通称 吃(ども)又。
吃音の絵師又平が 師匠の土佐の名を貰おうと女房おとくと共に願いにいくが 敢え無く却下される。
その時、狩野元信の絵から抜け出た虎が 土佐邸の藪に逃げ込んでくる。
筆で消そうと又平は願い出るが 弟弟子の修理之助がその役目を負い 見事成功。土佐の名は弟弟子に先を越された。
さらにその時 元信の姫が攫われたので助けに行って欲しいと弟子が頼みに来る。
又平がその役を仰せつかろうとするが またしても修理之助に委ねられる。
傷心の又平は その場で切腹しようとするが 女房たっての願いで 手水鉢に辞世の自画像を描くと あら不思議石を突き破って反対側に絵が浮き出てきた。
この奇跡によって めでたく又平は 土佐の名を貰います。
姫を匿う又平の元に追っ手がやってきて 又平の画いた大津絵の人物と大捕りものとなります。
めでたし。
面白かったです。
6月20日観
by 風呼