オスカー・ピーターソンのロンドン・ハウスでのライブといえば、彼の全盛期のライブとして名演の誉れも高いパフォーマンスですが、確かアルバムでは数枚に分散していたハズで、私が持っているのは"Put on a Happy Face"と"Something Warm"の2in1と、"The Trio"とこれの3枚だけで、あとはどんなアルバムに入っているのか、どんな順序で出たのかなどさっぱり分かりません。確か数年前にそのあたりをコンプリートにまとめたボックス・セットも出ていたようですが、さすがにこれは手を出していません。ただ、調べてみたら、今では入手困難のようなので、そう思うと購入しておけばよかったかなと、少し後悔しているところです。
このアルバムですが、収録曲はA面2曲、B面3曲という長尺曲ばかり集めているのが特徴でしょうか。これのアナログ盤を購入したのは確か20代の中盤頃でしたが、当時、あしげく通っていたショップのマスターがもともとジャズのベーシストだったこともあって、ジャズについてはいろいろ指南を受けたのは今やいい思い出ですが、そのマスターがピーターソンで一押しだったこのアルバムで、それを信じて購入してきたところ、めくるめくようなピアノ・インプロヴィゼーションの洪水と、豪快というか痛快この上ないスウィング感で圧倒されたもんでした。今から思えば、あの頃はスタンダード・ナンバーなど未だほとんど眼中になかった頃でしたから、間違って「ブリーズ・リクエスト」だとか「ナイト・トレイン」なんか購入していたら、ピーターソンのイメージも全く違ったものになっていただろうなと思います(まぁ、それはそれでおもしろかったとは思いますが)。
そんな訳で、このアルバムピーターソンの汲めども尽きぬといった感じのジャズ・ピアノのフレーズの洪水としてとても楽しめる作品です。個人的に好きなのは2曲目の「On Green Dolphin Street」ですかね。左手で繰り返す高速のアルペジオをバックを右手がラプソディックなソロを繰り出すクラシカルな冒頭が華麗そのものという感じでカッコ良いことしきり、ミディアム・テンポで繰り広げられる本編の途中で「Tenderly」が引用されるあたりも洒落っ気も最高です。もちろん1曲目の「Tricotism」やラストの「Kadota's Blues」は、前者のパップ風味、後者のブルージーさなど、全てこのトリオらしい、「ひとつの楽器」の如きトリオの一体化した-やや前のめりな-グルーブ感もほとんどワン・アンド・オンリーな世界を醸し出していて、ほんとあれよあれよという間に楽しめます。
このアルバムですが、収録曲はA面2曲、B面3曲という長尺曲ばかり集めているのが特徴でしょうか。これのアナログ盤を購入したのは確か20代の中盤頃でしたが、当時、あしげく通っていたショップのマスターがもともとジャズのベーシストだったこともあって、ジャズについてはいろいろ指南を受けたのは今やいい思い出ですが、そのマスターがピーターソンで一押しだったこのアルバムで、それを信じて購入してきたところ、めくるめくようなピアノ・インプロヴィゼーションの洪水と、豪快というか痛快この上ないスウィング感で圧倒されたもんでした。今から思えば、あの頃はスタンダード・ナンバーなど未だほとんど眼中になかった頃でしたから、間違って「ブリーズ・リクエスト」だとか「ナイト・トレイン」なんか購入していたら、ピーターソンのイメージも全く違ったものになっていただろうなと思います(まぁ、それはそれでおもしろかったとは思いますが)。
そんな訳で、このアルバムピーターソンの汲めども尽きぬといった感じのジャズ・ピアノのフレーズの洪水としてとても楽しめる作品です。個人的に好きなのは2曲目の「On Green Dolphin Street」ですかね。左手で繰り返す高速のアルペジオをバックを右手がラプソディックなソロを繰り出すクラシカルな冒頭が華麗そのものという感じでカッコ良いことしきり、ミディアム・テンポで繰り広げられる本編の途中で「Tenderly」が引用されるあたりも洒落っ気も最高です。もちろん1曲目の「Tricotism」やラストの「Kadota's Blues」は、前者のパップ風味、後者のブルージーさなど、全てこのトリオらしい、「ひとつの楽器」の如きトリオの一体化した-やや前のめりな-グルーブ感もほとんどワン・アンド・オンリーな世界を醸し出していて、ほんとあれよあれよという間に楽しめます。