すぐに大きくなって 絶望に変わるけれど。
赤ちゃんは希望
電車の中で
可愛い赤ちゃんに
出会いました
急行で一駅だけの
乗車
出口付近で
携帯のメールを消していると
座席の隅で
母親に抱っこされた
赤ちゃんが
私に笑いかける
私は手を止め
6ヶ月位のその児に
笑い返す
停車駅のアナウンス
赤ちゃんに
バイバイをすると
身を乗り出して
手を差し伸べ
私の右手
人差し指を包んでくれた
「可愛い坊ちゃんですね。
毎日お楽しいでしょう?」
「はい」
たったそれだけ
未来がいっぱいの
小さな生命が私にも呉れた
希望のかけら
歯のまだ生えない 羊水の湿りの残る 口の中を見せて。
風呼r でした
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