去年 ”鍵のない夢をみる” で 直木賞を受賞された
辻村深月さんの 2009年の作品です。
学校の階段に出る少女の霊の話 『踊り場の花子』
こっくりさんに嵌った女の子がぶらんこから落ちて死ぬ
『ブランコをこぐ足』 痴呆症の祖母の家を掃除に行って
沢山の死体をかたずける 『おとうさん、したいがあるよ』
現実と 未来が交錯する鏡 表題の 『ふちなしのかがみ』
少年のひと夏の不思議な体験の 『八月の天地異変』 の
5編の 短編小説集です。
ホラーと云うより ファンタジー。
『おとうさん、したいがあるよ』 と 『ふちなしのかがみ』 以外は
小学生の話です。
小学生の頃 クラスには お金持ちの子がリードして集めた出来る子の
グループがあって いかにもどんくさく貧乏くさい子を差別していた。
そうだ私の小さい頃もそうだった、 と 思い出しました。
その中でひとり 美人で勉強も良くできる子がいて 率先して出来ない子
たちと遊んでいた。 子ども心に 偉いなあ~ と 見ていました。
彼女は その後 どうしたのだろう。 挫折もせず そのまますっくと大人に
なったのだろうか? 私は間もなく父の転勤で 引っ越したので分らない
のですが。
小学校の時の人気者って 案外 中学では 目立たなくなり 中学の人気者は
高校ではさえなかったり するものです。
彼女は ずっとあのままだったのだろうか。 そうあって欲しいと 勝手に願っ
ています。
風呼 でした