小出高校医療専攻の生徒
県立小出高校(勝山宏子校長)では平成26年度に設置された医療専攻の生徒がプログラムで学んだことを発表する「医療専攻発表会」を3月22日、小出病院講堂で開催した。
「医療専攻」は、魚沼地域の医療従事者の育成を目的に設置されたもので、卒業後、看護師、保健師、臨床検査技師などの医療関係の仕事に就きたいと考えている生徒が選択している。
生徒たちは総合的な学習の時間などを使って、外部講師を招いての講演会、医療現場での体験・見学、上級学校の見学などを行うとともに、「急性期医療」「周産期医療」「たばこ」「食事と健康」「在宅医療」のテーマに分かれての研究にもグループで取り組んできた。
発表会では、勝山校長が「この春、医療専攻第2期生26人が卒業し、65%の生徒が医療系の大学、専門学校に進学しました。今日発表する2年生24人も昨年度から様々なプログラムに取り組んできました。将来地域医療を支えるものになりたいと意欲と自覚を持って真剣に取り組んできた研究の成果をご覧いただき、それぞれの視点からご助言をいただきたい」とあいさつした。
続く発表では生徒たちが研究を行ってきた5つのテーマをグループごとに発表した。
この中で「急性期医療」をテーマに研究してきたグループは急性期医療の現状や急性期医療に関わる職種、発症から回復期までの流れ、AEDの重要性などを紹介、「私たちが今やっておくべきことは、たくさんのことを経験し向上心を持つこと、色々な世代の人と会話をしたりボランティア活動に参加したりしてコミュニケーション能力を高めること、失敗を恐れずに挑戦していくことです。学んだことは、ドクターヘリは患者さんを早く病院に届けるというよりも、医師と看護師を早く現場に届けるためということ。AEDは呼吸が止まってからでなく、正常な呼吸をしていなかったら使用しなければならないこと」と発表し「技術も必要だけど患者さんに心から寄り添える医療従事者になりたいと思いました」と感想を述べていた。
発表終了後は、小出病院の布施克也院長から講評とアドバイスが述べられた。