週刊文春の 阿川佐和子の "この人に会いたい” の今週号のゲストは ピーターこと 池畑慎之助さんです。
去年 越路吹雪物語 の舞台を見たので 興味深く読みました。
昨年でピーターは 越路吹雪の死んだ56才になり この年になったらこの舞台は止めると決めていたそう。 楽日のチケットが手に入ったので出掛けたのです。 越路吹雪さんって 若い時から大人感に満ち満ちておられたので まさか亡くなられたのが56才だったなんて 考えても見ませんでした。
舞台のピーターは 本当に越路吹雪さんにそっくりで 歌も上手、 華があり 大変見応えがありました。
そっくりに演じるというのは 際もの的でもあります。 放浪記で 菊田一夫を演じた 小鹿番さんが 演じているのではなく ただ 真似しているだけだ と 言われた事がありました。 生前の彼を知る人が 沢山おられたのです。 私は菊田一夫を写真でしか見た事がないので その件に関しては分かりませんが 舞台で見た限りでは 名演技に見えました。
ピーターさんに於いては 演じておられたと思います。
熱演振りは 楽日にもかかわらず アンコール曲なしに 象徴されました。 胸のあばら骨がくっきり見えるほど 痩せられてやっと立っている風でした。
岩谷時子役に 高畑淳子さん 結婚前の恋人 真木小太郎（マイク真木の父）に 草刈正雄さん、 夫になる内藤法美さんは 会話にちょっと出てくるだけ。
岩谷時子との不仲ぶりが 窺えます。 結婚後の越路吹雪は もっと後になってから語られるのでしょう。
越路吹雪さん亡き後の内藤法美さんは 再婚されます。 榊原郁恵の ピーターパンで指揮をやっておられるのを見ました。 フライング中の ピーターパンの足が当たった、 結構オーケストラボックスの指揮者も大変なのです。
ピーターさんは 上方舞吉村流の家元に生まれ 人間国宝になった父上の跡目を継ぐ話もあったそうですが 敢えてされませんでした。
上方舞は 芸者さんがお座敷で舞うのを想定しているので 畳半畳で踊れます。 その分 情感がたっぷり。 踊るのではなく 祈るように舞います。
ピーターの 上方舞を見てみたかったと思いますが きっと華やかさがお座敷を はみ出してしまうでしょうね。
風呼ｒ でした
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