芸術祭十月大歌舞伎です。
昼・夜の通し上演です。
今日の観劇は昼の部 序幕”鳥居前”二幕”渡海屋” ”大物浦”
三幕目”道行初音旅” です。
源氏に滅ぼされた平家の三人が生きていたらという 架空の後日談です。
禁裏深くしまわれていた 義経が後白河法皇から賜った ”初音の鼓”
が絡みます。 ”初音の鼓”は千年狐の夫婦の皮が張られていたのでした。
頼朝の承諾もなく 勝手に法皇から物を貰ったりするから、 腰越で追い
返されるのですよ。 脇の甘い義経です。 ”鳥居前”は 鎌倉に入れて
もらえず 戻った京の 伏見稲荷前です。
もし生きていたらの初めの人物は平知盛で 二幕目の ”渡海屋””大物浦”
安徳帝を連れて船問屋を営み 義経を討つ機会を狙う その時はやってくる
のですが 敢え無く返り討ちにあい ご丁寧にも二度死ぬことになります。
縄で碇と体を繋ぎ 後ろ向きに海に飛び込む場面が有名です。
後の二人は 維盛と教経で この二人は知盛ほど派手派手しくはないの
ですが 夜の部に出てきます。 (後日観劇予定)
一幕目の義経は 菊之助、 二幕目では 梅玉 と 歌舞伎では 同じ日の
舞台でも 演者が良く変わります。
中村梅枝と菊之助
以前、 カフカ の舞台を見たとき(シアタートラム) 主人公を演じる役者がテンポ良く
ころころ変わるのを見て 「斬新だなー」 と思ったのですが 何のことはない
歌舞伎では当たり前、 そう 歌舞伎はいつも新しい。
幕見に 沢山 立ち見が出ていました。
観光バスの観劇も 再開したようです。
風呼 でした