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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

CAPABILITY BROWN / Voice

2010年04月25日 23時32分28秒 | ★ Progressive Rock

 これ20年振りくらいに聴くんじゃないのかな。キャパビリティ・ブラウンは、私くらい世代のプログレファンにはなかなか忘れられないバンドである。それともいうのも、このアルバムは日本で発売された1977年といえば、ELP、ピンク・フロイド、イエス、キング・クリムゾンといったメジャーなプログレ・バンド以外のアルバムが大量に紹介されていた時期であり、このアルバムもフォノグラムから出たプロフェッショナル・コレクションの第一弾として発売されたように記憶している。

 記憶によれば、これと同時に発売されたアルバムは、ベガーズ・オペラの「宇宙の探訪者」やオルメの「フェローナとソローナ」、そして「ジェネシス・ライブ」といったものだったはずで、今から考えてもかなり渋い選定である(当時のジェネシスはそれほどメジャーではなかった)。まぁ、ジェネシスやオルメはともかとしても、ベガーズ・オペラとこのキャパビリティ・ブラウンについては、そのバンド名すら初めて聞くという全くの無名なバンドであった。しかも内容はガチなプログレというよりは、B級なブリティッシュ・ロックに分類されるべきアルバムだったのである。

CAPABILITY BROWN / Voice(全文)

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DUNCAN MACKAY / Chimera

2010年04月22日 09時39分40秒 | ★ Progressive Rock

 知る人ぞ知るキーボード奏者といえるダンカン・マッケイが、1974年に残したファースト・ソロ・アルバムである。彼は南アフリカ出身なので、本作は渡英する直前に母国で録音されたものらしい。本作がどの程度有名なのか、私にはよくわからないが、彼は渡英後コックニー・レーベルに参加中に残した「スコア」は、ほぼリアルタイムで国内発売されたこともあって比較的知名度が高いものの、本作に至ってはほとんど知られていない「埋もれた作品」だったと思われる。なにしろ、70年代の終わり頃にジョン・ウェットン、アンディ・マカロック、メル・コリンズ等豪華メンバーを率いて制作された「スコア」を聴いて、あまりのすばらしさに驚喜して、彼の名前を注意深くチェックするようになった私ですら、このアルバムの存在は近年まで全く知らなかったのだから、後は推して知るべしという感じであろう。
 さて、本作だがダブル・キーボード+ドラムスというトリオ編成での演奏で、基本的にはゴードン・マッケイ(弟?)がベーシックなパートをピアノ系の楽器で担当し、ダンカン・マッケイはその上を縦横無尽に走りまくるというグリーンスレイドばりのスリリングなスタイルで演奏されている。

 DUNCAN MACKAY / Chimera

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The EXPLORERS / Live at the Palace

2010年04月21日 23時52分58秒 | ★ Progressive Rock

 先日、エクスプローラーズの復刻盤を購入した後、いろいろ調べていたところ、こんなライブまで出ていたことを知ったので購入してみた。1984年にテレビ番組用に収録されたライブ音源らしく、ファースト・アルバムから作品を中心に12曲がピックアップされているが、1997年に出たのを今頃気がつくくらいだから、おそろしく地味に発売されたのだろう(まぁ、フェリーならいざ知らず、エクスプローラーズのレア・ライブなど、ほぼ商売になるまい-笑)。メンツはレギュラーの3人は不動だが、サポートはさすがにスタジオ盤のような豪華なメンツという訳はいかず、ドラムスがブレア・カニンガム(ポール・マッカートニー・バンドで有名)、ベースがジョン・マッケンジー、ニック・グラハムという中堅どころになっている。さて、演奏だがイギリスのバンドらしく非常にスタジオに忠実で(開幕はデビュー・アルバムの1~2曲目をそのまま再現する)、堅実そのものな演奏である。

The EXPLORERS / Live at the Palace

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PINK FLOYD / The Wall(その2)

2010年04月18日 14時01分04秒 | ★ Progressive Rock

 旧C面、第3部はアルバムのハイライトであろうか。物語的には徐々に壁を作りその中で閉塞状況に追い込まれていく主人公を表現しているのだろうが、音楽的にはお馴染みの曲が両端に配置されていることもあり、内面を扱った場面であるにもかかわらず、とっつきやすい仕上がりになっていると思う。この面の構成は、おおまかにいえば「Hey You」、そして「Is There Anybody Out There」から始まる10分近い組曲、そして「Comfortably Numb」という3部に考えると、分かりやすいかもしれない。「Hey You」は一見AORとも云われかねないバラード・タイプの曲で、後半さりげなくフロイド的に重厚なサウンドに展開していくあたりはさすがだが、同時に第3部のプロローグにもなっている。

 PINK FLOYD / The Wall(その2)

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PINK FLOYD / The Wall(その1)

2010年04月17日 16時43分30秒 | ★ Progressive Rock

 「ファイナル・カット」同様、このスタジオ盤はずいぶん久しぶりに聴く。昔はほとんど全くといっていいほどピンと来るところがない音楽だったが、先にライブ盤を聴いていたことが効を呈したのか、今度はかなり印象がいい。また、先日聴いた「ファイナル・カット」はウォーターズのソロ作品そのものといった感じだったけど、こちらは非フロイドのメンバーも大量に参加した大規模なプロジェクト作品という性格を持ちつつも、しっかり「フロイドの音楽を聴いている」感じがするのは、この時点ではギルモア(メイスンも)がフロイドに対して、音楽的アクティビティをもっていたからだと思う。

PINK FLOYD / The Wall(その1)

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SECRET GREEN / To Wake The King

2010年04月16日 23時07分08秒 | ★ Progressive Rock

 一般的にエニドの全盛期といえば、やはりデビュー作から第4作目ということになると思う。もちろんその後も「ザ・スペル」とか「ホワイト・ゴッデス」といった傑作と呼べるアルバムも少なからず発表はしているのだけれど、それらの作品に対して「何かが足りない」と思ってしまうのも確かなのである。では、第4作目以降のエニドが失ってしまったものとは何か?。もちろん、いろいろな考え方があるとは思うが、その大きなものはやはりフランシス・リカーリッシュなのではないだろうか。彼が初期のエニドで何をやっていたのか、実はよくわからないところもあるのだが、ある種の退廃的で耽美的な文学性だとか、マーラーからほとんど引用といいたいような影響(これはゴドフリーにもあるが)、謎解きのような仕掛け、そしてある種のコンセプチュアルやムード的な部分(第1作の「最後の審判」、第2作の裏ジャケに掲載された詩)といったものは、実はリカーリッシュに負うところが大きかったではないかと、私は思ったりしているのだ。さて、このアルバムはそんなリカーリッシュがリーダーとなって結成されたシークレット・グリーンのアルバムである。

SECRET GREEN / To Wake The King(全文)

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TANGERINE DREAM / Live In London`75 Pt.2

2010年04月12日 17時05分55秒 | ★ Progressive Rock

 続いて、第2部を聴いてみた。このディスクには約40分に渡る本編(a~c)、そしてアンコールとおぼしき10分のパフォーマンスが収録されている。さすがに後半だけあって、「ルビコン」や「リコシェ」のB面と同様、かなりハイテンションなリズムで、ホットかつ大いに盛り上がる音楽になっており、編集なしで多少は間延びしているところはあるものの、当時のタンジェリンに心酔した人なら、かなり楽しめるバフォーマンスになっていると思う。

 TANGERINE DREAM / Live In London`75 Pt.2 (The Bootleg Box Set.1)

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TANGERINE DREAM / Live In London`75 Pt.1

2010年04月11日 13時09分03秒 | ★ Progressive Rock

 先日取り上げたタンジェリン・ドリームの公式ブートボックスから、今日は75年4月2日のロンドン公演のパートを聴いてみた。前回も書いたが、この時期のダンジェリンはまさに全盛期であり、しかも75年4月といえば、おそらくは「リコシェ」の素材となったテープを回していた時期になるハズなのである。「グレイテスト・ヒッツ・ライブ」というか再構成された産物であった「リコシェ」に対して、「本当はどんなパフォーマンスを展開していたのか?」を知る意味でも、とても興味深いソースである。CDを聴く限り、このステージは2部構成で、前後ともに50分程度のパフォーマンスだったようだ。とりあえず、今回はその第一部のみを取り上げてみる。

TANGERINE DREAM / Live In London`75 Pt.1 (The Bootleg Box Set.1)

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PINK FLOYD / Final Cut

2010年04月10日 23時24分38秒 | ★ Progressive Rock

 ピンク・フロイドの「落ち穂拾い」シリーズ?として、昔、聴き逃した作品をこのところ思いつくままに聴いているところだが、このアルバムも多分四半世紀振りくらいに聴いた作品である。この作品、発表当時にLP盤で聴いているはずだし、それからも何度となく耳にもしているいるハズなのだが、既に何度も書いているとおり、この時期のフロイドは70年前半までのフロイドとはあまりにかけ離れた、「ウォーターズの音楽」になってしまったことに対する拒否反応を近い物を感じたせいで、これらの作品は全く縁遠い作品になってしまっていた。ところが、先日の「ウォール・ライブ」やウォーターズのソロ作は、今聴いてみるとなかなか良い感触があり、その勢いにのって?本作も聴いたみたという訳である。今回も自分のツイート・ログを元にその収録曲をなぞってみることにしたい。

PINK FLOYD / Final Cut(全文)

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STEVE HACKETT / Darktownt

2010年04月07日 17時29分48秒 | ★ Progressive Rock

 さて、この「ダークタウン」だが、リアルタイムではあまり聴いていないような気がする。なにしろ冒頭の「Omega metallicus」がまずかった。ストロングでアシッドな打ち込みビートがいきなりフィーチャーされ、「あれ?、今度のハケット日和っちゃった??」みたいな感じだったし、次の「Darktown」も彼のモノローグ風なボーカルをフィーチャーしたかなりエキセントリックなサウンドになっていてすっかり当てられてしまったからである。スティーブ・ハケットという人は実にいろいろな音楽的引き出しをもっている人だから、このアルバムの場合、レギュラー・アルバムの途中でたいてい出してくるエキセントリックな凶暴系サウンドを、たまたま冒頭からやっているだけということは考えられるし、今を聴けば特にこのアルバムだけが特異ということもなくもないのだが、やはり、冒頭2曲にこれを持ってきた効果は強烈であった。なので、私にとってこのアルバムはどうも手を出しにくいアルバムになってしまったのだ。

STEVE HACKETT / Darktownt (全文)

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EGG / egg

2010年04月06日 21時03分43秒 | ★ Progressive Rock

 エッグはかのデイブ・スチュアートとモント・キャンベルを擁し、カンタベリー系としては珍しくクラシカルな色彩を色濃く出していたバンドとして、60年代末期から70年代初頭にかけて活躍した名バンドである。彼らの音楽は大局的にいえば、クラシカル・ロックという形容すべきものだったが、例えば同時期に似たようなことをやっていたナイスやエクセプションといったバンドとは、全くといっていいほど雰囲気の異なるものだった。このあたりを評して、当時、たかみひろし氏はライナー・ノーツで「ロックをクラシックっぽく演奏するのがナイスやエクセプションで、エッグはクラシックをロックっぽく演奏している」旨のことを書いていたように記憶しているが、今から考えるとこれは間違いではないとしても、実は肝心の点を見落としていたようにも思う。

 EGG / egg (全文)

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The Best of MARILLION

2010年04月02日 23時53分55秒 | ★ Progressive Rock

 彼らのベスト盤というのも、既にけっこうな種類もあるのと思うのだけれど、今夜聴いているのは2003年に出たものである。92年の「A Singles Collection」はフィッシュとホーガスのボーカルが交互に出てくる構成を取り、97年の「The Best of Both Worlds」では2枚組でそれぞれのディスクに歴代ボーカリストを割り振っていたが、今回のディスクはシングル・アルバムで、旧マリリオンのを8曲、そして現在の布陣によるものを10曲で計18曲を選び、ほぼクロノジカルに並べる構成をとっている。気がつくのは、フィッシュ時代の曲がいよいよ半数を割り込んできたこと。まぁ、マリリオンはこのメンバーで、フィッシュ時代を倍の年数、アルバムをリリースしている訳だから、当然といえば当然であるが、やはりフィッシュ時代の音楽というのは、それだけこのバンドにとって重い物があるのだろう。

The Best of MARILLION (全文)

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TANGERINE DREAM / Bootleg Box Set Vol.1

2010年04月01日 23時10分28秒 | ★ Progressive Rock

 タンジェリン・ドリームは、彼らの全盛期のひとつであるヴァージン・レーベルの初期に「リコシェ」というライブ・アルバムを残している。この時期の彼らが残した「フェードラ」「ルビコン」「ストラスフィア」といったアルバムはどれも名盤だが、「リコシェ」はライブ・アルバムであるにもかかわらす、前述の3枚に伍して何ら遜色のない、いや、ひょっとすると、それ以上に優れた音楽を展開していた傑作であった。 かの「リコシェ」は当時のタンジェリンが行っていた無数のライブ・ステージを収録したテープから、優れたパフォーマンスのみを抽出し、再構成されたアルバムだった。結果的にタンジェリン・ドリーム的なるものが非常に高密度に凝縮されていたことに加え、巧みな編集によって、まるで最初から1つの楽曲であったとしか聴こえないほどに、スムースな推移とスリリングな構成が感じられる、完成度の高い楽曲に仕上げられていたのである。

 TANGERINE DREAM / Bootleg Box Set Vol.1(Sheffield `74.10.29)

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RODGER WATERS / Radio K.A.O.S.

2010年03月30日 23時58分27秒 | ★ Progressive Rock

 「ヒッチハイクの賛否両論」から3年後の1986年に発表されたロジャー・ウォーターズの実質的なソロ第2作。同じ頃、再結成フロイド「鬱」が発表されていることから、2つに分かれたフロイドの両陣営が結果的に激突することに作品としても記憶されている。私はこの作品を今回ほとんど初めて聴くはずだが、ジャケットにせよ、ラジオ局を舞台にしたコンセプト・アルバムという内容にしろ、当時の記憶がけっこう残っているから、こちらの作品もそれなり話題になったのであろう。ただし、セールスという点では再結成フロイドの圧勝に終わったことを周知の通りである。前作に比べればかなりポップな仕上がりであり、内容的にはも充実しているから、セールス面でもう少し健闘しても良かったような気もするが、やはりフロイドというブランドには敵わなかったというところか。それでは例によって、先日ツイートした内容を元に収録曲をメモっていきたい。

 

 RODGER WATERS / Radio K.A.O.S.(全文)

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MARILLION / Anoraknophobia

2010年03月28日 18時25分03秒 | ★ Progressive Rock

 「Marillion.com」に続く2001年の作品。確かこの作品あたりで、一旦解除されたEMIとの契約が復活などという出来事もあったようで、この時期以降の彼らは地味ながら、スティーブ・ホーガスのキャラクターを生かし、かなり安定したバンド活動をしているようである。さて、本作であるが、いつも意味不明ではあるが重厚なデザインを採用して来た彼らとしては、ジャケットに可愛らしいキャラクターが登場させている。なにやらイメチェンを匂わすが、音楽的には特に新しいサウンドを取り入れている訳でも、唐突にポップになった訳でもなく、「いつもマリリオン」そのもである(だとすると、ジャケのキャラクターは意味するところがよくわからないのだが)。いや、それどころか、各楽曲の仕上がりのクウォリティはここ数作では、ほとんど最高のものといってもいいだろう。では、先日、Twitter上でした流したツイートを元に各曲を軽くメモしてみたい。

 MARILLION / Anoraknophobia(全文)

 

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