愛人エヴァを亡くし 失意のピカソを ジャン・コクトーはバレエの舞台美術に誘います。 ロシア人の ディアギレフが パリで立ち上げた ”バレエ・リュス”です。 ニジンスキーとアンナ・パブロワも参加していました。 ローマやスペイン各地等 ヨーロッパ公演に 同行したピカソは 一人の踊り子と 恋におちます。 彼女は 娼婦や人妻ばかり相手にしてきたピカソが 出会ったことのない タイプでした。 ごくごく普通の道徳観をもった女性だったのです。 それが
新鮮に見えたピカソでした。
オルガ
「ホテルの部屋を取って頂戴
ここに住むのは嫌よ パブロ
この家には沢山の女の匂いが染み付いている」
1918年 私達の結婚式の立会人は
コクトーとマックス・ジャコブとアポリネール
私はディアギレフの主宰する
”バレエ・リュス”の踊り子だった
父はバレエ団の後援者の一人だったが
革命で無一文で亡命したので
ディアギレフは大して才能もない私を見限り
私に興味を示した
パブロに押し付けたのだ
ロシア貴族の血を引く私と
家柄の欲しいパブロ
トルストイやチャイコフスキーも集った
ロシアのサロン育ちの私と
--実際そこでピカソの絵を見たことがあった
ゴシップ記事と漫画しか読まないパブロ
お似合いの夫婦だったのよ
一人息子のパウロが生まれ
有頂天の時もあった
けれど幸せは幻想にすぎなかった
パブロは挨拶をするように次々と女を抱く
身長が156センチなのは
きっと早くから
そっちにエネルギーを使いすぎたせい
離婚を何度も仕掛けたが応じてくれない
たとえキャンディーの包み紙でさえ
一度自分の物にしたものは手放したくない
欲張りでケチなパブロは
財産を半分も私に取られるのが癪だったのよ
パブロに 愛人とその子供に私は付き纏った
罵声を浴びせながら時には拳を振り上げ
そう私は狂ってしまった
自分だけ目立ちたいパブロはそれさえ楽しんでいた
ストラビンスキー作曲”春の祭典”が聞こえる
私はニジンスキーとも踊った事があるのよ
ひとりぼっちで死の床にいるけれど
私はオルガ
今をときめくスキャンダラスなピカソの妻
ピカソの部屋に 沢山の女の気配を感じたほど 繊細なオルガは 常軌を逸した
ピカソの女関係に 精神を病んでいきます。 ピカソは結婚時に 財産は半分ずつ所有すると約束していました。 年々増え続ける財産を 渡したくなかったから ピカソは 離婚に応じなかったのでしょう。
1955年 オルガは一人淋しく死にます。 病院から請求されたオルガの入院費用を ピカソは 高い と値切ったそうです。
一人息子パウロは 父親の元にいました。 けれど 何をしても無視され 運転手としてしか 扱ってもらえません。 あんなに愛らしい ピエロやアルルカンの扮装の絵を 描き残して貰ったのにです。
ピカソは 絶対服従の者しか 傍に置いておきたくなかったのです。 従順でなくなった子供になど 興味がなかったのです。
余談ですが 2000年に 渋谷パルコ劇場で ”ニジンスキー”の舞台がありました。 ニジンスキーは晩年は市村正親、踊る若き日には東京バレエ団の 首藤康之、 岡田真澄のディアギレフが もうあんまり写真とそっくり はまり役で笑ってしまいました。 晩年の 舞台での(未見)スターリン役も 写真で見る限り
そっくり、70才なのに可能性がいっぱい 惜しい人を亡くしました。
あらすじは まるで これを原作に 脚本を書いたよう、山岸涼子の漫画
”牧神の午後” のまんまです。 世界初演だったのです !!
風呼 でした
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失礼いたします。
まゆさんのmixi日記で紹介されていたので、拝見しました。
ピカソをこんなに深く語っていただいて、感激です。
これからも、楽しみにしています。
このコメントをお読みくださった方へ
jun というのは この方のテディベアの名前です。 jun 君を中心とした ブログはテディベア好きでなくても 必見です。
上のコメントのブルーの jun をクリックして下されば ブログに行けます。 最近大量にテディベアを寄付されたそうで そこそこ古い方が私のお勧めです。 jun 君 ご免ね!