朝のごみ出しは
あたりを見回して
誰もいないのを確かめて
猫の額より狭い 庭を掃くときは
道路を背にして
誰か家の前を通り過ぎても
気付かないふり
よく鉢合わせするお向かいさんは
娘連れての出戻りなので
向こうの方が 顔があさってだし
二軒隣、 一軒となり
近づいてくる 呼び鈴のピンポーン
大概は訪問営業
日中は 息をひそめて留守を装う
けれど 宅急便のおじさんは お見通し
ぐでぐでしている二階の私に向かって
「OOさーん、 お荷物ですよ~」
隣の奥さんの
「二階にいるから呼び鈴が聞こえないのよ。
叫んでみたら」 の忠告による
電話には 勿論出ない
だから おれおれ詐欺には引っかからない
留守電にメッセージを吹きこむ声に聞き覚えがあれば
慌てて 受話器を取りに行くが
親しい人は メールで足りる
夕食の買い出しは
勿論 日が暮れてから
デパ地下は
値引きが始まるし
南面三室 どの部屋も日当たりがいい
この家に13年前に越してきて
夫の定年だけが恐怖
一日中パジャマのままで過ごしたい
そんな私の
明るい気儘な 引き篭もり生活
by 風呼
高校卒業後
30年経ってからの同期会で
誰だか分からないほど
容貌が変化した人があって驚いたが
笑うと そのまま
少年が 垣間見える人もいて
日銀の 黒田総裁は
新聞の一面記事に載る人の中で
今 一番
笑うと少年が見える人だと 思う
ちなみに この人は
見えにくい
というか
少年の顔が 想像できない
もっと 見えない人が
政治家にはいっぱいいるのですが
黒田東彦氏
1944年福岡県大牟田市生まれ
現 筑駒中・高から 東大卒
東大在学中に 司法試験合格 !
公務員試験に 2番で合格!
英ケンブリッジ大学修士
まさに 秀才中の秀才です
筑駒って東大よりも入学が難しい
ステージの異なる学校です
例えば ノーベル賞を受賞するような
学者さんの中に
少年を見ることは多いのですが
さて
女性の場合は どうなんでしょう
余談ですが
今 日経新聞朝刊に連載中の
病気腎移植について書かれている
”禁断のスカルぺル” という小説の主人公の名は
東子(はるこ) といいます
黒田総裁の 東彦(はるひこ)が ヒントなのかしら
by 風呼
昨 12月27日の
王者 羽生結弦くんと 無良崇人くんの 競演は見応えがあり
ました。
続けての滑走という おまけつき。
さらっと美しく流した 羽生君は さすがの出来。
でも ラウルタイプ?
無良くんの ファントムは圧巻でした。
滑り出しの背中から もう
ファントムそのもの
少し無骨で 何ものをも寄せ付けない
孤独感に溢れて
トレードマークの 大きな黒子を
白手袋を仮面にみたてて 隠す
欠点を見事に 個性に変えて
そう ジャンプの失敗すら
敵わない思いは
心の奥底に秘め
劇団四季で
市村正親さんの演じたファントムのように
切なくて
何度も見たいと
思わせるのです
(昨日は白手袋着用でした)
by 風呼
”心は さまざまな脳の器官が
繋がって生まれるのです”
新進気鋭の科学者が言った
”従って 物 = コンピュータに
心を持たせることは 可能なのです”
10年 気を送り続けると
物に心が生まれる と 思ってきた
だから 気になる不要なものは
早く処分しなければと
何気なく拾って 玄関に
置きっぱなしだった 石とか
観光地土産の
仏像 だとか
10年以上使った
洋服、バッグ などは
処分する時に
”ありがとう” と 言ったり
”心は
器官が機能しなくなると 消えてしまいます”
死んだら なくなるのだという
だから 何時でも
す・っ・か・り 消えてしまわないように
心に近い 言葉を求めて
by 風呼