チャンス開拓目指し商談
新たなビジネスチャンスの開拓を目指す企業のための情報交換会「魚沼地域ビジネス交流会」が11月10日、魚沼市地域振興センターで開催され、県内外から66社106人が参加した。
この交流会は魚沼市、南魚沼市、湯沢町と3市町の商工会、民間の異業種交流会などによる実行委員会が異業種交流によるビジネスチャンス拡大を目的として毎年開催している交流・商談会。
交流会ではまず、実行委員長の大平悦子魚沼市長が「中小企業と地方自治体ががんばることが日本を支える大事な役割。交流会で1社でも多く商談が成立することを期待しています」と参加者を歓迎した後、政策研究大学院大学特任教授の橋本久義氏が「がんばれ日本の中小企業~災害・円高をのりきる企業経営~」と題して基調講演を行った。
交流会ではこの後、個別交流会・個別商談会のほかに新たに設けられたグループ別交流も行われ、参加企業が関心のある企業を指名して会場のテーブルを囲んで情報交換や商談を進めた。
交流会ではこのほか地元企業による企業プレゼンテーションも開かれた。
また、今回は参加企業の製品展示コーナーを魚沼市内の中学生や国際大学の留学生が見学に訪れ会場は賑わいをみせ、郷土料理、地酒による商談・交流パーティーもなごやかに行われた。
ステージを教室に講演会
魚沼市学校保健会の主催による保健講演会が11月16日、小出郷文化会館大ホールで開催され、在宅ホスピス医で、めぐみ在宅クリニック院長の小澤竹俊氏の講演に市内の中学2、3年生が耳を傾けた。
講師の小澤氏は、救命救急センター、農村医療に従事した後、94年より横浜甦生病院内科・ホスピス勤務、ホスピス病棟長を経て、06年めぐみ在宅クリニックを開院。「自分がホスピスで学んだことを伝えたい」との思いから、00年より休日を利用して小中学校を中心に「いのちの授業」を展開、一般向けの講演も数多く行なっている。
同会では、昨年小澤氏の講演会を開催したところ、大きな反響があり「もう一度聞きたい。特に中学生に聞かせたい」との強い希望が保護者、教職員からあったことから、今年は再度、小澤氏を迎え、市内全中学校の2、3年生853人が参加して開催されることになった。
講演は、ステージ上に各校代表の生徒25人から上がってもらい、授業形式で行われた。
「13歳からの『いのちの授業』」と題した講演は、生徒たちに三択の質問をしたり、スクリーンの映像を見ながら進められた。
教室での授業さながらに、生徒たちとのやりとりをしながら講演した小澤氏は「私がこの仕事から学んだことは、病気の人の痛みを和らげることはできるが、苦しみを取り去ることはできない。しかし、苦しみの中でも支えがしっかりとあれば生きようとする力になる。支えは一人ひとり異なるが、困難や苦しみの中で見えてくる支えを大事にしてほしい。人は本当の支えに気づき、大事にしていくとき、希望の光を見つけることができる」と語っていた。
学校づくりに住民の意見を
小出高校(中島郁雄校長)では「地域の声を聞く会」を11月10日、同校で開催した。
「地域の声を聞く会」は、地域住民の意見を聞き、開かれた学校づくり、より良い学校づくりに役立てようと同校が平成15年度から開催しているもので、地域住民や同窓会役員、魚沼市内の中学校教諭、学校評議員、市議など12人が出席した。
会ではまず、中島校長が「中学生に小出高校は厳しいというイメージが広がっている。当たり前のことをやっているのですが、定員割れが続いている。イメージを払拭して多くの生徒から小出高校に来てもらいたい」とあいさつし、続く学校説明では、学校全般にわたってそれぞれの担当の教諭が説明した。進路では今年度の3年生215人のうち193人が進学を希望していること、就職については景気の低迷から求人を出せる企業が少なく厳しい状況であることが説明され、生活面では授業態度、校内での服装・挨拶の状況は概ね良好で、暴力行為、万引き、飲酒・喫煙などの問題行動はほとんど起きていない状況が紹介された。
この後は質疑応答や出席者から意見の時間とされ、参加者からは「現在、医療系の人材が不足しており就職に有利、医療系の学科は設置できないか」「放射能の高いところがあったが大丈夫なのか」「以前開催していた公開講座などで先生がもっと外に出たほうが良いのではないか」などの意見が出され、学校からは「医療系の学科の設置は良いと思うが現在のところ計画はありません」「県の検査により汚泥を捨てていた草捨場で高い値がでましたが、1メートル離れれば問題ない数値。土をドラム缶につめたところ数値は下がり、ドラム缶は倉庫で保管しています」と説明されていた。
魚沼市大白川の不法投棄物
魚沼地域の自然環境を守るため行政、民間団体、廃棄物処理業者などで組織する魚沼地区廃棄物不法処理防止連絡協議会は11月11日、魚沼市大白川地内で不法投棄された廃棄物の撤去作業を行った。
今回、撤去作業が行なわれたのは、大白川地内の国道252号脇の場所。
作業には県産業廃棄物協会南魚沼支部、県、魚沼市、中越森林管理署のほか地元住民ら35人が参加。今回は大型ごみが少なかったことから、作業は大型タイヤをロープで引っ張りあげるなど人海戦術で行われた。この日はあいにくの雨となり、作業にあたった人たちは冷たい雨の中、捨ててあったタイヤなどを持ってはトラックへと運んでいた。
この日の作業で撤去された不法廃棄物は、古タイヤ950kg、廃プラスチック400kg、鉄20kgなど。
魚沼地区廃棄物不法処理防止連絡協議会は、行政、民間団体、廃棄物処理業者等地域の関係者が連携、協力して、廃棄物の不法処理を防止し、地域の生活環境を保全することを目的に平成9年に設置されている。
振り込め詐欺撲滅呼びかけ
小出警察署は、振り込め詐欺撲滅と高齢者交通事故防止のための「老人クラブ女性研修会」を11月16日、魚沼市地域振興センターで開催した。
魚沼市老人クラブ連合会、同市防犯協会、同市職域防犯協会、同市交通安全協会と連携して開かれたこの研修会には老人クラブ女性部の会員約360人が参加した。
研修会では市防犯協会会長の大平悦子魚沼市長から老人クラブ連合会の佐藤会長に「STOP振り込め詐欺ロールペーパー」700個の目録が贈られた。
このロールペーパーは、紙に「知らないメールに返信しない・すぐに振り込まない」「お金を送ってはダメ!」「ATMで還付金は受けとれません」などの呼びかけがイラスト付きで印刷されているもの。贈られたロールペーパーは市内6か所の老人福祉センターで利用され、振り込め詐欺防止の啓発に役立てられる。
研修会ではこの後、新潟県防犯アドバイザーの入山隆(三流亭楽々)さんによる振り込め詐欺防止落語や県警音楽隊とカラーガード隊によるドリル演奏が披露され、楽しく振り込め詐欺防止と高齢者の交通事故防止が呼びかけられていた。
児童文学作家
11月19日
児童文学作家・杉みき子さんの講演会が11月19日、魚沼市今泉の広神コミュニティセンター講堂で開かれる。
講演会は、日本国憲法第9条を守る運動に賛同する魚沼市民有志による「魚沼九条の会」(佐藤寛代表世話人)の主催。魚沼市後援。
杉さんは1930年、新潟県高田市(現上越市)生まれ。雪国の風土に根ざした童話を創作し、著作「わらぐつのなかの神様」は小学校の国語の教科書に採用された。日本児童文学者協会会員。新潟県「九条の会」世話人。
当日の演題は「詩歌のなかの平和」。14時開会。参加費は600円、高校生以下無料。問い合わせは同会事務局《電》025-792-2744(大平荘一さん・18時以降)。
楽しくステージ発表
魚沼市十日町の知的障害を持つ子どもたちの施設「魚沼学園」と「魚沼更生園」では恒例の「ふれあい展」を11月12日に開催した。
両園の児童、園生の活動状況や各作業班の作品を紹介する同展。体育館のステージでは「ふれあいコンサート」が行われ、まず魚沼市消防音楽隊がNHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」のテーマ「ありがとう」や「千の風になって」、「ウィ・アー・ザ・ワールド」などの曲を披露した。
また園生からは歌と寸劇や、ピアノ演奏と合奏、今年人気の「まるまるモリモリ」のダンスなどが行われ、会場の声援を浴びていた。
また、会場には園生らの1年間の活動の様子を紹介する作品展示や、作品の即売、バザーなども行なわれ、園生の家族や地域の人たちなどで賑わいをみせていた
小出郷福祉センター
第4回「魚沼市書道協会展」が11月19、20の両日、魚沼市井口新田の小出郷福祉センターホールで開催される。
同協会員の作品を展示するもので、時間は9時から17時(20日は15時まで)。入場無料。
小出ボランティアセンター
第7回魚沼市民囲碁将棋大会が11月27日、小出ボランティアセンター3階講堂で開かれる。
9時から受付。参加費は会員1000円、非会員1200円、小中学生500円。申し込みは21日までに魚沼市囲碁将棋会《電》792-3258へ。
味のある年賀状を
手書きならではの味のある年賀状をつくる「絵手紙教室」が11月15日、小出郵便局会議室で開かれた。
教室は、講師に本紙「魚沼絵手紙倶楽部」でもお馴染みの山本勝三郎さん(魚沼市与五郎新田)を講師に招き市内の郵便局が開いたもの。
教室には15人が参加。まず「絵手紙は上手に書こうと思わないで、小学生になったつもりで筆を持って、堂々と伸び伸びと描いてください」と山本さんがあいさつし、墨の濃さなど絵手紙の基本を指導した後、実際にリンゴなどを描きながらかき方を指導した。
この後、参加者は果物や木の葉など持参した題材をじっくりと見ながら筆を持ち絵手紙に挑戦。山本さんのアドバイスを受けながら味のある絵手紙づくりに取り組んでいた。
今年もお年玉付き年賀はがきの販売が11月1日から始まっている▼インターネットや携帯電話の普及で年賀状の代わりに年賀メールで済ませる人も現代では多いようであるが、長年続いてきた日本の文化であり、そう簡単に廃れるものではないと思われる。日ごろ疎遠となってしまっている知人、友人への年に1回のごあいさつとなっている方も多いと思われる。また、その知人、友人らの近況を知ることがでる便りともなっている。近年は印刷も様々なデザインが用意されているほか、パソコンを駆使したものや写真、版画や絵手紙などその手法は多彩だ。出してくれた人の個性が感じられるものが多い▼魚沼市内の郵便局では「絵手紙教室」を15日に小出郵便局で開催した。講師の山本勝三郎さんは「野菜や果物などはヘタのあたりが特徴を表している。ヘタを中心に大きめにクローズアップして描いてみましょう」と参加者に指導、「これからの時期は年賀状ですが、新年のあいさつのための余白のことは忘れて描いて、空いた部分に言葉を入れよう。ストレートに伝えたいことを書く。その時の自分の気持ちが出たものに味がある」と話していた▼筆者は子どもが小さかった頃は子どもの写真入りの年賀状を毎年出していた。デザインや文章を考える必要もなく簡単だったので都合も良かった。「親ばか」だの「自己満足」だのと一部の友人からは顰蹙(ひんしゅく)をかいながらも毎年続けてきたが、もう随分前からその手法は使えなくなった。友人からの年賀状もその手のスタイルが多かったが、子どもの成長とともにやはり少なくなってきた▼印刷、パソコン、写真、絵手紙など手法は色々あるが、その中でやはり年賀状にはある程度個性を出したいと考えるもの。子どもの写真が使えなくなってからは、どんな年賀状にするかと毎年頭を悩ませている。年に一度のあいさつだから、できれば自分の気持ちが伝わるようなものにしたいのであるが……。