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ピカソ・マニマニア

ピカソの91年を 詩にしました。
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『 きらら浮世伝 』    於・歌舞伎座

2025-02-15 22:26:10 | 観劇

今年のNHK大河ドラマ主人公の 蔦屋重三郎 の話です。

現勘九郎の父が 五代目勘九郎時代の1988年に銀座セゾン劇場で同じく蔦重を務めた舞台の 歌舞伎座での再演になります。

質素倹約を求める 寛政の改革 の締め付けにも屈せず 立ち向かう 蔦重を始め、歌麿(隼人) 京伝(橋之助) 馬琴(福之助)この後のデビューになる 北斎(歌之助) 十返舎一九(鶴松)が大奮戦。

武士の 太田南畝(歌六)、恋川春町(芝翫)も巻き込まれ・・


三人の息子を従え さすがの芝翫さんの貫禄です。

この三人の息子さんたちは 背丈も体形も あまり変わらず よく似ておられます。 お父様とは全然似ていない。

今回は三人揃い踏み。

それにしても見分けがむずかしい。
ひたすら役で見わけます・

七之助さん、米吉っちゃん、 皆よくて 本当に楽しめました。

いっぱい拍手をしたんだけれど 当然カーテンコールなし。


   

巳之助さん 隼人さん 児太郎さんの 『鞘當』も良かったし

『醍醐の花見』では
おっととの 秀吉さん (梅玉) 北政所(魁春さん) 座ったままだけど笑みを絶やされなかった 淀殿(福助さん) ご無事を確認。



     by  風呼


 
 






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『 棒しばり 』他   於・浅草公会堂 第二部 

2025-01-27 22:40:10 | 観劇

中村鷹之助の 次郎冠者
市川染五郎の 太郎冠者
中村橋之助の 曽根松兵衛  での

棒しばり です。

棒で縛られるのは 鷹之助さん
さすがの身体能力

  
全く危なげなく
転がったり
この日はちょっとしくじったが
縛られた右手に握った扇を
飛ばして左手に持ち替えたり




第二部初めは 『春調娘七種』(はるのしらべむすめななくさ)

  

何故か 曽我の五郎・十郎 と 静御前 が一緒に踊ります。

初春 壽 だからまあいいか。


続いて 橋之助の武智光秀、染五郎の真柴久吉で 『絵本太閤記 尼崎閑居の場』


最後に 『棒縛り』です。
鷹之助さんの踊りが素晴らしく とても楽しめました。


浅草公会堂は古いので 施設の不備が多いのが難ですが 親しみやすく 見やすいのが嬉しい。


若さ溢れる 舞台でした。



   1月25日 観

          by   風呼
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壽 初春大歌舞伎  午前の部    於・歌舞伎座   

2025-01-24 02:29:53 | 観劇

松竹創業百三十周年だそうです。

21日に観劇したのですが 筋書きに舞台写真がまだ載っていません。
23日に載るそうです。
会社も気合が入っているそう。



壽 曽我対面
 
   
    
      曽我五郎  巳之助
      曽我十郎  米吉

米吉さんの柔が 巳之助さんの剛を良く抑えて素晴らしい。




陰陽師

  大百足(おおむかで)退治

   

     藤原秀郷  松緑 
     大蜈蚣(むかで)  坂東亀蔵

 
 鉄輪(かなわ)
 
    

     安倍晴明  幸四郎
     徳子姫   壱太郎


  
もう一演目は 扇雀の忠兵衛、雁治郎の丹波屋八右衛門で
『封印切り』



   21日観    風呼
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『 英彦山権現誓助剣 』 (ひこさんごんげんちかいのすけだち)  於・新国立中劇場

2025-01-14 15:53:16 | 観劇

年明け初の歌舞伎鑑賞は 去年にひき続き 音羽屋さんです。

今年は 仇討物の通し。

初見なので内容が解るか心配でしたが 新国立劇場は東京オペラシティと呼ばれるだけあって 声の通りが素晴らしい。

まるでマイクをつけているのではないか と思われる程、はっきりと聞こえたので 物語りから置いてけぼりにはなりませんでした。

敵討ちをする美貌で怪力のお園さんを 時蔵さん。
全身でのいなせな演技は文句なし。

毛谷村に住む屈強で名高い樵夫(しょうふ)六助に 演技が落ち着き まさに菊五郎 の 菊之助さん。 

仇役にはもったいない、でもこの人で良かった、いつも堂々の二枚目敵役 と私は呼びたい 彦三郎さん。

脂の乗り始めた 三人は 長丁場を釘づけにします。


大団円に 待ってました!!  この方を舞台で見る幸せ、今年は二枚目度がアップされた 菊五郎さん。

むべなるかな

   

 亀三郎・丑之助・真秀・梅枝・種太郎 の 五人の 幼武者との競演です。 

秀乃介君は 祖父、母の仇討ちの 本懐を遂げる役。

去年の 『木の実』(鮨屋)に続き 名演です。

 


今年も歌舞伎が楽しめそう


     13日 観     by  風呼

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『 樫本大進 & ラファウ・ブレハッチ デュオ・リサイタル 』  於・サントリーホール

2024-12-23 19:38:28 | 観劇

ベルリンフィルのコンサートマスターの 樫本大進さんが 今世紀最高のショパン弾きの ラファウ・ブレハッチさんを招いて 競演されました。


曲目は モーツアルト、ベートーベン、ドビュッシー、のバイオリンソナタ。

三人の曲想の違いが 私にも良く分かりました。


そして 武満徹さんの 悲歌 と フランクの バイオリンソナタ。


みんなとても心地よく 大満足でしたが ブレハッチさんのショパンのピアノ演奏がない。 ショパンにはバイオリンソナタはないのです。


ブレハッチさんが バイオリンの伴奏なんて何て贅沢なんでしょう。

と 思ったら 世界的には 樫本さんの方が 格が上なんだそうです。


バイオリンの演奏をひきたてた ブレハッチさん お見事!!


   

サントリー大ホールは 別格のコンサートホールです。

私の今年の 舞台の見納めです。




       by  風呼   12月19日 


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[ 朧の森に棲む鬼 』     於・新橋演舞場

2024-12-21 00:47:02 | 観劇
弟分のキンタ と共に 戦場荒らしをするライ(松也)は オボロの森で 出会った三人の魔女に森の扉は滅多な男には開かないと告げられ 国王になると誓う。


大国エイアンは 武力で小国オーエを倒そうとしていた。

   
    エイアンの イチノオオキミ
      弥十郎さん


   
    オーエの党首 シュテン

ライは舌先三寸で 両国と通じ合い のし上がっていき とうとうエイアンの王となるが ・・・

   
   
    ライの子分の キンタ
    右近さんには見えない ちまちま動き回る
    子分そのもの


   
    エイアンの四天王の一 ツナ
    時蔵さん 色恰好いい!



音が割れているよう 録音された洋楽で始まったので かなり面くらったが (隣の人は一部で帰った)取り敢えず最後まで見ることにした。

二部は耳障りの音楽もほとんどなく 役者さんたちの立ち回りの確かさに圧倒され、物語りに入っていけた。

あんなに動き回るのに役者さんたちは息も乱れない。
恐るべし 歌舞伎!!




    
去年、二階も凄かったけれどここ一階も 一等席なのに 床のじゅうたんがハゲハゲで 気分が下がる。 そろそろ綺麗にしてくれないかしら。


     
        by   風呼
                 12月16日 観

 
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『 天守物語 』   於・歌舞伎座

2024-12-13 02:09:04 | 観劇

丁度一年前に 玉三郎さんと七之助さんの 富姫、亀姫を観劇、もう一度見たいと思っていたので 今月も楽しみにしていました。

前半の亀姫が富姫を訪れ 戯れるシーンは 去年と同じように 美しく、レズっているようでうっとり。 

後半はあまり期待をしていなかったのですが 團子さんの図書之介のあまりの嵌りにびっくり。 純粋でまっすぐなこれぞ図書之介。

富姫役の玉三郎さんも 役の上だけでなく本当に寄りかかられているように見えました。 やっと図書之介役者が育った、玉三郎さんの決死の若手育成の賜物ですね。

團子さん、まだ20才だそうです。


一等二等ならまだ席は取れます。
    是非ご覧あれ。



こんな思いがけない ときめきがあるから 歌舞伎鑑賞は止められない

         風呼   でした

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『 加賀鳶 』 『 鷺娘 』    於・歌舞伎座

2024-12-11 00:46:14 | 観劇

12月の歌舞伎座は 3部制です。

第二部に行ってきました。


『加賀鳶』

加賀藩お抱えの鳶と 旗本支配下の定火消しとの間で大げんかが起こり 鳶の連中が火消しの元に押しかけて来た。
さあ大変、頭の命がけの説得で 鳶たちは一旦引き揚げる。

鳶と火消しの喧嘩の物語かと思いきや 小悪党の按摩の話です。
悪党なのにどこか憎めない按摩の道玄に松緑。

追ってから逃れる道玄とのだんまりがたっぷりの舞台です。
こっけいな松緑さん。



『鷺娘』

白無垢姿の娘が人間の男との恋の顛末を踊ります。

一瞬で衣装が変わる 引き抜きが魅力。

愛らしい町娘、はかなげな鷺の精の七之助さん、どちらも魅力的でした。



  12月10日 観

         by   風呼

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二代目クイーンのフォアカード   於・サントリーホール・ブルーローズ

2024-12-05 21:22:29 | 観劇

初代は 石井好子♢ℚ 戸川昌子♠ℚ 水森亜土は♣Q 水島早苗が💗Q   だったそうです。  (1975~1985)
何とも強烈なメンバーですね。


去年、38年ぶりに二代目クイーンのフォアカードとして復活しました。

♢Qは 佐竹律香 ♠Qは古坂るみ子 ♣Qは 岡道子 💗Qは 杉田真理子 。
随分と美しく上品なメンバーです。

初代の凄みはないけれど 60才は優に超えていらっしゃる面々だと思うのですが歌は勿論、体形もメイクも衣装も全員素晴らしいものでした。

それぞれ印象に残った歌を挙げてみます。

杉田真理子さん  『さくらんぼの実る頃』 テレビがまだ普及していない時代、ラジオから流れてくるこの歌を姉たちといっしょに歌った・・・

手話を交えて 『声のない恋』を ハートフルに 佐竹律香さん

[モン・メック・ア・モア 』 をフランス語で歌われた 多分最年長の岡道子さん。ブラボー ! 若い頃 パりに13年間お住まいだったそうです。キュートにパリジェンヌの雰囲気まで身にまとって。

文学座の女優さんだそうです。 まるでそこにエビータが君臨したかの様、古坂(ふるさか)るみ子さんの 『泣かないで アルゼンチーナ』

ゲストは 💗A で かいやま由紀さん。
初代の4人分の灰汁を一人でしょって登場。お幾つなんでしょう足元も危ういのに 曲が始まると話すように歌う、曲名は戸川昌子さんの十八番 『商売やめた』 客に毎回惚れる娼婦の物語。  国宝級の歌い手さんです。




シャンソン
良い歌い手さんがこんなにいらっしゃるんですね。

 
      by  風呼
  
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『 ようこそ歌舞伎座へ 』   歌舞伎座11月公演

2024-11-25 23:33:17 | 観劇

舞台機構設備の工事実施の為、今月の歌舞伎座は一回公演です。

初心者、外国人を対象にした もので 価格も抑えて有ります。

 

  
虎之介さんの司会で 歌舞伎座の舞台上の仕組み等を説明。

映像で幸四郎さんが 舞台裏を紹介。
奈落 天井裏 舞台の袖の奥 大道具の置き場所 等々 広い広い・・・
客席より広いのではないかと思われる程です。

舞台上に歌舞伎によく出てくる動物たちも登場。


   
客席にまでやってきて大暴れ。


演目は  三人吉三 と   獅子の毛振りが勇壮な 石橋(しゃっきょう)

左近(お譲吉三)、歌昇(お坊吉三)、 坂東亀蔵(和尚吉三)で 大川端庚申塚の場。
七五調の歯切れのいい科白の様式美を見せる場面です。
筋がかなり端折ってあって、初見の人には そこだけを楽しめばいいという観。


石橋は 松緑さんを始め 萬太郎‣種之介・福之助・虎之介 の五人の獅子の精。
頑張りました。特に萬太郎さんは最後まで軸がぶれずあっぱれでした。


   
スタンプrallyとか

   
駕籠(乗って写メOK)や 毛振りの顔ハメ 等 展示物も多く 幕間も これはこれと 楽しく過ごせませた。



   23日観     

        BY    風呼
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初めての 🌸『 明治座 』

2024-11-19 23:11:14 | 観劇

歌舞伎座はここ一年皆勤しているのに 明治座は今日が初めてです。

世田谷区より東に住んだことがないので 隅田川界隈は全く土地勘がありません。

事前に場所確認をして行ったのですが やっぱり迷ってしまいました。


明治座の今月の出し物は中村屋さんで 昼は 車引  一本刀土俵入り  藤娘。
それぞれに若さ溢れる舞台でした。

冒頭は米吉さんの藤娘。


明治座は舞台が近く感じられ 歌舞伎座では近年制限されがちな 掛け声も 素朴に掛けられていて 親近感があります。



地図を見ていると 人形町 栁橋 金座 浜町 八丁堀  etc
地名を聞いただけで 江戸時代にタイムスリップしてしまいそう。


で、終演後は 浜町公園へ。 そして
隅田川遊歩道を散策。

   


   


天気も良く 出会った人も親切で
素敵な一日になりました。


      by  風呼

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『 引窓 』『 身替座禅 』   於・藤沢市民会館

2024-11-02 01:16:13 | 観劇

公演はその地その地で 一日だけ、松竹の地方公演、今回は 錦之助・隼人父子の万屋(よろずや)さんです。

初日はここ藤沢です。

初めて歌舞伎を見る方を対象に まずは物語についての解説を 分かりやすく隼人さん。

すっぴんの隼人さん、背も高くきりっとして 美しいの何のって!



『引窓』

浮世の義理で殺人を犯した相撲取りの濡れ髪が 逃げる前にと実の母親に会いに来る。 母の義理の息子はこの日亡き父の跡を継いで武士になったばかり、お尋ね者の濡れ髪を捕らえる命を受けていた。
何とか濡れ髪を逃がそうと必死の母と義理の兄弟とその妻と。
3人の優しさに 初手柄をあげさせようと縄をかけさせたい濡れ髪。
それぞれの相手を思いやる優しさに心打たれます。
何だかんだで夜が明けて、武士のお役御目も明け。
この日は放生会。



『身替座禅』

奥方が恐いので 座禅をすると偽って浮気相手に会いに行く大名は太郎冠者を身替りに。
身替りにきづいた奥方は太郎冠者の替わりに自分が座禅する。
一夜明けてほろ酔いでご機嫌で帰宅した大名は 身替りの太郎冠者にその夜の楽しさを細かく報告・・・
奥方は錦之助さん、メイクが傑作!


   
   江の島詣での緞帳の前で 隼人さん。
   

   
   北海道から四国まで、公演はこんなにタイト。



    10月31日観
           by 風呼

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 [ 婦系図 』   於・歌舞伎座

2024-10-25 22:19:29 | 観劇

錦秋十月大歌舞伎、夜の公演が余りに素晴らしかったので 再び観に行きました。

前回は 幕が開いて四日目だったので どう進化しているのか大変気になったのです。

仁左衛門さんは新派では五度主税を演じられたそうですが 以外にも玉三郎さんとは初めてだそうです。

湯島境内での二人の演技は 5日は玉三郎さんのお嬌んな可愛らしさばかり目立っていましたが 22日は仁左衛門さんの主税像がはっきりと出ていて 物語に吞み込まれていきました。

花道側の料理屋の二階から聞こえてくる 浄瑠璃の 何と切なく心に沁みる事!
清元 清美太夫という方だそうです。

筋書きにこうありました。
  とりわけ、歌舞伎の『雪暮夜入谷畦道(雪の夕べ入谷のあぜ
  道)』 で、三千歳(みちとせ))と直侍(なおざむらい)の
  束の間の逢瀬と別れを描く 清元の「三千歳」を、他所事浄瑠
  璃(よそごとじょうるり)として使い、前半の喜び後半の悲
  しみへと変わるお蔦の心情や、それを知るだけに苦悩する主
  税の思いと照応させた演出は、絶大な効果をあげています。

私はこれをまた聞きに来たのだわ。

本郷薬師縁日の場に 新派の俳優さん三人と 女優さん五人が出ていらっしゃいました。  さりげなく。



   
六条の御息所

道理をわきまえた お蔦さんと異なり 感情を御せない御息所です。
そういう血筋だそうです。 

源氏との間に生まれたばかりの男の子を抱く葵上の前に生霊となって現れた 御息所。



    10月22日  観

             by  風呼
  
 
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『 権三と助十 』   於・歌舞伎座

2024-10-16 02:55:56 | 観劇

神田橋本町の裏長屋に隣り合って住む 駕籠舁きの権三と助十は 喧嘩ばかりしている。 二人だけではなく 権三は恋女房(時蔵 好演!)と 助十は弟の助六(坂東亀蔵)とも。

7月7日の長屋じゅう出揃っての井戸替えの日も 怠けてばかりいる権三に 井戸替えを手伝うように言いに来た助十と 大立ち回りのありさま。

井戸替えとは 井戸の水を攫って 伝染病などの予防の為に清掃すること。
お江戸は1660年頃から 井戸は上水(水道)だったのです。

   
こうやって子供も老人も長屋中の人が綱を引いて 水を掻き上げて 人が入って綺麗にする。

そんな二人が 大家さん(歌六)と 濡れ衣でしょっ引かれ 獄死した元店子の名誉回復に奔走するという人情話です。
越前守の登場しない 大岡裁きものです。

      
   助十(松緑)     権三(獅童)

昔、テレビが白黒だったころ 高田浩吉という時代劇スターが

  ♪ 権三と助十~ 名コンビ~

と唄っていらっしゃいましたが 松緑さんと獅童さん、ホンと 名コンビで 楽しませて頂きました。



  10月14日 観

        by  風呼
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坂東玉三郎ワールド  10月歌舞伎座夜の部  

2024-10-07 22:13:04 | 観劇

今月の幕が開いて四日目だというのに 玉三郎さんのお蔦、六条御息所の 完成度の高さ。

夜の演目二幕とも 主人公なのにですよ。

 

まずは『婦系図』

「 月は晴れても心は闇だ ~ 」 

「 切れるの別れるのってそんなことはね、芸者の時にいうことよ。今の私に         は  死ねといって下さい。」

の 有名な科白だけは知っていましたが、あらすじは良く知りませんでした。

面白かったです。
玉三郎さんのお蔦さんは 何とか堅気の妻になろうとする 健気な可愛らしさが 溢れていて 退くな退くなと 心の中で応援していました。



続いて 『源氏物語』

玉三郎さんの六条御息所です。
源氏の子を身籠っている葵上に生霊となって現れ僧侶が祈祷している場面から始まる。
身重の葵上の牛車と鉢合わせし、辱められたこともあり御息所は恨んでいたのだ。

久し振りに訪ねてきた源氏に 御息所は 恨みをぶちまける。
ひれ伏して訴える御息所の十二単が 扇形にひろがり その完璧な美しさ!
幕が開いて四日目ですよ。

気品があり美しく誰もが賞賛する御息所は 実はプライドを持て余していた。
いるいるこんな人 現代にも。

流石に嫌気がさして源氏は帰ってしまいます。

作者の思惑通りか、染五郎さんの源氏は 美しいけれど 女をおもちゃとしかとしか見ていない 軽い人にしか見えない。
楽日近くにもう一度見て確かめたいが 切符は完売です。


それにしても 美しい・・・

   

     

     by  風呼
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