藩と朝鮮の話ですが 物語の展開はこれから。 人と人との信頼関係が伝わってくる 心が洗われるようなエピソードが続いています。
挿絵は 宇野亜喜良さん。 私はこの方の絵が昔から大好きなのですが 最近ますます透明度が増してきて 本当に美しい。


本日の日経朝刊の文化欄は まるまる一ページを取っておきたい充実したものです。



小池真理子さんの 夕刊小説『無花果の森』も 共感できて展開が楽しみな小説です。




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84才の青年と80才の少女

2009-12-16 08:59:12 | 日記
 

永遠の若者に乾杯!



 84才の青年と80才の少女


80才の大詩人が言いました

「好きなお方が出来ましたら
 手をつないで歩きたい。
 歩行に少々難があるので
 3メートルだけでいい」



84才の大学者が言いました

「好きなお方かできましたなら
 そっと髪に触れてみたい。
 これから始めるプロジェクト
 その励みになりましょう」



80才の大詩人
夢見るお相手は
彼女の息子より若い
かの国の
今をときめく大スター


84才の大学者
ボルサリーノの下
口元に恥らいの笑み
想い人は胸に秘めて
 

84才の青年と
80才の少女の夢


私の前に
広がる永遠




そういえば大学者のお頭(つむ)は 淋しかったような・・・




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君からのメール

2009-12-16 08:01:19 | 詩作
 

嫌われてしまうのが恐い。



 君からのメール


君からの返事は
すぐ来なくて

僕はいつもやきもきする

無視されてしまったのか
失礼があったのか

幾度も送ったメールを
読み返す



君からのメールは
いつも唐突で

僕は慌てて返事をしたためる
焦(じ)らされてばかり
返事は不必要かもしれないし
返信ボタンはためらいながら


君にとっては
ただのメール

なのに
僕は送ってドキドキ
貰ってどきどき


もう出せなくならないよう。
君に嫌われませんよう。




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メリーゴーランド

2009-12-15 17:12:09 | 詩作
 

彼女は 21世紀型の妖精。




 メリーゴーランド


彼女のメリーゴーランドには

本物の小馬や
ティーカップだけでなく

君の望むもの
すべてが載っている


ぐるぐる転る
ぐるぐるまわる


そばで見ている
きみは目をまわしてしまいそう


メリーゴーランドに乗った
彼女はきっと妖精

君に ここにおいでと
微笑みかける

縄跳びのタイミング
ほら飛び乗ってごらん


君もきっと
微笑む人になる





そんな彼女に出会ったら 
きっと同性でも恋をする。



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表参道のイルミネーション

2009-12-13 15:31:02 | 日記
11年振りだという 表参道のイルミネーションを見に行ってきました。
携帯で撮ったのですが 初心者なので 上手にとれませんでしたが 先日のNHKのニュースでも 同じ場所を映していたので 載せてみます。                             




ケヤキの幹の下のほうに 金色の鈴がくくってあります。





ところどころの木の間に こんな電飾。






ご存知キディランド。
昔はここ表参道といえば キディランドか オリエンタルの陶器店、 今はない紀伊国屋スーパー、 教会でした。
アメリカが遠かった時代、 ここにきては雰囲気を味わっていたものです。






ルイ・ヴィトン店。
華やかでひときわ目立っていました。






ディオールは ビル全体を赤い光で照らしています。



イルミネーションを止めるきっかけにもなった 歩道橋上の立ち止まり現象は 監視員の方がいて 注意されます。
以前は大勢の人で 橋がわっさわっさ揺れていました。

発光ダイオードになったせいか 白い光を冷たく感じます。
表参道ヒルズ正面口は 白とブルーの光だけなので 私の懐具合のせいか 寒々しい。

11年前に比べて 超の名がつくブランド店が増えていると思うのですが 全体にシックというか 地味です。



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映画『パリ・オペラ座のすべて』

2009-12-10 14:07:42 | 観劇
 

おん年79才、フレデリック・ワイズマン監督の ドキュメンタリー映画です。

ワイズマン監督は 少年時代にバレエが好きになり 60年以上も見続けているそうです。


映画は 公演に向けての振り付けレッスンを主に 衣装制作室や食堂も映し出されます。
以前、TBSテレビの「世界不思議発見」 の問題にもなった 屋上の蜂蜜採取もちゃんと 映されています。

地下には水路があり オペラ座に怪人が棲む伝説も 信じられそう。

ダンサー達は 古典に加え 時には叫んだりする現代バレエも踊らなければならず なかなか大変です。

私はヒップホップをやっているのですが モダンバレエには ヒップホップと同じ体の使い方がたくさんあり パリ・オペラ座のダンサー達の 体の鍛錬の程がしのばれます。
素人は 頭で分かっていても あそこまでは体を動かせません。 ダンサーたちはたまらなく優雅だし。


団員や振り付け師とのやりとりをする 芸術監督の ブリジット・ルフェーブルという方が 素晴らしい。  何より相手との意思の疎通を大事にします。



パリ・オペラ座は 来年3月に来日公演します。

演目は 『ジゼル』 と 『シンデレラ』

特に『シンデレラ』は ルドルフ・ヌレエフ振り付けの 1930年代のハリウッドを舞台にした スポーツカーあり キングコングありの モダン版だそうです。

衣装は 森英恵さん。


楽しみですが 残念ながら 私は切符を買い損ねました。




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再び林真理子さん

2009-12-09 14:40:26 | 日記
 

『下流の宴』は毎日新聞の朝刊に連載中の小説です。

林真理子さんが書かれています。
林真理子さんは 一旦、男の視点で女性を観察してから 女性に戻って執筆されるところがあり それが女性の本音を より生々しく暴き出します。

よって本音で生きている女性の中には この人を嫌う人がいます。

かく言う私も 「その通りだからしょうがない」 と 心をチクチク刺されながら読んでいます。
「そこまで書くか~」 と 同性として恥ずかしい時もある。


『下流の宴』 は 医学部受験を題材に そこまで書くか? の 真理子ワールドを展開しています。

あらすじはこうです。
沖縄の公立高校出身の見かけは冴えない女の子が イケメンの高校中退の男の子と同棲するが 男の母親に馬鹿にされ認めてもらえない。
その母親は小さい時に亡くなった父親が医師で 未亡人の母に誇り高く育てられ、地方の国立大学を出て エリートサラリーマンと結婚する。 二人の子を持ち姉の方は高校まで公立、超お嬢様大学を卒業と 林真理子さんいわく トッピング人生。(チクッ、痛テテ・・・) 弟の方はそこそこの大学の付属の私立中学に入学、高校中退。 家出をした男の子はバイト先の沖縄出身の女の子のゆったり感に惹かれ居候をする。


医者の家は この世の中で医者が一番偉い と思っているふしがあります。(私の父も内科医でしたので実感です) 息子との交際を認めてもらえない女の子は 「なら 私が医者になればいいんでしょう」 と男の子の母親に啖呵を切るのです。

いろんな人の援助をうけ 女の子は2年をメドに 勉強に突入します。
プロの手に委ねられ 受験校を決め一度めのセンター試験が終わった所です。

トッピング人生の男の子の姉は セレブ妻を夢見て合コン三昧、できちゃった婚でその座をゲットしますが 夫が鬱と診断されます。(今日現在)


都会のある階級の家庭ではこっそり行われているだろう受験術を暴きだしています。 私も地方出身なのでよく分かるのですが 今更手遅れ入試対策に 「何だその手があったのかよー。 東京モンはずるいなー」 が描かれています。 受験の神様は 和田秀樹さんがモデルらしいのですが  バラしちゃっていいいの~ と心配します。 もしかしたら現在の入試方法に 和田さんも林さんも疑問を抱いて一石を投じておられるのかも知れません。


私が知っているだけでも 親がお膳立てした大学付属の中学受験にそこそこ成功したものの 本人は高校を中退、 のケースが男女とも 結構あります。


今まで 林真理子さんの書かれたものを 読み返したい と思った事は殆どありませんでした。 イージーリーディング とでも呼びましょうか。
 
この小説はちょっと違うようです。細かい受験術等 読み返さなくては理解できないところがあります。


直木賞作家に大変失礼ですが 一皮むけた林真理子さんの小説 『下流の宴』 の今後の展開に注目です。




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デジタル公開処刑  「仕分け作業」

2009-12-08 08:15:32 | 日記


作家の林真理子さんが 12月10日の『週刊文春』のエッセー 夜更けの縄跳び で書いておられました。

今回の政権交代は 一種の革命で 連日メディアを賑わせた「仕分け作業」は 革命につきものの 公開処刑であろうと。

画期的な投票率だった 今回の選挙は 国民の大多数が改革を望んでいた証し。
改革には痛みが伴い やはり平等が鉄則でしょう。

蓮舫さんの 「何故一番でなければいけないのでしょう」 発言は 目からうろこでした。
競争が戦の元凶 正に主婦の実感です。


鳩山首相の 母親からの献金問題にも 考えさせられました。
昔 藤山愛一郎という政治家は 献金に頼らず私財を投げ打って政治家生活を送った。 そしてそれが美談だった。

時代が変わると評価も変わるのでしょうか。


使い方を間違ってはいけないが ある方はどんどん私財を使っていただきたい。
めぐりめぐって 消費にも影響するだろうし。

それにしても ある所にはあるもんだ。 どうやって維持しているんでしょうね。


      

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泥棒ひげの母さんパンジー

2009-12-06 23:13:21 | 日記
キティちゃんに似ていると 思ったのだけれど。







髭パンジーが






隣の美人妻にいいました。






大きな声では言えないけれど






私しゃこれでも5人の子持ち。
そろいも揃って
とびっきりの暴れん坊
よぉっこらしょーい!

 


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白熊が南極にいない訳

2009-12-04 15:07:31 | 詩作
 

天敵は シャチ のみ。



 白熊が南極にいない訳


僕たちはもちろん
南極にだって棲める

何でも食べる
雑食種だし

寒さはお手のものだし


凶暴で恐れるものなどない
と思われているが

北極の海に浮かぶ
巨(おお)きな揺り籠
氷の上が好きな甘えん坊さ


南極大陸にまで進出したら
尊敬してやまない
平等主義、平和主義の
皇帝ペンギンや王様ペンギンを
本能で食い尽くすかも
知れないし


我ら本名北極グマ
その名に賭けて
地球にマジ、仁義をきる




皇帝ペンギン、王様ペンギンは 集団で子育てをします。

厳しいブリザードには 寄り固まって 少しづつ 少しづつ 渦状に動き 一番暖かい中心まで来たら 一番寒い外側の後ろにつきます。 寒さまで平等です。



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白熊 クヌートとピース

2009-12-04 14:24:48 | 詩作
 

どうして干支に 熊がないんだろう。



 クヌートとピース


1999年12月2日生まれ
愛媛とべ動物園の
白熊ピースちゃん
10才のお誕生日おめでとう


2006年12月5日生まれ
ベルリン動物園の
白熊クヌートくん
3才のお誕生日おめでとう


どちらの熊も
母親が育児放棄
人間の親爺かあさんに
育てられた


ピースちゃんは
持病の痙攣を
手術で克服

白熊の人工飼育記録を
更新中


みごと成熊なった
クヌートくんは
ただ今恋愛中(?)


世界中が
こんなニュースで
満たされますように


ちょっぴり訝(いぶか)しかった
2009年にさよなら



白熊の寿命は 25~30年だそうです。




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夜の青空

2009-12-02 08:38:26 | 詩作
 

月の光が雲に反射して。



 夜の青空


どうにもならない
悔しさだって

時間(とき)が経てば
消えていくさ
傷跡は残るけれど


出自(うまれ)を変える事は出来ないし
20才が15才に戻れる訳もない


泪を流して悔しがって
悔しがって

悔しい気持ちが
薄まるのを待つ


遅い家路
真夜中なのに

ああ
ちぎれ雲の浮かんだ
空が青い

十三夜の月に照らされ
雲が白い


ー私の泪を受け止めて
 月は満ちていきますー




今夜(12月2日)は満月。      風呼r でした      




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