花壇のセージの花に来るのは こーんなに大きな熊ん蜂でした。 球(まる)いお尻がキュート。
どおりで ブンブンうるさい筈だ。
j順子さんの蝶
旧暦のお盆の入りの日に
死んだ順子さんは
葬儀の翌日
我が家の居間に
蝶になってやってきた
断崖絶壁の上の4階の我が家には
蚊も蝿もやって来ない
やってくるのは
ジィージィーうるさい
死に掛けの油蝉と
飛ぶお稽古中落下した子雀だけ
苦しいから死なせて と
全てのチューブを切るしぐさをした
順子さん
本当に苦しかったんだね
どす黒い茶色の大きな蝶の
姿をして
ベランダからやって来て
居間のカーテンに
ためらいながら触れ
そっと出て行った
「あなたって面白い人ね、
どんな生活をしているのか見てみたい」
そう言った順子さんが
私の生活を見に来てくれた
それから毎年
今日のような梅雨明けの真夏日に
順子さんはあの蝶の姿で
私に会いに来てくれる
その後転居した
ここにも
あっ今日も又 順子さん?
大丈夫、私は
年はとったけれど
今のほうがずっと元気で
自分らしく生きています。
順子さんの蝶と入れ替わりに まっ黄色の蝶が やって来て 花壇のセージの花から離れない。 江戸紫のセージの花と 良く似合う。 花壇に黄色の花が増えました。
風呼 でした
にほんブログ村